山下敬吾名人に挑戦していた名人戦は、挑戦者の4勝1敗で決着した。井山は7冠制覇まで残りひとつ。名人・本因坊・棋聖の主要3大タイトル独占は、かつての趙治勲25世本因坊以来2人目。
スコアほどの差はなかったが、最後に勝っているのは井山という展開が多かった。
明暗を分けたのは、両者1勝ずつで迎えた第3局。井山優勢の終盤に失着がありそれを山下がとがめて逆転、衛星放送の中継終了時には解説者は山下勝勢と伝えていた。
その後、コウが始まったが勝敗に直結するものではなかった。コウ争いの途中に出た山下のコウダテが放心の一着。攻め合っていた石のダメを自ら詰める、サッカーでいえばオウンゴール(朝日新聞の観戦記の表現を借りれば「あってはならない場所に名人の右手が伸びた」)。井山はさっさとコウは譲り、負けていた攻め合いの石を生き返らせ再逆転勝利。我々クラスがやるような信じられない凡ミス。
第5局も、衛星放送終了時点では山下優勢。しかししぶとく粘った井山が逆転。2年前のリベンジ、名人復位を果たした。
振り返れば、挑戦者決定リーグでも、残り2局で全勝の張に2ゲーム差だったのを追いついて河野とのプレーオフ、それを制して挑戦権を握ったところで流れは決まっていたのかもしれない。
残るタイトルは、半年前、結城聡に失冠した十段。どうなるのか興味津々である。一方、山下は7年半ぶりの無冠に。
スコアほどの差はなかったが、最後に勝っているのは井山という展開が多かった。
明暗を分けたのは、両者1勝ずつで迎えた第3局。井山優勢の終盤に失着がありそれを山下がとがめて逆転、衛星放送の中継終了時には解説者は山下勝勢と伝えていた。
その後、コウが始まったが勝敗に直結するものではなかった。コウ争いの途中に出た山下のコウダテが放心の一着。攻め合っていた石のダメを自ら詰める、サッカーでいえばオウンゴール(朝日新聞の観戦記の表現を借りれば「あってはならない場所に名人の右手が伸びた」)。井山はさっさとコウは譲り、負けていた攻め合いの石を生き返らせ再逆転勝利。我々クラスがやるような信じられない凡ミス。
第5局も、衛星放送終了時点では山下優勢。しかししぶとく粘った井山が逆転。2年前のリベンジ、名人復位を果たした。
振り返れば、挑戦者決定リーグでも、残り2局で全勝の張に2ゲーム差だったのを追いついて河野とのプレーオフ、それを制して挑戦権を握ったところで流れは決まっていたのかもしれない。
残るタイトルは、半年前、結城聡に失冠した十段。どうなるのか興味津々である。一方、山下は7年半ぶりの無冠に。
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