2023年4月30日
甦りの御坊龍隠庵様にて3年振りに 鎌田東ニ先生を囲んでの 「龍吟雲起」を
ひらくこと叶い、これにすぐる喜びはない心境です。
お見えくださった方々 共に会を開くにあたりご尽力いただいたなべての方々に、そして庵主であられる
太田周文和尚様に深くふかく感謝を申し上げます。
昨夜来の雨も上がりみずみずしい緑の木々から溢れるお日様の光 鶯の囀り 透き通った風の間にまに
おとづれる芳しい春のいぶき
あああ〜〜 世界中が闇に閉ざされ ささくれ立つような日々から 解放されていく予兆の ひかりに
つつまれているような佳き日を迎えられました。
コロナパンデミックで失われた数多の大切な命 かてて加えて 突然の戦争 甚大な自然災害 侵略や諍いが世界から絶えることはない様相を呈している、
たとえそうではあっても
希望は捨てまい。
私たちの始祖たちは そのことを 神話として 数多の物語として記してきました。
鎌田先生の神話詩は三部作として「常世の時軸」「夢通分娩」「狂天慟地」として
終えるはずであられましたが、その後に世界中を震撼とさせる疫病の広がり、引き続きの
ロシアのウクライナ侵攻がありそのことへの祈りであり抗議であり希望を灯すよすがとして
矢継ぎ早に神話詩集 第四 第五集として「絶体絶命」「開」を刊行なさいました。
その第五詩集「開」の調べに載せてこの度のうたげはご縁を結び、ととのいました。
始まりに際し、太田和尚様に 数多の亡くなられた命を悼む読経を
薫香かおる御本堂にて天空に響き渡るお声で上げていただきました。
私たちが暮らす稀有な水の惑星地球は 森羅万象なべてが共に生きる生命体であり、かけがえのない
存在、そのたったひとつの生命体である地球とそこに生きとしいけるものは不可分唯一無二の連環の中にあることを忘れ侵略したり殺したり必要以上に生命体地球を、なべての生き物たちを痛めつけているのではないだろうか、、、
そのことに気づき、新たな世界開闢の「開」を今こそ智慧と勇気と慈悲心を奮い起こして拝受する時が訪れているのではと思っています。
その気づきをもたらすための序奏としての闇のような思索模索探索する三年であったのではないかとも思うのです。 その気づきを共に喜び味わい、希望を捨てず 新たな世界開闢への道を個々其々にふさわしいあり方で行い始める出立の日として天岩戸の開のような「うたげ」として開かれました。
朗読に並々ならぬ深い愛情を抱いておられるプノンペンにおられる松倉福子様と
zoomでつながり神話詩「開」を朗誦する事が叶いました。
現代朗読の会を主催されておられる西東万里様の絶大なるサポートをいただき、
共に龍隠庵様でご一緒しているような心持ちでの群読が叶いました。
鎌田先生の三種の神楽器の奏上、鳥飼美和子様の「開の舞」能「三輪」の一部を朗誦し舞っていただき
「顕神の夢ー開ー」のうたげは始まりました。
高らかに澄み渡った響きの石笛、 たおやかな 横笛 そして素戔嗚の荒御魂奇御魂の化身のように
力強く響き渡る法螺貝の響きはその場のなべての方々の心身に浸透しこれからの開の予兆を身のうちに感受させていただきました。
序詞「開」は群読で
第一章 「開闢」の二篇を鎌田先生の力強いお声で朗読していただき
その勢いをいただき、
第四章 開放譚 スサノヲの叫びを
そして最後に終詩 ラプラタを群読いたしました。
そして「遊戯三昧」の直会の露払いとして、わたくしが日富美舞を舞わせていただきました。
東京大学の名誉教授であられる鶴岡賀雄先生にもお出ましいただき、
これから吟遊詩人の遊行のような巡礼を東奔西走される鎌田先生への朗らかなエールを
頂きました。
鎌田先生からはそのレスポンスとして4月29日から川崎市岡本太郎美術館で開催スタートした
「顕神の夢」展のお話 そして出来立てほやほやの春秋社さんから刊行された
「悲嘆とケアの神話論 素戔嗚と大国主」のお話、そして5月から東北被災地の巡礼旅のお話を
伺いました。
春秋社の柳澤友里亜様から学生時代の演劇活動のお話
現代朗読の会の西東万里様から生き生きとした言霊が
跳ねて飛ぶような朗読を
そして島田啓介様からは御自作の詩の朗読をしていただきました。
情景が目に浮かびしみじみする物語詩でした。
最年少でありながら「龍吟雲起」神話詩朗読の会に皆勤して下さった
ロンドンへ留学するという中林宗一郎さんから「楽しかったっ!」の
お声を発していただきました。
おしまいに、井上きゆき様に音頭をとって頂き
延命十句観音経和讃を歌い上げ お開きとなりました。
今日の日の喜び楽しみを滋養にしていただき
明日への勇気と希望をむすんでいただけたなら
これにすぐる喜びはありません。
ありがたいなあ うれしいなあと
茜に染まる 鎌倉の空を見上げながら 龍隠庵様をあとにいたしました。
ありがとう御座います。
遊戯三昧の次第は以下の 流れでした。
「顕神の夢ー開ー」うたげ 遊戯三昧 於 龍隠庵
鎌田東ニ先生 天空一座 みなさま 2023年4月30日
開場 1:30 開始 2:00
次第
太田和尚様 読経 於 御本堂 (受付後御本堂へ参集下さい)
鎌田先生 開催の辞 祈り三種の神楽器奏上 於 書院(本堂から移動いただきます)
幕開け 開の舞 鳥飼美和子
序詩 開 天空一座
第一章 開闢
埋し神 鬼の宿 鎌田先生
風聴き人 開く 開廊 松倉福子
第二章 無底
にぎりめしは 鎌田先生
第三章 鎮魂
立待 鎌田先生
第四章 開放譚 スサノヲの叫び
死 海野 直宏
悲 海野 直宏
怒 松倉福子
流 鳥飼美和子
歌 石毛教子
終詩 ラプラタ 天空一座
直会 3:30
つゆ払い 日富美 舞 石毛
鎌田東二作品朗読 特別ゲスト 他
ご参加の皆さま、自由に歌い舞い踊るなど遊戯三昧にお過ごし下さい。
良き頃合いに、井上きゆきさんの音頭で「延命十句観音和讃」唱和
鎌田先生 明日への言葉 「産霊 」
4:30 お開き
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甦りの御坊龍隠庵様にて3年振りに 鎌田東ニ先生を囲んでの 「龍吟雲起」を
ひらくこと叶い、これにすぐる喜びはない心境です。
お見えくださった方々 共に会を開くにあたりご尽力いただいたなべての方々に、そして庵主であられる
太田周文和尚様に深くふかく感謝を申し上げます。
昨夜来の雨も上がりみずみずしい緑の木々から溢れるお日様の光 鶯の囀り 透き通った風の間にまに
おとづれる芳しい春のいぶき
あああ〜〜 世界中が闇に閉ざされ ささくれ立つような日々から 解放されていく予兆の ひかりに
つつまれているような佳き日を迎えられました。
コロナパンデミックで失われた数多の大切な命 かてて加えて 突然の戦争 甚大な自然災害 侵略や諍いが世界から絶えることはない様相を呈している、
たとえそうではあっても
希望は捨てまい。
私たちの始祖たちは そのことを 神話として 数多の物語として記してきました。
鎌田先生の神話詩は三部作として「常世の時軸」「夢通分娩」「狂天慟地」として
終えるはずであられましたが、その後に世界中を震撼とさせる疫病の広がり、引き続きの
ロシアのウクライナ侵攻がありそのことへの祈りであり抗議であり希望を灯すよすがとして
矢継ぎ早に神話詩集 第四 第五集として「絶体絶命」「開」を刊行なさいました。
その第五詩集「開」の調べに載せてこの度のうたげはご縁を結び、ととのいました。
始まりに際し、太田和尚様に 数多の亡くなられた命を悼む読経を
薫香かおる御本堂にて天空に響き渡るお声で上げていただきました。
私たちが暮らす稀有な水の惑星地球は 森羅万象なべてが共に生きる生命体であり、かけがえのない
存在、そのたったひとつの生命体である地球とそこに生きとしいけるものは不可分唯一無二の連環の中にあることを忘れ侵略したり殺したり必要以上に生命体地球を、なべての生き物たちを痛めつけているのではないだろうか、、、
そのことに気づき、新たな世界開闢の「開」を今こそ智慧と勇気と慈悲心を奮い起こして拝受する時が訪れているのではと思っています。
その気づきをもたらすための序奏としての闇のような思索模索探索する三年であったのではないかとも思うのです。 その気づきを共に喜び味わい、希望を捨てず 新たな世界開闢への道を個々其々にふさわしいあり方で行い始める出立の日として天岩戸の開のような「うたげ」として開かれました。
朗読に並々ならぬ深い愛情を抱いておられるプノンペンにおられる松倉福子様と
zoomでつながり神話詩「開」を朗誦する事が叶いました。
現代朗読の会を主催されておられる西東万里様の絶大なるサポートをいただき、
共に龍隠庵様でご一緒しているような心持ちでの群読が叶いました。
鎌田先生の三種の神楽器の奏上、鳥飼美和子様の「開の舞」能「三輪」の一部を朗誦し舞っていただき
「顕神の夢ー開ー」のうたげは始まりました。
高らかに澄み渡った響きの石笛、 たおやかな 横笛 そして素戔嗚の荒御魂奇御魂の化身のように
力強く響き渡る法螺貝の響きはその場のなべての方々の心身に浸透しこれからの開の予兆を身のうちに感受させていただきました。
序詞「開」は群読で
第一章 「開闢」の二篇を鎌田先生の力強いお声で朗読していただき
その勢いをいただき、
第四章 開放譚 スサノヲの叫びを
そして最後に終詩 ラプラタを群読いたしました。
そして「遊戯三昧」の直会の露払いとして、わたくしが日富美舞を舞わせていただきました。
東京大学の名誉教授であられる鶴岡賀雄先生にもお出ましいただき、
これから吟遊詩人の遊行のような巡礼を東奔西走される鎌田先生への朗らかなエールを
頂きました。
鎌田先生からはそのレスポンスとして4月29日から川崎市岡本太郎美術館で開催スタートした
「顕神の夢」展のお話 そして出来立てほやほやの春秋社さんから刊行された
「悲嘆とケアの神話論 素戔嗚と大国主」のお話、そして5月から東北被災地の巡礼旅のお話を
伺いました。
春秋社の柳澤友里亜様から学生時代の演劇活動のお話
現代朗読の会の西東万里様から生き生きとした言霊が
跳ねて飛ぶような朗読を
そして島田啓介様からは御自作の詩の朗読をしていただきました。
情景が目に浮かびしみじみする物語詩でした。
最年少でありながら「龍吟雲起」神話詩朗読の会に皆勤して下さった
ロンドンへ留学するという中林宗一郎さんから「楽しかったっ!」の
お声を発していただきました。
おしまいに、井上きゆき様に音頭をとって頂き
延命十句観音経和讃を歌い上げ お開きとなりました。
今日の日の喜び楽しみを滋養にしていただき
明日への勇気と希望をむすんでいただけたなら
これにすぐる喜びはありません。
ありがたいなあ うれしいなあと
茜に染まる 鎌倉の空を見上げながら 龍隠庵様をあとにいたしました。
ありがとう御座います。
遊戯三昧の次第は以下の 流れでした。
「顕神の夢ー開ー」うたげ 遊戯三昧 於 龍隠庵
鎌田東ニ先生 天空一座 みなさま 2023年4月30日
開場 1:30 開始 2:00
次第
太田和尚様 読経 於 御本堂 (受付後御本堂へ参集下さい)
鎌田先生 開催の辞 祈り三種の神楽器奏上 於 書院(本堂から移動いただきます)
幕開け 開の舞 鳥飼美和子
序詩 開 天空一座
第一章 開闢
埋し神 鬼の宿 鎌田先生
風聴き人 開く 開廊 松倉福子
第二章 無底
にぎりめしは 鎌田先生
第三章 鎮魂
立待 鎌田先生
第四章 開放譚 スサノヲの叫び
死 海野 直宏
悲 海野 直宏
怒 松倉福子
流 鳥飼美和子
歌 石毛教子
終詩 ラプラタ 天空一座
直会 3:30
つゆ払い 日富美 舞 石毛
鎌田東二作品朗読 特別ゲスト 他
ご参加の皆さま、自由に歌い舞い踊るなど遊戯三昧にお過ごし下さい。
良き頃合いに、井上きゆきさんの音頭で「延命十句観音和讃」唱和
鎌田先生 明日への言葉 「産霊 」
4:30 お開き
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