JESCOは「北海道PCB廃棄物処理施設設置工事(増設)」を公告した~
一旦決まった、カワサキプラントシステムズとの契約を破棄しての再入札になるわけだが~違約金などどれくらい払われるのだろうか?
北海道建設新聞社 2010年07月30日
日本環境安全事業(JESCO、東京都港区芝1丁目7の17、宮坂真也社長)は29日、一般競争入札の「北海道PCB廃棄物処理施設設置工事(増設)」を公告した。総合評価方式で、設計・施工を一括して発注する。申請提出期限は8月11日午後4時で、開札は12月2日午後 2時。工期は2013年5月31日までを設定している。
07年10月に一般競争公告し、08年3月に設計業務の契約締結に至っていたものの、凍結していた案件。設置場所の室蘭市と国で、受け入れ条件の調整や処理対象量の変更作業などを進め、設計を含めて新たなフレームに基づき発注する。
処理重量は、前回発注時が4536㌧だったのに対し、今回は1916㌧に変更。入札参加条件に積雪寒冷地での施工実績を追加している。
詳細は:http://e-kensin.net/news/article/6256.html
凍結の理由が、地元企業(地元の雇用)でなければダメなので~
新しく加わった入札条件で、カワサキプラントを外せるのか?
「入札参加条件に積雪寒冷地での施工実績」
2000年度以降に、積雪地域か寒冷地、同等の気象条件と認められる外国で、同種工事として廃棄物処理法に基づく施設設置許可を受けたPCB廃棄物処理施設設置工事、類似工事として公共事業かPFI事業として発注された1日当たりの処理量が100㌧以上のごみ処理施設(焼却施設に限る)の設置工事の実績を求める。
北海道事業(二期)入札結果は(2008年3月)←凍結された
カワサキプラントシステムズ株式会社
プラズマ拡張溶融炉法(PEM炉法)【PCB汚染物】384億円で落札
新日鐵・日鋼・神鋼環境異工種建設工業共同企業体は、事前の全体コストの審査で、カワサキプラントだけが入札参加者になった。(カワサキプラントの落札価格よりも200億円高かったそうだ)
第一工事は、新日鐵・日鋼・神鋼環境異工種建設工業共同企業体で落札
トータルコスト(設計・施工経費)【478億円】
地元企業ということで、新日鐵に落ち着くまで入札を繰り返すのだろうか?
総合評価方式の中で調整するのだろうか?
それにしても高くつく事業であることはまちがいない。
工期は2013年5月31日
処理重量は、前回発注時が4536㌧から今回は1916㌧に
どちらにしてもJESCOの操業終了予定は2015年3月である。
刻々と年月ばかりが過ぎていく~
全国の処理施設でも、2015年3月までに本当に処理が終了するのだろうか?
これまでは、「技術提案公募型の入札」で、今回は、「総合評価方式」での入札となった。
■ JESCO全国5か所のPCB処理施設「技術提案公募型の入札状況」(渡辺HP)
■ 北海道処理施設(増設)について(平成22年5月報告書)(JESCOのHP)
■「北海道PCB廃棄物処理事業監視円卓会議」(北海道HP)
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