かつて「パラサイトシングル」、その後「婚活の時代」、最近なら「希望格差社会」の山田昌弘さんの『日本の少子化対策はなぜ失敗したか?』を読みました。
はしがきの、奨学金を借りている人は付き合うなと母親から言われた指導学生や同種の話題(大手出版社社員の奨学金返済までは結婚しないという話)には、奨学金を借りていた山田さん自身、今なら自分は交際を断られたかもと自嘲気味ですが、私も絶句します。
少子化の話題だ必ず出てくるのが、1989年の「1.57ショック」。丙午で出生が異常に少なかった1966年より、出生率が少ない!(丙午生まれの女性は夫を殺すというバカバカしい迷信あり。山田さんは「気性が強くて結婚できない」と書いてますが、これは遠慮?)
そこで山田さんは、またまた学生に、次の丙午にあたる2026年に子どもを産むか?と聞いたら、2割もの学生が控えると。私も山田さん同様、今の若者はこんなバカな迷信を気にしないと思っていました。
ふざけたエピソードばかり書きましたが、わが国の子どもが少ない主因は結婚したカップルの子どもが減ったからではなく(それも少しは影響ありますが)、結婚しない人が増えたからです(男性は4人に1人が生涯未婚)。山田さんのご主張は、そこへの働きかけが遅かったからと言います。
では対策すれば、若者たちを結婚に誘えるか? 非正規雇用の拡大にみられる経済的困難や世間体重視の日本のカルチャーから、壁は高いようです(><)
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