先週は、薄いダウンでお散歩に行くと、寒い日もあったけど
今日は暑かった~
お散歩帰りの、玄関前の『番犬業務』は
昨日から庭に変更になってます。
庭の雪も、毎日みるみる解けてるよ。
*~**~*~~*
今更だけど、あいたんの食べ物の話をちょっと書いておこうかな。
消費税が上がる前、保存できる物はちょこっと買いだめした中に
あいたんのドライフードがありました。
写真は1袋だけだけど、2袋買って、在庫は合計3袋。
このフードにしたのは、ちょうど1年前の事。
それまでのフードは、鹿肉&玄米で
アレルギーあいたんに合ってるフードだったから
変えたくなかったけど、止むをえず変えないといけない状況になっちゃってね。
というのは、あいたんは1年5か月前(12年11月)に
骨形成性エプリスの手術をしたでしょ。
その時、犬歯1本と、その横の小さい歯を含む顎の骨ごと切除したから
硬い物を食べられなくなっちゃって。
顎の骨はかろうじて繋がってるペラペラ状態で
硬い物を食べてると、
ペラペラの骨が折れてしまう可能性があるんだって。
顎の骨が折れてしまったら、当然顎がパカパカになって
上手く食べられなくなって
最悪インプラントにする必要が・・・
大学病院の獣医さんには
手術後落ち着いたら普通にドライフードを食べて良いって言われたけど
かかりつけのクリニックでは『フードは必ずふやかしてあげてください』って。
フードをふやかすなんてパピーみたい。
って言っても、パピーフード程ふやかさなくて良いんだけどね。
ふやかし度は、だいたい7~8割かな。
パピーの頃は、フードボウルのドライフードに直接お湯を入れてふやかしてたけど
その要領でやると、ふやけるまで時間がかかるから
密閉できるガラスの耐熱容器を買って、それでふやかしてるjんだけどね。
お湯も沸かしたての熱湯でやってるけど
それでもやっぱり時間がかかる・・・
人間がごはんを食べ始めても、あいたんはずっと『待て』状態で
『早くちょうだい』って催促されて・・・困った・・・
実はそれまで食べてたフードは大粒タイプ。
だから小粒にしたら、ふやかし時間が短縮できるんじゃないって閃いたけど
あいたんはアレルギーがあるから、魚で小粒タイプって
これまたなかなか無い・・・
そんな時、このフードを発見
フィッシュ&ライスで、小粒
フードのフィッシュって言ったら、サーモンが多いけど
あいたんはサーモンもダメ。
でもこのフィッシュはナマズだからOK
ナマズはアレルギー食になってるのもあるからこれは最適
でも「アレルギー用」のフードでも、結構ダメな物があるんだよね。
だから食べてみないとわからなくて
サンプルをもらって食べてみたら・・・大丈夫だった~
粒の大きさを比べてみると、こんなに違うの。
左が新しいフードで、右がそれまでのフードだよ。
手に取ってみると、小ささがわかるでしょ。
こんなに小さいから、お湯でふやかす時間がかなり短縮できたよ
今までは10分以上かかってたのが、5分ぐらいでOK。
・・・だったのが、今回買ったのは
更にふやかし時間が短くなって、3分ぐらいで食べ頃に。
5分なんて置いてたら、ドロドロになっちゃう~
ちなみに、ふやかしたてだと熱くて食べられないから
相変わらず野菜ペーストを作ってて
熱々のフードに、冷蔵庫で冷えた野菜ペーストを混ぜてあげてます。
そうそう
このフードの気に入ってる所をもう一つ。
中は800gずつの小袋に分かれてて
あいたんの場合、1袋約10日で食べます。
だからフードの酸化も心配なし
良い事ずくめのフードだね。
ついでに、おやつなんだけど
ちょっと大き目で、硬めの物は小さくしてあげてます。
こんな風に。
デンタル類も
でもこれは、こんなに小さくしてあげたら
歯磨き効果は無いと思われますが
ちなみに、あいたんにあげられる硬さの基準は
『手で折れる硬さ』だそうです。
手で折れる物はちょっと硬くても大丈夫なんだって。
だからおやつ売り場で、ちょっと硬そうな物は
折れるかどうか確認して買ってます
「折れたら買う」みたいな。
あいたんて、何かとちょっと面倒なんだよね~。
でももう慣れたけどね。
11月27日って、何かあったような気がするんだけど
何だっけ?
あ~そうだった
ランの期限が切れる日だ
という事で、行ってみたよ。
夜中に雪が降るって言ってたから、どのぐらい積もったかと思ったけど
うっすらしてるだけだった・・・
ウチの方もこんな感じで、お昼には解けちゃってたけど。
今日11月27日は、ランの期限の日だけじゃないんだよね。
去年の11月27日は大変な1日だったんだよね。
(去年のブログへ)
あの悪夢のような、あいたんのエプリスの手術が
去年の11月27日だったから、今日でちょうど1年経ったんだね。
1年後、こんなに楽しそうに遊ぶ姿は想像できなかった・・・
右側の顔が写る写真なんて、二度と撮れないと思ってた・・・
でも今は、こんなに元気で写真もどのアングルからでも問題なし
元気が余り過ぎて、私の手袋を奪って走る姿も
元気でいてくれるなら、手袋ぐらいどうって事ないよ
1年経ってみると、胃が痛くて死ぬほど悩んだ日があった事さえ信じらないね。
去年の11月27日に
犬歯が1本なくなって、下顎の輪郭も変わってしまったけど
あいたんは何も変わってないよね。
でも盗んだ手袋を返してくれるようになったのは
嬉しい変化だね。
1年前を思い出すと
今は大きな心配事もなくて、ランに行ったりカフェに行ったりできるのって
幸せだな~って、心の底から思います。
このままず~っと、この幸せが続きますように
ほんの少しだけどまだ雪が残ってて、今日は天曇り空で
どっちかというと肌寒いぐらいだけど
ちょっとボール遊びをしたら暑くなってはぁはぁのあいたん。
暑くて口を開けるなんて、今年初めてかも。
口といえば・・・ちょっと敏感になる。
あいたんは去年11月に、骨形成性エプリスの手術で
右下の犬歯1本と、顎の骨が無くなったからね。
(手術の事は旧ブログで→こちら)
最初の頃は、ウチの中で口を開けた時に、片方の犬歯がないアシンメトリーで
えぐれた口元を見ると、胸がズキズキ痛かった・・・
正直、目を覆いたくなってた・・・
・・・だったけど、最近は見慣れて何とも思わなくなってたけどね。
とは言っても、わんこブログを見て、犬歯が写ってる写真を見ると凹んでたけど。
私は見慣れたけど、実際はちょっと衝撃的だから
もう口を開けた写真なんてアップできないなぁ~って思ってました。
だから夏になったらどうしよう・・・って。
そんな今日。
気温なんて7~8℃で、全然暑くない日なのに、あいたんが口を開けた・・・
左側は今まで通りだけど、右側は・・・
・・・・・・・。
・・・・・ん?
・・・・・・あれ?
・・・これって
本邦初公開、口を開けたあいたんの右側の横顔です。
全然目立たなくてびっくり~
ちなみにこれ↓は、去年の7月の写真。
こっちの方が歯茎が盛り上がってて、目立つかも。
まぁ、じっくり見たら右側の犬歯の気配が全然ないから
変って思うかもしれないけど、ぱっと見は全然不自然じゃないよね。
私の想像では、もっとえぐれて見えると思ってたから
そんなの耐えられないって手術を拒否したかったのに。
びっくりしたのと、嬉しくて嬉しくて右側ばっかり写真を撮っちゃった
何枚撮っても、犬歯や顎の骨も無いなんてわかんないよね
正確には、犬歯の隣の小さい歯1本とその下の顎の骨も無くなってるんだけど。
まさか、そんな~
あんなに悩んで悩んで・・・
確かに大学病院でも、かかりつけのクリニックでも
正面から見たらわからないって言われてたけど、その姿を想像できなくて。
まさかこんなに、ホントに目立たないなんて夢にも思わなかったよ
ただ、下から見たら舌が出ちゃうかな・・って聞いてたから
あいたんが高い所に上った時に、下から見てみると・・・
この角度からでも、そんなにわからないかな。
じゃ、もうちょっ下から・・・
ここまでくると、さすがにちょっと・・・
そしてもっと真下から見ると、はっきり上の犬歯と舌が見えました。
(その写真は上手く撮れなかった)
まぁ、ちょっと見えるぐらいはしょうがないかって思うけど
常に舌がちょろっと出ちゃってるって事は、舌が乾かないのかな~?
今度病院に行ったら聞いてみようっと。
それにしても、あいたんが口を開けた、ちょっと笑ったように見える写真なんて
もう二度と撮れないと思ってたから、嬉しいっていうかほっとしたっていうか・・
あんなに悩んで死ぬほど苦しんだ日々は一体・・・
案ずるより産むが易しとは言うけど、ホントだね。
ちょっとマイナスに考え過ぎだったかな~?
そっか~
心配し過ぎだったかもね。
・・・・それよりあいたん、その猫背、やめた方が良いよ
そうそう、今日からスニーカーでお散歩に行ってます
やっと冬が終わったって感じです。
色んな意味で。
ブログをリニューアルしてから、去年のあいたんの手術の事を
少しずつ書いてたけど、気持ちが揺れてたせいかなかまとめられなくて
書き終わるまで時間がかかっちゃった。
で、ずっとアップしそびれてました。
でもあいたんの手術からもう4か月。
今更って感じで迷ったけど、アップしちゃいます。
長いし、真面目な話だから、読むのは興味がある人だけでOKですよ。
*~*~*~*
散々悩んだあいたんの骨形成性エプリスの手術は、100%納得して迎えたものの
終わってみたら、思ってたより口元がえぐれてて、正直・・・かなりショックを受けました。
顎が一部無くなった事で食生活もちょっと変わったし
私は最初、精神的にちょっと・・・。
今思うとちょっと「うつ」っぽかったかも。
今年の冬は大雪で外出が大変だったっていうのもあったけど
冬の間は引きこもってたから。
あいたんの口は、閉じてたら正面から見てもほとんどわからないけど
吠えたり、舌舐めずりをしたりして口を開けると
下の犬歯が1本しかない口元が目に入って
つい最近まで、五寸釘で胸を打たれるようにズキズキしてた・・・。
それでも、抜糸した去年の12月は結構目立ってた口元も
1か月ぐらいで、随分目立たなくなってきて
人間だと親不知を抜いた後、しばらくすると歯茎が隆起してくるけど
やっぱり犬もそうなるのかなって感じでね。
まぁ、見慣れたせいもあるかもしれないけど
それもあって、私の心の傷も少しずつ癒えてきた感じかな。
最初の頃は、ランでおやつをもらう時に口を開けるから
おやつはあげないで欲しい・・・って心の中で思ってたんだけど
いつの間にか、気にならなくなってた。
でも知らない人が見たら、絶対びっくりするから
人前に出るのをちょっとためらってしまうけど・・・。
手術は大成功に終わったとは思っても、手術後は色々考えました。
生後9か月の避妊手術の時に、どうしても気になるなら
ついでにエプリスも切除する事もできるって言われて
あの時切除していたら、今回ここまで大きく切除する事は
なかったのかもしれないとか。
でもあの時は決断できなくてね。
ずっと、『乳歯の頃からあるし、急激に大きくならないなら悪い物ではない』って
言われてたから、そんなに気にしないようにしてたけど
去年の夏、3才の終わりになって病理検査を勧められたら
急に不安が広がってきて・・・
検査をした結果、あいの腫瘍は歯槽骨から発生してた事が判って
やっぱりいずれは手術する運命だったんだろうね。
ただ、最初に歯茎の盛り上がりに気づいた生後3か月ぐらいの時から
ちゃんと大きさを計ってしっかり観察してたら
切除部分ももっと小さくて済んだと思うと、後悔するけど。
切除した部分は、脇の唇を被せて縫ってるから
どうなってるかは見えません。
そのえぐれた部分に食べかすが溜まるから、食後は口を拭くようにしてるけど
最初はなかなかっちゃんと拭かせてくれなくてね。
私も怖くて、触れなかったし・・・
でもしばらくしてやっと少し触れたら
本当に深くえぐれてて、愕然としました。
どうしてこんな事に・・・ってやりきれない思いでいっぱいでした。
手術で顎の骨まで削ったけど、何とか底部は残せたから
かろうじて顎は繋がってるけど
今後は顎に負担をかけないように、ガムやアキレスとかの硬い物は
一切禁止になりました。
テニスボールとか硬いおもちゃも、当分は禁止なんだけど
できればそういう硬いおもちゃでは、ずっと遊ばない方が良いみたい。
人間なら手加減できるけど、わんこはそいういう事できないからね。
そんな事で、インプラントにしないといけなくなるのは不本意だし。
実は手術前に鹿アキレスを買ってたんだけど
手術が終わってから頑張ったご褒美にあげようと思って
あげてなかったのが心残り・・・。
まさかそんな事になるなんて夢にも思ってなかったから、ホントにショックで。
あ、ショックだったのはあいたんの方か。
あいたんに悪い事しちゃった・・・
これからは、おやつは買ったらすぐあげるようにしないとね。
あいの骨形成性エプリスは
手術か、先生は勧めなかったけど放射線治療(12回で1クール)で死ぬほど悩んで苦しんで
どっちも嫌だったけど、消去法で止むを得ず手術を選択したけど
すっかり普通の生活に戻った今、ドッグランで走り回るあいたんを見ると
大事なのは見た目じゃなくて、元気に楽しく生きる事が大切なんだって気づきました。
私は見た目に拘って、なかなか決心できなかったけど
そんな事は重要じゃないんだよね。
手術後あいはどんなにショックを受けるだろうって、手術前に心配してたけど
硬い物を食べられない事以外は、特に困ってないみたいでほっとしてます。
っていうか、ダメって言っても硬い木の枝を勝手に齧ってるから
あいたんは困ってる事はないみたいだし
全然気にしてないみたいだしね。
そんなあいたんに、私が勇気づけられたって思ってます。
手術したあいたんに勇気づけられるなんて、私は飼い主失格だね。
これからは自信を持って、人前にも出ようね。
って思っても、犬歯が1本なくなった写真をアップする勇気はありません・・・
ちょっと衝撃的だしね。
まだしばらく控えておきます。
当初は手術を決断できなくて、相談に行ったかかりつけのクリニックの院長先生が
納得するまでゆっくり話しを聞いてくださってとても心強かったです。
今年の1月にワクチンでクリニックに行った時
院長先生は診察室に入ってくるなり、あいたんを抱きしめてくれました。
相談に行ったきり連絡してなかったから、院長先生はずっと心配しててくれたみたいで。
(すみません・・・)
写真↑はその時のだけど、抱きしめてる写真じゃないよ
そのあとで、爪切りしてもらってる時の写真。
院長先生は、腫瘍は全部取り切って完治した事と
顎の骨まで削っても、口を開けなければ全然目立たなくて
これだけで済んで本当に良かったと
自分の家のわんこの事のように喜んでくれました。
そしてガムとか硬い物がダメになった事がショックだって話したら
『ガムなんて食べなくても生きていけるから』ってあっさり切り捨てられて
何だか・・・張りつめてた糸がプツンと切れたような気がしました。
そうだよね。
美味しいおやつはガムやアキレス以外にも、たくさんあるんだからね。
あいの歯茎の盛り上がりに気づいてから4年間、ずっと胸の奥に燻ってた不安が
手術が終わって完治した今、やっと消えて肩の荷が下りてスッキリしました。
手術のあと、ちょっと病院嫌いになったらしいあいたんだけど・・・
あいたんへ
すごく大変な手術を頑張ってくれてありがとう
ガウガウ犬だけど、でもそんな姿も元気な証拠だよね。
顎の一部と犬歯が1本少ないけど
全部ひっくるめて、そんなあいたんが大好きだよ
あと10年元気に生きる為の決断だからね。
大学病院の先生が『今、手術したらあと10年は元気に生きられる』って言ってたんだから
これからも思いっきり楽しもうね
=====
あいの骨形成性エプリスの手術にいついては、旧ブログで書いてたので
エプリスで検索してきた人がいたらと思ってリンクしておきます。
旧ブログ 今日もご機嫌?Wan!だFull♪ の
12年10月~12月に書いてるので
バックナンバーやカテゴリーの「骨形成性エプリス」からもまとめて読めます。
12年10月10日 あいの検査手術
11日 4年越しの懸念だった事
13日 薬がわかる4才
15日 すっかり回復
17日 秘密兵器登場!で、レオン君ありがとう
28日 検査結果は良好でした
11月 9日 あいたん大学病院に行く
13日 治療方法の葛藤
16日 時間よ止まれ
23日 あと10年元気に生きる為の選択
24日 1本少ない犬歯は・・・
27日 手術は無事終了!
28日 退院しました
29日 あいたんの長い2日間が終わったよ
30日 食べ物は流動食
12月 2日 マッサージで回復の兆し?
4日 手術から1週間経って
8日 あいたんのごはんを作ろう!
10日 カラーは集熱に注意
14日 完治しました!でももうちょっと・・・
16日 さよならエリザベス
あいの手術の事を、私の覚書として書いておきます。
~経過~
2008年11月(生後1か月半)
右下犬歯周辺の歯茎の盛り上がりを確認(永久歯が埋まってると思う)
2009年1月(生後3か月)
永久歯が生えてきても同じ状態で、当時のかかりつけのNクリニックに相談
↓
この頃からある物は良性なので、急激に大きくならなければ問題なく
犬の歯の治療は難しいので、支障がなければ治療はしない方が良いとの事
2009年3月(生後5か月) 現在のかかりつけのFクリニックでも同見解で経過観察を継続
2011年7月 (2才) Fクリニックで、経過観察の為に写真撮影
2012年4月 (3才) 犬歯が曲がってきた事に気づく
5月 Fクリニックで、1年前の写真と比べると
犬歯の見える部分が少なくなってるのを確認
↓
病理検査を勧められるものの、飼い主の都合により延期
10月10日(4才) Fクリニックで延期になってた病理検査を受ける
↓
検査結果は良性。でも切除が必要との事で大学病院を紹介される
11月9日 北海道大学動物病院を受診 → 手術決定
11月27日 手術
28日 退院
12月12日 抜糸
病理検査で腫瘍部分は取り切れたとの結果
手術後の経過も良好で、完治との診断
2012年11月27日に、あいは『線維腫性骨形成性エプリス』の手術を受けました。
エプリスというのは、良性の腫瘍で、良性というのは転移しない腫瘍の事です。
でもあいの場合は、放置しておくとじわじわと大きくなって
いずれ嚙み合わせなどに支障が出てくるので、病変部分を切除する必要があり
右下の犬歯と、その前後1本ずつの小さな歯の合計3本の歯と
その根元の歯肉、顎の骨(歯槽骨)まで切除する事になってしまいました。
手術については、『顎の骨ごとの切除』に、なかなか決心できなくて
悪性腫瘍の発生リスクもある放射線治療にするか随分悩みました。
良性腫瘍なのに、悪性腫瘍と同じ治療方法に
今までの人生の中で、こんなに悩んだ事がないぐらい死ぬほど悩んで
胃が痛くて眠れない夜も続いたけど
先代のチャコがリンパ腫で命を落とした事と
放射線治療は3年で再発するとの事で苦悩の末、放射線治療も却下。
消去法により、断腸の思いで手術を決断しました。
手術の日は、9時に病院に預けて
夕方5時ぐらいか、遅くても6時に手術開始するって聞いてたから
そのぐらいの時間になると、『もう犬歯取っちゃったかな・・・』って
そればかり気になってずっと落ち着かない中で
手術終了の連絡を待ってました。
手術が終わって、遅くても8時には電話がくると思ってたのに全然こなくて
8時15分に何かあったのかもしれないと、不安が募り始めた9時少し前にやっと電話がきた
口数が少なくてちょっと無愛想な主治医から
明るい声で『無事終わりましたよ』と電話がきた時は、全身の力が抜けるぐらいほっとました。
『犬歯の根元は残せましたよ。内側もペラペラだけど、腱がかろうじて繋がってます』と聞いた時は
本当に本当に嬉しくて、涙が溢れそうになりました。
(今でも思い出すと、ウルウルしちゃいます・・・)
先生も嬉しそうに話してる様子に、成功した事を確信しました。
実はあいを預ける時、犬歯を手元に残しておきたいと申し出たけど
『取り出した物は全部検査に出すので戻らない』との事で、とてもショックで・・・。
でも実際は、犬歯の根元が口の中に残ったから、それだけで充分です。
ほんの少しでも犬歯が残るなんて、夢にも思ってなかったから
数ミリでも残った事はすっごく嬉しいです
あとで聞いたら、手術は上から少しずつ削っていって、歯槽骨まで達したそうで
そういう方法だったら犬歯は原型を留めてないから、手元に残らないのも仕方ないと納得です。
そして、手術前に
もし腱まで取ってしまって顎がぐらつく時は、インプラントにする事になるとの話もあったけど
かろうじて繋がってるっていう事は、インプラントも無しで良さそうで、ほっとしました。
初診の時に、インプラントさえ、できるだけ体内に異物を入れない方が良いとのお話だったので
インプラントをしないで済む事は、最善の治療ができたんだと思います。
手術の日、顎がぐらつかないように、できるだけ歯槽骨の腱は残す方向で手術すると
説明がありました。
でもその場合、根元に腫瘍が残る事になるので、それはとっても不安・・・。
もし根元に腫瘍が残ってたら、今後定期的な検査が必要になってくるだろうし
数年後にまた手術という事もあるかもしれない・・・
でも腱が残る方が日常生活に支障が無いので複雑な思いでした。
そんな思いで迎えた抜糸の日。
術後は良好で、予定通り抜糸が済み
摘出した腫瘍の病理検査についてお話がありました。
気になってた結果は、腫瘍は全部取り切れた事が判明しました
という事で『これで完治です』と聞いた時は
ちょっとあっけなくて拍子抜けする感じでした。
今後は、手術前と全く同じという訳にはいかない所もあるけど
手術は無事に終了して、術後も良好だし、検査結果も問題無しで
大成功に終わったと納得してます。
この4年間、常に抱いていた不安も解消されて
ふっと肩が軽くなったような気がします。
一時は手術について、どうしたら良いのか全くわからなくて
死ぬ程悩んだけど、結果良ければ全て良しだと思います。