enuma
みなさん、たくさんのリクエスト本当にどうもありがとう。
ライブでもお馴染みの曲から、思い出そうにも歌詞の一行も出てこないマニアな曲まで。。。
解散から五年以上経っていても、こんなにみんなの記憶に残っているなんてとても幸せです。
では、ここでwaterの4枚目のシングル『熱い心のままで』を聴いてください。
(さあコンパクトディスクを手に取りプレイヤーにセットして下さい。)
今聴いてもらった曲についてお話しましょう。
なぜこの曲なのかというと。。。。。。。。。なぜこの曲なんだろう?
とりあえず順を追ってお話しましょう。
シングルも3枚目、4枚目になってくると必然的に結果を求められるようになり、まず曲を作る鎌田、jiroはとてもプレッシャーがあったと思います。何日も事務所のスタジオに缶詰になって、朝に事務所を訪れるとフラフラになって鎌田が出てきたり、jiroが応接室や会議室で倒れているという連続でした。
恵比寿のど真ん中には珍しく、事務所が入っているビルの地下が葬儀屋になってて、そのせいか鎌田はそれらしきものを見てしまったみたい。あまりそういうの信じないけど、それくらいまいってたんでしょう。
そしてそのまま休む間もなくレコーディングスタート
スタジオは世田谷のBURNISH STONE RECORDING STUDIOS。
都内でも有数の名スタジオ(紹介の仕方が貧相ですみません)。ここのメインスタジオを使用。
スタジオって、入ったときの印象でレコーディングに絶対何らかの影響を及ぼすと思うんだけど、ここはコントロールルーム、ブース、ラウンジに至るまで全ての空間に何のプレッシャーもなく、居心地の良さをすごく感じていたのを今でも覚えています。
スタジオのことをこれ以上話していると、「渡辺篤史の建もの探訪」みたいになってきてしまいますのでこの辺にします。
『届かない歌』からのレコーディング以来、厚みを増したwaterのサウンドは今回も例外ではなく、オケは素晴らしく、まさに熱い仕上がりになりました。
しかしかし、歌詞が上がってない。。。重く圧し掛かってきたプレッシャー。。。
と言いたい所だけど、実はそれほどの焦りはなく、逆にあれだけ苦労して二人が書いた曲だからなんとかせねばと、俺の心に火をつけていたんだな。
そして、このRECで俺にとって最も重要だったのが、レコーディングエンジニア・プロデューサーの杉山勇司さんの存在。
この人がまた輪を掛けて熱いんですよ。すごくクールにみえて。
「今の良いね~」で乗せといて「その調子でもう一回!」を繰り返し、それでこっちが調子に乗ってくると「もっと叫べ!」ですよ。
正直何度も同じことを繰り返すと何が良くて悪いのか分からなくなってくるものなんだけど、こっちが変に頭で考えてしまって迷う前に適切な言葉が飛んできて、へこむ間もなくさらに高いところへ導いてくれるといった感じ。
杉山さんがもしグラビアの写真家だったとしても大成功してたと思います
「今のイイね~、じゃぁ、もっとエロくいこうか。」とかさりげなく言って。
そんでもってカッコ良いしね。いいアニキって感じ。
作業は『熱い~』でheat upして、そのままいい形で『非情の~』の歌入れに入りました。その頃にはメンバーもスタッフも、杉山さんにうまく導かれている俺に安心したのか、疲労しきってたのか誰もスタジオ内にいなくなっていました。
『非情~』は杉山さんと俺とが広すぎるコントロールルームとボーカルブースで、ガラス越しマイク越しのがっつりマンツーマン。
『熱い~』のときよりさらに熱い「もっと!」が飛び交う男同士の汗臭い現場でした。
でも、そういやjiroは自分の曲だけにスタジオの隅で見守っていたな。
今回杉山さんに仕事をお願いしたのは何を隠そうjiro。誰よりも信頼していたんでしょう。一切口を出さなかったな。。。
このときのことがその後の歌にも大きく影響してます。
それまではうまく歌おうという故の失敗というか、感情を表現しきれないところがあったけど、感情をさらけだすことがまず先だなと教えられました。
その後のライブでは感極まってよく泣いてたな。
レコーディングが終わると今度はリリースの準備に、ジャケットやPVの撮影。
どちらの撮影も江東区にある撮影スタジオで行われたんだけど、まずはPVから。
taroのカウントから始まる、バンド、ライブというものを意識したシンプルでストレートな作りです。リズム以上に飛んだり跳ねたり回ったりしてます俺。レコーディング中のイメージをそのまま体で表現しました。
そしてジャケット用の撮影に。まずはメンバー全員で。
撮り終えたところで俺以外のメンバーはここでお疲れ様。ここからが俺にとって未知の世界でした。自分の顔がジャケいっぱいに。。。。水をかぶる?
