分離不安障害児のまりちゃん

分離不安障害と診断されたまりちゃんとママの奮闘記。

まりちゃんの目線で

2010年02月18日 22時03分00秒 | 日記
今日も不登園親子です。
でも、この数週間のモヤモヤが少しずつ晴れてきました。

まりちゃんに、国の機関からアシスタントが派遣されることになりそうなのです。
まりちゃんが幼稚園に行く日に、まりちゃんだけを見てくれるプロの保育士です。
それも、うまくいけば日本人になるかもしれないとのこと。
まりちゃんは、分離不安障害だけでなく、社会不安障害の色もかなり濃いので、
そういう点からも、わりとすんなりと事が運びそうです。

そして園長先生が、色々とアイディアをくれました。
まりちゃんのために、ひとつひとつのアクティビティを書いた表を渡し、隣に写真を貼っておく。そうすると、まだ英語がきちんと読めないまりちゃんにも分かりやすく、さらに、毎日その表を見ながら幼稚園でのアクティビティを説明してあげると、より不安を減少できるのではないかというアイディア。
やはり、発達障害の子供たちも見た経験があるので、園長先生からは次々と色んな話を聞けます。引き出しの多い先生です。

ママとパパが毎日、このような手続き上の話をしているからか、時よりまりちゃんは不安そうです。先程も、大泣きして目を覚ましていました。
どうしたのかと聞いてみたら、
「怖かった。ママがいなくなった。」とまたそのような悪夢を見ていたらしいです。
ん・・・幼稚園に行かせていなくても、やはりまだその不安は抜けないようです。
時間がかかります。

心が晴れてきたママは、この際、まりちゃんを思い切り楽しませることにしました。
お医者さんが言ったこととは、正反対のことをしています。
無理に幼稚園にも連れて行かず、
家でも幼稚園ごっこはしない。

今日はまりちゃんの大好きな自然がいっぱいの公園で遊ばせ、
それから、ショッピングセンターでお寿司を食べさせ、
カフェでベイビーチーノを飲ませて、
遊具のあるところで遊ばせてと。

こんなに小さいんだもの。
何の不安もなく遊ばせてあげたい。本当にそう思ったのです。
心配事は、現実と向き合うのは、日本から帰ってきた5月に。
そのときまでには、まりちゃんが安心できる環境が整うように。
パパがここで頑張ってくれることでしょう。

お風呂上りに、まりちゃんが、自分で鏡を見ながら言いました。
「まりちゃん、髪の毛伸びたねー。もっと長くならないかなぁ。」
「そうだね。また伸びたら可愛く結べるようになるもんね。」
「ママ・・・でも、あっくんは男の子だから、髪の毛切らなくちゃだめだよね。ママ切れる?」
「うーん。ママが切ったら格好悪くなっちゃうから、日本に行ったら、美容師さんに切ってもらおうかな。」
「どうして?あっくん、怖くて泣いちゃうよ。」
「そうかな?あっくん、ハサミが怖いかな?」
「ううん、そうじゃないよ。ヘアードレッサー(美容師)が怖くて泣いちゃうよ。」

まりちゃんはそういう目線で世界を見ているんですね。
まりちゃんだったら、初めて会う人にそんなことをされるのは恐怖以外の何ものでもないでしょう。

「あっくんは、きっと大丈夫だよ。でも、まりちゃんは怖いんだよね。初めて会った人は怖いんだよね。人それぞれ違うから、それでいいんだよ、今は。」

まりちゃんにその意味が分かったかどうかは分かりませんが、
ママにその気持ちを理解されたのが嬉しかったようでした。

実はまりちゃん4才ですが、まだ歯医者さんに行ったことがありません。
日本で虫歯のチェックアップをしてもらうつもりですが、
これも、予行練習が必要になりそうです。
「口を開けて、こうやって鏡で歯医者さんが見るからね。」と実演しなければ、
まりちゃんはきっとパニックでどうしようもなく泣いてしまうと思います。

そうやって、しばらくは病気に付き合ってあげなくてはいけないなぁと今日は色々考えさせられました。

ようやく、明るい方向へコトが向かい始めた気がします。
まずは、毎日を楽しもう。
今は嘘でもいいから楽しもう。
きっとそのうち、本当に楽しくなってくるはず。
そう思って、今日は眠ることにします。



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