今日、「自治体焼却施設における堆積粉塵中ダイオキシン類濃度と労働者の血清中ダイオキシン類濃度との関係」という学習会に参加した。講師:毛利一平氏(独立行政法人労働安全衛生総合研究所)
学習会というより、研究の成果発表一歩手前の内情報告というようなものだった。
調査目的は、清掃工場労働者の飛灰への暴露が児の成否に影響を与えるかどうかを検討すること。清掃工場労働者の飛灰への暴露によって発ガンリスクが大きくなるかどうかを検討すること。
調査対象は、東京、横浜、大阪、神戸、札幌などの大都市を含む17都道府県の9,105人の清掃工場労働者及びごみ収集労働者。
調査期間は、2002年9月~2004年12月
●有意な関連付けが具体的にどうなっていくのか、今後のまとめを期待しよう!
●なかなかこのような研究というのは難しいものなのだな? 清掃工場もダイオキシン対策が進んできていることもあるし、実際の一番飛灰等を暴露するであろう作業はほとんど外部委託されているという。また、何よりも日本人のだれもがダイオキシン類に十分侵されているといえる。清掃工場労働者に限らずだれでも血中にダイオキシン類やいろんな化学物質を蓄えているのだから。
●アメリカでは、農薬製造に携わった労働者の追跡調査からダイオキシン類の発ガン性の疫学調査までできているという。
●今、個人情報保護の動きからいろんな追跡調査が難しくなってきているとか。
いろいろ忙しくて、PCBのHPで3/27開催のPCB廃棄物処理検討委員会の報告をさぼっていた。JESCOのPCB処理施設 北九州、豊田、東京、大阪各事業所の全ての事業所で解体分別室の作業環境でダイオキシン類濃度が2.5pg-TEQ/m3を超えている。作業従事者の血中濃度も上昇傾向にある。今日の学習会の参加呼びかけで、急にPCB事業のことを思い出して学習会に参加してきた。PCBのHPも明日にはアップしよう。
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