当時、俺とjiroが通っていた代官山のエドエドの加藤さんにメイクをお願いしていて、バッチリキメてもらったんですけどね。。。
「撮影入りまーす!」と声のかかったそのすぐあとにはバケツの水が俺めがけて何杯も飛んできました。水が滴る感じが欲しいというカメラマンさんの要望で連写してはザッパーン、連写してはまたザッパーン
ここでも『熱い~』の曲調のせいでしょうか、熱湯ではなかったですけど、どんどん至近距離から水が飛んできて、水の勢いは増してくるし。頭をねらってくるから、ヘアメイクしようがないですよね加藤さんも
何度かやっているうちに、頭のてっぺんからゆっくりかけたほうが水の滴り具合がイイという事に気が付いたようで。。。。
全然平気です。まだまだいけます。ナチュラル・ハイ状態。
お次はジャケ中用の絶叫バージョン。あれは口を大きく開けているだけではなくて、実際に「うわぁぁぁぁっ」と絶叫しているところに、脚立に昇った人が上からバケツでまた水をかけてます。他にタライが落ちてくるバージョンとかもあったんですけどね。ないない。
『熱い心のままで』
この作品はレコーディング終了までタイトルが決まっていませんでした。
歌い終えて、迷わずこの歌詞の一節をタイトルにすることをメンバーに薦めました。
歌えばわかります。。。。
いつまでも熱さは必要。ストレートに言い切った曲だから今でも褪せてないな。
近い将来子供たちに自慢します。この作品のすべてを。
みなさん、たくさんのリクエスト本当にどうもありがとう。
ライブでもお馴染みの曲から、思い出そうにも歌詞の一行も出てこないマニアな曲まで。。。
解散から五年以上経っていても、こんなにみんなの記憶に残っているなんてとても幸せです。
では、ここでwaterの4枚目のシングル『熱い心のままで』を聴いてください。
(さあコンパクトディスクを手に取りプレイヤーにセットして下さい。)
今聴いてもらった曲についてお話しましょう。
なぜこの曲なのかというと。。。。。。。。。なぜこの曲なんだろう?
とりあえず順を追ってお話しましょう。
シングルも3枚目、4枚目になってくると必然的に結果を求められるようになり、まず曲を作る鎌田、jiroはとてもプレッシャーがあったと思います。何日も事務所のスタジオに缶詰になって、朝に事務所を訪れるとフラフラになって鎌田が出てきたり、jiroが応接室や会議室で倒れているという連続でした。
恵比寿のど真ん中には珍しく、事務所が入っているビルの地下が葬儀屋になってて、そのせいか鎌田はそれらしきものを見てしまったみたい。あまりそういうの信じないけど、それくらいまいってたんでしょう。
そしてそのまま休む間もなくレコーディングスタート
スタジオは世田谷のBURNISH STONE RECORDING STUDIOS。
都内でも有数の名スタジオ(紹介の仕方が貧相ですみません)。ここのメインスタジオを使用。
スタジオって、入ったときの印象でレコーディングに絶対何らかの影響を及ぼすと思うんだけど、ここはコントロールルーム、ブース、ラウンジに至るまで全ての空間に何のプレッシャーもなく、居心地の良さをすごく感じていたのを今でも覚えています。
スタジオのことをこれ以上話していると、「渡辺篤史の建もの探訪」みたいになってきてしまいますのでこの辺にします。
『届かない歌』からのレコーディング以来、厚みを増したwaterのサウンドは今回も例外ではなく、オケは素晴らしく、まさに熱い仕上がりになりました。
しかしかし、歌詞が上がってない。。。重く圧し掛かってきたプレッシャー。。。
と言いたい所だけど、実はそれほどの焦りはなく、逆にあれだけ苦労して二人が書いた曲だからなんとかせねばと、俺の心に火をつけていたんだな。
そして、このRECで俺にとって最も重要だったのが、レコーディングエンジニア・プロデューサーの杉山勇司さんの存在。
