新装開店前

やる気10.1%

フィッシュストーリー

2009-07-10 15:04:07 | 映画
最近友達に薦められて伊坂孝太郎を少しずつ読んでます。
現在死神の精度。フィッシュストーリーは文庫出てないので未着手。
なのに見ちゃった、そんな伊坂映画です。

伊坂作品なので場面切替えは激しいです。
登場人物も多いので油断せずしっかり見てないと前後がわからなくなるし、
ミステリーの謎解きどころではなくなっちゃう。
謎解きも強引だけどね、そういうギャグだと思うと大分面白いはず。
単純化しすぎず、でも理解してもらえるギリギリのいい境界。

キャストもよく合ってると思う。
特に森山未来がちょーかっけー。
伊藤淳史や多部美華子もいいんじゃないかな。
(原作読んでないからアレだけど)

<総評> 80点
基本的に伊坂作品は小説のほうがいい。そこは変わらない。
(シュールな世界観やミステリー性が欠如しやすい)
でもこの作品はかなり上手に仕上がってる。
伊坂孝太郎×中村監督は間違いない。

ジェネラル・ルージュの凱旋

2009-07-10 14:56:40 | 映画
チーム・バチスタの栄光は映画版を流し見した程度。
でも全然すぐ入り込めた。たぶんNo知識でイケる。

もともと医療系サスペンス映画の今シリーズ。
でもこれはどちらかというとサスペンス系医療映画。
現代医療問題への真摯な姿勢のほうが目を引く。

一番良かったのは堺雅人の迫真の演技。
もう彼一人で点数鰻上り。同姓だけどありゃ惚れる。
将来有望な俳優さんだと思います。

随所に散りばめられている小ネタやギャグも面白い。
そういう部分は阿部寛と竹内結子の組み合わせはベストかな。

<総評> 90点
シリーズのファンのヒトもそうでないヒトにもオススメ。
あ、原作至上主義者は除く。
兎に角堺雅人の演技が超イチ押し。

グラン・トリノ

2009-07-10 14:48:06 | 映画
クリント・イーストウッド最後の作品。

頑固なお爺さんと隣に越してきた普通の中国人の青年の話。
派手なドンパチあるわけでもなし、美男美女が登場するわけでもなし。
地味。本当に地味。

ただイーストウッドの情熱というものをスクリーンから常に感じる。
様々な社会問題を糾弾してきた彼だが、ある意味この作品で
訴えたいことは一番普遍的に蔓延してる、彼自身が戦後社会を生きてきて
一番感じてきたことなのかもしれない。

自分は自動車にはとても疎い。
でもグラン・トリノの重厚感、その意味は十分に理解できた。

<総評> 100点
地味だけど是非全てのヒトに見て欲しい。
きっと自分の価値観を変える、見つめ直すだけの大きなものがあるはず。

スラムドッグ$ミリオネア

2009-07-10 14:39:31 | 映画
行ってきました、アカデミー賞。

流石アカデミー賞というか。
話の組み立て方、魅せ方が神がかってる。
一歩間違うと大混乱しそうな組み立てを上手く演出でカバーしている。
盛り込みすぎなくらい入れた訴えたいことも上手に消化している。

俳優人もとてもいい。
上手いのは勿論主役3人の子供役と大人役が非常に似ていて違和感がない。
(日本人以外が見たら結構違うものかもしれないけど)

エンディングも好き嫌いあるみたいだけど個人的には○。
はじけすぎ一歩前でとても洒落てると思う。

<総評> 90点
エンターテイメントを存分も盛り込みつつも社会問題もキチンと消化している。
流石アカデミー賞。ただ心に響くものが少し弱かったかな。
でもやっぱり万人向け。超オススメ。

インスタント沼

2009-07-10 14:33:25 | 映画
B級映画だと分かっていて飛び込むB級映画。
それが三木肇作品。

自分はこの作品は麻生久美子ファンとして行った。
テンションアゲアゲの麻生久美子なんて滅多に見れるもんじゃない。

映像はチープでくっだらないギャグ満載。
でも話の筋や訴えたいことは終始一貫している。
脱線しかけてもギリギリのところで舞い戻る。

勿論B級映画には変わりないのでオススメではない。
ギャグもキャラも全てがヒトを選ぶと思う。
ただ内容をチラっと見て、何かピンときたヒトは行ってみて欲しい。

<総評> 60点
自分個人の満足度は80点。
でも選ぶ。それは仕方がないし、たぶん監督も分かってる。

路上のソリスト

2009-07-10 14:25:36 | 映画
原題は「The Soloist」。
邦題によくあることだけど内容的には「路上の」はいらない。

話の中核である精神分裂症の扱いや貧富の差問題はとてもいい。
ただ主人公である記者・スティーブとソリスト・ロペスの性格が
非常に個性が強いところが評価の分かれるところだと思う。
二人の性格を飲み込めない人は即×になるはず。

<総評> 80点
お話はとてもいい。ただ万人受けは難しい作品。
ハリウッドみたいな臭いのではなくてもいいから
もう少しだけ演出を考えてもよかったかも。

ガマの油

2009-07-10 14:19:37 | 映画
役所公司監督第一弾作品。

役所公司の独創性が光っていた。
珍妙な世界観、登場人物は売れっ子作家にはなかなかない
非常に興味深いものを感じた。

ただ話を詰めすぎた。
訴えたいことがたくさんあるのはわかるのだが
話が箇条書きのようにぶつ切りな感じを受ける。
起承転起承転起承転、結。みたいな。

あとポスターでニ大主役みたいに扱われて瑛太の出番がかなり少ない。
自分は勿論構わないが、瑛太ファンは観に行ってガッカリだと思う。

<総評> 60点
訴えたいことは素敵だし、独創性も素晴らしい。
でもやっぱりまだ慣れてなかったかな。次に期待。

ヱヴァンゲリオン新劇場版:破

2009-07-10 14:07:31 | 映画
最後にエヴァ関連に触れたのは98年公開の「DEATH (TRUE)2」。
実に10年ぶりにエヴァを見た。
ちなみに序は映画館には行かずに金曜ロードショーのテレビ版で。

久しぶりに見たエヴァは随分とサッパリしてた。
昔のエヴァというとドロドロしてて業と分かりににくくして…
みたいなイメージだった(自分がまだ高校生で理解力が低いのもある

今回はそういう意味で普通のロボットアニメや美少女アニメのような
とても分かりやすいエンターテイメントになったと思う。
序のように単なるリメイク感も大分マシになっていて
見たことないカットや話がいっぱいあったように思う。

とはいえ苦言がないわけではない。
まず所詮リメイクには変わりなく、新作っぽいオリジナルさはない。
新キャラも昨今の美少女ブームに乗っただけの不要キャラ。
別に自分はトウジくんのままで良かったと思う。
更に「わかりやすくなった」とは書いたが、TVシリーズを見ないで
理解するのは不可能に近いと思う。
説明なく使徒のワゴンセール状態ではもう何が何なら。

<総評> 70点
一般向けにしたのはとても好感が持てる。
でも欲張らずにもう少し話をスリムに。