わたきょんの観劇(感激)日記

日常生活や芝居についてのあれこれ

海をゆく者

2009-11-28 10:32:03 | 観劇

海をゆく者(終演後のアフタートーク付)

11月25日 パルコ劇場

作:コナー・マクファーソン
翻訳:小田島恒志
演出:栗山民也
出演:小日向文世、吉田鋼太郎、浅野和之、大谷亮介、平田 満

アイルランドが舞台。

アイルランドが舞台の作品というと、マーティン・マグドナーウィー・トーマス(2003年8月、206年6月パルコ劇場)を思い出します。

ウィー・トーマスは若者の話でしたが、海をゆく者は50歳過ぎた男たちの物語です。

失明した兄:リチャード(吉田剛太郎)の世話のために、弟のシャーキー(平田満)は1年ぶりに家に戻ってきた。
そこには、友人のアイヴァン(浅野和之)が、酔いつぶれて泊まっていた。
アイヴァンは、「眼鏡がない」と探しているが見つからない。
兄は朝から飲むほど、大酒のみ。
弟は、現在は禁酒しているようだが、以前は酒でいろいろ問題を起こしていたらしい。
わがまま放題に振舞う兄、かいがいしく面倒を見る弟。

クリスマス・イブは、仲間とポーカーをやるのが、毎年の決まりごと。
兄が誘ったニッキー(大谷亮介)は、見知らぬ男ロックハート(小日向文世)をつれてきた。
酒を飲みながら、夜通しポーカーに興じる5人の男。
しかし、シャーキーだけは酒を飲まない。
シャーキーは、日頃は温和だが、酒を飲むと凶暴になり、刑務所に入ったこともあったため、酒を断っていた。
シャーキーが刑務所に入っていた間に、ニッキーはシャーキーの元彼女と一緒になったため、なんとなく2人の間はぎこちない空気が漂っている。

ロックハートは、シャーキーの命をねらう死神だった。
ひとり負けていたロックハートが、最後の勝負にでる。
シャーキーは、自分の命を賭ける。
結果は、ロックハートの勝ち。
ロックハートと一緒に出て行こうとするシャーキーを必死で引きとめようとするリチャード。

眼鏡を見つけたアイヴァンが、カードを見直すと、「4のフォーカード」と思っていたカードは、「A(エース)のフォーカード」だった。
土壇場で、負けてしまったロックハートは、ひとりで家を出て行く。
朝になり、ニッキーは妻の元へ帰り、リチャードとシャーキーとアイヴァンは教会へ出かける仕度をはじめる。


死神の精度の死神は、音楽が大好きだったが、ロックハートは音楽が大の苦手。
音楽を聞いて、身をよじって苦痛に耐える小日向文世の演技がユーモラスでした。

海をゆく者というタイトルは、人生を海にたとえて、何があっても生きていく者と捉えました。

5人の役者は、それぞれ実力も個性もある役者ばかりでした。
でも、その個性をぶつけあっているのではなく、役と役者があてがきのようにぴったりしていて、調和を取りながらも、それぞれの個性を際立たせていたと思います。

2009.12.14訂正しました。




blogランキングに参加してます。
よろしければクリックをお願いします。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓  
日記@BlogRanking人気ブログランキングへ
blogram投票ボタン





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする