新潟県は4月16日、妙高市蔵々(ぞうぞう)の関川で水が白濁しているのが見つかったと発表した。県は16日に関川本流など5地点の水質を調査し、支流の白田切川で環境基準(1リットル当たり0・0005ミリグラム)の58倍に当たる同0・029ミリグラムの水銀を検出した。他の4地点は基準値以下だった。(参考「新潟妙高市の関川の水が白濁、環境基準58倍の水銀検出 水道用に影響なし」)
新潟県によると、白田切川(関川支川)からの白濁水の流入が原因と、、
白田切川は火山由来の水銀が存在する妙高山を源流として、雪解けや大雨の際に関川が白濁するのだという。
白田切川に住む魚などはどうなっているのやら、、、自然環境というのもいろいろ過酷なものだ、、、、
新潟県が2021年度に実施した阿賀野川の魚に含まれる水銀の調査で、新潟水俣病の原因をつくった旧昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)鹿瀬工場の排水口付近で捕まえたウグイ10匹のうち、3匹から国の暫定規制値をわずかに超えるメチル水銀などが検出されていたというニュースもあったが...(参考「川魚に暫定規制値超の水銀 新潟」)
白田切川及び関川の白田切川合流点より下流には上水道の取水はないと、、、
本日、妙高市蔵々(ぞうぞう)地内で関川が白濁している旨、県上越環境センターに通報があり、上越環境センター及び関係機関が現地調査を行ったところ、白田切(しろたぎり)川(関川支川)からの白濁水※の流入が原因であることが確認されました。
上越環境センターが水質調査を実施した結果、採水した5地点のうち、関川支川の白田切川において、環境基準値(0.0005 mg/L)を超える水銀が検出されましたが、関川本川の4地点では検出されませんでした。
白田切川及び関川の白田切川合流点より下流には上水道の取水はありません。
県では引き続き、白田切川及び関川の状況を監視していきます。
※ 白田切川は火山由来の水銀が存在する妙高山を源流としています。白田切川では、過去にも水銀が検出されており、雪解けや大雨の際に関川が白濁することがあります。今回の測定値はこれまでの測定値の範囲内でした。 (平成21~令和5年度の測定値 白田切川第2白田切橋:<0.0005~0.13 mg/L) |
【4月16日の水質調査結果】
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A |
B |
C |
D |
E |
採水地点 (河川名) |
蔵々橋 *1 (関川) |
住吉橋 (関川) |
泉 橋 (関川) |
広島橋 (関川) |
第2白田切橋 (白田切川) |
採水時刻 |
12:45 |
12:15 |
11:45 |
11:20 |
13:05 |
総水銀(mg/L) |
<0.0005 |
<0.0005 |
<0.0005 |
<0.0005 |
0.029 |
pH *2 |
7.6 |
7.6 |
7.6 |
7.7 |
3.8 |
SS(mg/L) *3 |
7 |
35 |
44 |
44 |
2100 |
*1 蔵々橋は比較地点(白田切川との合流地点の上流部)
*2 酸性度を表す指標(白田切川は火山性の地質の影響で酸性を示す。)
*3 濁りの程度を表す指標