東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

東京新聞「こちら特報部」PCB廃棄物国が処理計画 福島周辺から室蘭無害化施設へ、ごみ搬入「なし崩し」?

2021年06月01日 13時42分31秒 |  PCB/DXN類など


東京新聞 5月30日朝刊「PCB廃棄物国が処理計画 福島周辺から室蘭無害化施設へ」から

 

東京新聞「こちら特報部」
センセーショナルに大きな見出しが並ぶ、、
PCB廃棄物 国が処理計画、福島周辺から 室蘭無害化施設へ、ごみ搬入「なし崩し」?、中間貯蔵施設と同一会社、あえぐ街 補助のワナ、他のごみは? 住民に説明なく、「北海道に押し付けでは」と、、、
多くの人が、PCB廃棄物や放射能汚染ごみに関心を持ってくれればいいが、、、

この特集記事、「福島県対策地域内の高濃度PCB廃棄物」を 中間貯蔵・環境安全事業株式会 北海道PCB処理事業所に搬入し、無害化処理を行いたいという環境省の計画からきているのだが、、、

令和3年3月24日開催の「北海道PCB廃棄物処理事業監視円卓会議」第51回で、環境省の処理計画が報告されたようだ。(議事録はまだ公表されていない)、、その後、環境省、北海道、室蘭市、JESCOと、どのように検討が進んでいるのか不明、、

室蘭市のPCB処理事業監視円卓会議は、円卓会議とはいえ、いちおう監視委員会ではある。そして、円卓会議メンバーに公募委員の市民も参加している。それでもって、お役所的に、市民への説明は行ったということになるのだろうか?「PCB円卓会議だより第51号」をみる限りでは、座長は「~市民に対して理解頂けるよう説明を行っていく必要がある」と発言しているようだが、、
(追記)「円卓会議(第51回)開催結果概要」が公表されていた、けっこう受入に前向きな委員発言もある。気になっていた「福島第一原発敷地内のPCB廃棄物」について、委員からの質問に環境省は「処理対象物に原発内のものは含まれていない」と答えている。原発廃炉金属の再利用を監視する市民の会(室蘭)のHPを観ていたら、どうも一般向けの「PCB説明会延期6月上旬に予定していたが、7月以降に延期になったようだ、、

放射性廃棄物の問題、よくわからないのでほんとうに難しい、
搬入するPCB廃棄物の放射線量、クリアランスレベル以下であることを確認するのは当然のことだろうが、10年という放置期間で自然減衰分もあるだろうが、しかし、金属の表面を拭き取るだけで除染OKというのもいまいちな~

国や環境省への不信感が大きくて、ごみ搬入「なし崩し」?、中間貯蔵施設と同一会社、あえぐ街 補助のワナ、他のごみは? 住民に説明なく、「北海道に押し付けでは」となるのだろうが、、

しかし、放射性廃棄物の中間貯蔵施設と同じJESCOとはいえ、北海道PCB処理事業所」にPCB廃棄物以外の廃棄物が来ることはあり得ないと思う。万が一でもそのような事態になれば、北海道以外のJESCOのPCB処理事業所の地域でも大問題となるだろう。そこは切り離して考えていいのでは? 現状の福島復興の名の元の復興ビジネス、遠隔地の既存施設の再利用などよりも、ゼネコン絡みで県内に新しい施設でビッグビジネスを図るだろう!!

とはいえ、PCB処理事業終了後のことは全くわからない、それぞれ地域によって異なる事情もあるだろう。全国5か所のPCB処理施設はすべて解体して更地に戻すことにはなっていると思うが、、(参考「JESCO高濃度PCB処理施設 解体撤去の進め方について」)

北海道の2町村(寿都町・神恵内村)が、高レベル放射性廃棄物の地層処分の候補地に名乗りを上げているので、、北海道民も疑心暗鬼を生じるだろうな、他人事ではない、原発ある限り核のごみ、そして廃炉と、、、

東京新聞の記事に「変圧器」の写真が載っていたのだが、、、
室蘭に搬入計画の「福島県対策地域内の高濃度PCB廃棄物」保管数量(令和2年12月末時点)では、変圧器は0台となっている。

いろいろ思うことあるが、、
とりあえず~

関連(本ブログ)
原発事故後の福島県対策地域内の高濃度PCB廃棄物処理計画について、市民団体が室蘭市に詳しい説明を求める質問書を提出2021年04月28日
環境省、福島の「汚染廃棄物対策地域」のPCB廃棄物(コンデサー 29 台 ・安定器・汚染物等 計1,261 台)を来年1月ごろを目途に搬入開始方針2021年03月27日

 



福島第一原発敷地内のPCB廃棄物
円卓会議で、環境省は「処理対象物に原発内のものは含まれていない」と答えているが、、、
もっと明確な返答が聞きたかったな、、、

福島第一原発内には、2011年時点で、
PCB廃棄物はすべて無害化処理が終了していたのか?
保管中のPCB廃棄物はゼロだったのか?
それとも残存していたものの津波と原発事故で存在が確認できないのか?
東京電力は、福島第一原発の「PCB廃棄物の保管及び処分状況等」「使用中のPCB製品の使用状況」の各種届出、2010年、あるいは2011年、福島県へどのように届け出ていたか。(東京都ではPCB廃棄物の保管・使用事業者の届け出用紙は閲覧可能であるので、福島県でも可能なのかな?)

古いデータではあるが、
原発事故直後から「福島第一原子力発電所で使用中・保管中のPCB機器はどうなったか?」ということ、、、岩手、宮城、福島の3つの県で、相当数のPCB機器が行方不明になった。2009年に調べた時点で、東京電力株式会社福島第一原子力発電所(福島県大熊町)で平成15度末現在 保管中のPCB機器、使用中のPCB製品は相当数あった。2011年の事故前にすべて処理は終了していたのだろうか?それが知りたい、、残存中があれば、敷地内のどこかに今もあるということだろう、、

数表でみる東京電力」環境対策で、PCB機器の保有台数(2019年度末現在)は高圧トランス・コンデンサー類(高濃度)  63台となっている。(東京電力ホールディングス(株)、東京電力パワーグリッド(株)および東京電力エナジーパートナー(株)合計値。)
また、
PCB廃棄物(高圧トランス・コンデンサー類(高濃度)  )の処理量は、

2016年度 797 台、2017年度 190台、2018年度 116台、2019年度 121台となっている。
数表でみる東京電力」で2011年前後の数字をみたいと思うものの、更新時点で上書きになっているのか、今のところ検索できず、、第一原発内に高濃度の放射線量を発して残存していた場合どうなるのか、、

 


 

最近は、なんだか、うっかり見落とし、チェック漏れが多い、、
こんな大きな見出しのPCB廃棄物の記事を見落としていた~
我が家は東京新聞なのに、土日は生活の調子が狂う、
かなり耄碌してきたのかな、、、

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前の記事へ | トップ | 紙の写真のデータ化 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

PCB/DXN類など」カテゴリの最新記事