侘寂菜花筵(わさびなかふぇ)

彼岸の岸辺がうっすらと見え隠れする昨今、そこへ渡る日を分りつつ今ここを、心をこめて、大切に生きて行きたい思いを綴ります。

日田の古典的父権保持者Yさんのこと

2007-09-07 13:46:00 | Weblog
「夢のつりはし」から下山途中でたちよった狐メークのスタッフがいる茶店の話で全回はおわってしまったが、今回は本題にずばり戻りたいと思う。
日田で住まいと一緒に森呼吸というキャッチフレーズで全国に日田の元気な杉材を宅配している木工所の代表取締役をしておられるYさん。この度の旅はすべてYさんのプロデュースによるものだが、移動の車中でいろいろとYさんの人生哲学をおうかがいした。その中でもご家族との熱い関係には瞠目するおもいがした。今や日本のお父さんはほとんど子どもの言うなりだったり無視されたり、無関心だったり、なかなか真剣に真正面から向き合うということが少なくなったように思う。かく言う自分自身も成人してしまった二人の子ども達との関わりは希薄だ。関わりたくとも身近にはいないし、近況すら的確につかんでいない。
Yさんのご家族のみなさんと三隅川の屋形船で会食をさせていただいたけれどもお二人のお嬢さん、坊ちゃんがお一人、そしておじいちゃん、お孫さんと2番目のおじょうさんのご主人様、、3番目のお嬢さんは別府のホテルで働いておられる由でいらっしゃらなかったが、本当にお父さんを頂点にお母様がみんなのつなぎ手になって仲むつまじい大家族を構成しておられた。
しかし、車中でうかがったところではそれまでには様々な大嵐にも遭遇されてこられたとのこと。
1番上のお嬢様が大学一年生の時にある男性と共にお父様に結婚させてほしいというお願いにやってきたそうだ。
そのときすでに赤ちゃんをみごもっていたのだそうだ。その男性が一言口をひらくかひらかないかのうちにYさんはいきなりその男性にたちむかっていきなぐりとばしてしまったそうだ、、くやしくって、やるせなくって、その気持ちをそんな形でしか表現できなかったらしい、、件の男性は最初から覚悟をきめていたようで全くの無抵抗だったそうだ、そばにいらしたお母様はYさんの腕にぶら下がり、必死で鬼の形相でぶっかっていくYさんを引き留めたそうだ。1週間ご両親は泣いて泣いて泣き暮らして最後に結婚をみとめたそうだ。男性は大学を即止めて、働きはじめ、仕事の傍ら、勉強をして警察官になられたそうだ。
そして、お嬢さんは出産後復学して最優秀の成績で大学を卒業したそうだ。お二人にはすでに2番目のお子さんも誕生しご主人も警察官としての研修を無事にすませ、この夏から新任として赴任したそうだ。
 今Yさんは末っ子で野球部2年生の坊ちゃんの甲子園出場を悲願にいろいろな試みを夢想しながら来年にそなえておられる。
坊ちゃんのプレッシャーも相当なものだとおもうが、、そんなことを言いつつ私も片棒をかつぎ、有名選手が愛用していた折れたバットからできた「かっとばし!」という箸をプレゼントしてしまった。
今回はこのあたりで日本の熱いお父さんの報告を終え、このお父さんへの賛辞として私の唯一の得意技を進呈したい。
今後はこのコーナーにはあまり多くの頻度で投稿することはないかもしれないが、、.macのiwebで近況の報告などをしてゆきたいと思う。



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