この人がまた輪を掛けて熱いんですよ。すごくクールにみえて。
「今の良いね~」で乗せといて「その調子でもう一回!」を繰り返し、それでこっちが調子に乗ってくると「もっと叫べ!」ですよ。
正直何度も同じことを繰り返すと何が良くて悪いのか分からなくなってくるものなんだけど、こっちが変に頭で考えてしまって迷う前に適切な言葉が飛んできて、へこむ間もなくさらに高いところへ導いてくれるといった感じ。
杉山さんがもしグラビアの写真家だったとしても大成功してたと思います
「今のイイね~、じゃぁ、もっとエロくいこうか。」とかさりげなく言って。
そんでもってカッコ良いしね。いいアニキって感じ。
作業は『熱い~』でheat upして、そのままいい形で『非情の~』の歌入れに入りました。その頃にはメンバーもスタッフも、杉山さんにうまく導かれている俺に安心したのか、疲労しきってたのか誰もスタジオ内にいなくなっていました。
『非情~』は杉山さんと俺とが広すぎるコントロールルームとボーカルブースで、ガラス越しマイク越しのがっつりマンツーマン。
『熱い~』のときよりさらに熱い「もっと!」が飛び交う男同士の汗臭い現場でした。
でも、そういやjiroは自分の曲だけにスタジオの隅で見守っていたな。
今回杉山さんに仕事をお願いしたのは何を隠そうjiro。誰よりも信頼していたんでしょう。一切口を出さなかったな。。。
このときのことがその後の歌にも大きく影響してます。
それまではうまく歌おうという故の失敗というか、感情を表現しきれないところがあったけど、感情をさらけだすことがまず先だなと教えられました。
その後のライブでは感極まってよく泣いてたな。
レコーディングが終わると今度はリリースの準備に、ジャケットやPVの撮影。
どちらの撮影も江東区にある撮影スタジオで行われたんだけど、まずはPVから。
taroのカウントから始まる、バンド、ライブというものを意識したシンプルでストレートな作りです。リズム以上に飛んだり跳ねたり回ったりしてます俺。レコーディング中のイメージをそのまま体で表現しました。
そしてジャケット用の撮影に。まずはメンバー全員で。
撮り終えたところで俺以外のメンバーはここでお疲れ様。ここからが俺にとって未知の世界でした。自分の顔がジャケいっぱいに。。。。水をかぶる?
当時、俺とjiroが通っていた代官山のエドエドの加藤さんにメイクをお願いしていて、バッチリキメてもらったんですけどね。。。
「撮影入りまーす!」と声のかかったそのすぐあとにはバケツの水が俺めがけて何杯も飛んできました。水が滴る感じが欲しいというカメラマンさんの要望で連写してはザッパーン、連写してはまたザッパーン
ここでも『熱い~』の曲調のせいでしょうか、熱湯ではなかったですけど、どんどん至近距離から水が飛んできて、水の勢いは増してくるし。頭をねらってくるから、ヘアメイクしようがないですよね加藤さんも
何度かやっているうちに、頭のてっぺんからゆっくりかけたほうが水の滴り具合がイイという事に気が付いたようで。。。。
全然平気です。まだまだいけます。ナチュラル・ハイ状態。
お次はジャケ中用の絶叫バージョン。あれは口を大きく開けているだけではなくて、実際に「うわぁぁぁぁっ」と絶叫しているところに、脚立に昇った人が上からバケツでまた水をかけてます。他にタライが落ちてくるバージョンとかもあったんですけどね。ないない。
『熱い心のままで』
この作品はレコーディング終了までタイトルが決まっていませんでした。
歌い終えて、迷わずこの歌詞の一節をタイトルにすることをメンバーに薦めました。
歌えばわかります。。。。
いつまでも熱さは必要。ストレートに言い切った曲だから今でも褪せてないな。
近い将来子供たちに自慢します。この作品のすべてを。