●市町村の選別を経た容リプラはさらに厳しい選別でやっと材料リサイクルの原料となる
■エム・エム・プラスチック株式会社
富津プラスチック資源化工場 会社概要
(会社案内パンフレットより抜粋)
所在地:千葉県富津市新富66番1
敷地面積:55,000m2
●受入ストックヤード とても広い~ちょうどトラックが搬入していたところ~
●解砕機へ
●手選別コンベアー オレフィン系(PPとPE)とそれ以外に分ける
●手選別コンベアーで取り除かれたボトル類や汚れたプラなど
●手選別コンベアーで取り除かれたPPやPE以外のプラスチックと電気のコード類など
●二次破砕した後らしい粉砕されたアルミの山 プラボトルも容器から溢れて通路に
●赤外線選別機(マルチソーター)PP、PE、PS、PVCなどの性状ごとに選別
●どうしてこんなものが容器包装プラスチックに入っているの?
(市町村の選別を通過してしまったプラ以外のびんなど~ こういったベールが検査対象になるとDランクは免れないだろう。)
●不適物を除いたPPとPEは「二次破砕機」で25ミリ角に破砕する
●湿式:ペレットにする場合は「洗浄脱水機」→「浮遊選別機」でさらに選別(PPとPEは浮く)
●最終的に残ったPPとPEはほんの僅かになってしまった!!
●「乾燥機」→「ペレッタイザー」→最後に「ペレット」が出てくる ●PSインゴット(別工程)
●PS減容品、減容品、ペレット ●成型ラインで作られたパレット サンドイッチ工法で容リ材35%を使用(量産しながら技術開発で将来的には45%を目標)
■エム・エム・プラスチック株式会社見学感想
(見学日は2009/05/22午後)
●江東区の2009年度分別収集予定の容器包装プラスチック3,760tのうち、500tを再商品化するエム・エム・プラスチック(株)を見学した。再商品化手法は材料リサイクル(マテリアルリサイクル)である。
●材料リサイクルの最大の問題点、分別収集した容リプラの約5割が残さとなるという現実をしっかりと目に焼き付けてきた。これは再商品化事業者の技術的問題というよりは容リ法の在り方の問題でもある。
●これらの問題点も含めて「プラスチック製容器包装再商品化手法検討会」は現在も検討中。検討会の中での議論も、このPPとPE以外の半分は残さとなる材料リサイクルに非難は多い。ケミカルリサイクル事業者や委員の中には、材料リサイクル優先の入札制度をなんとかケミカルリサイクル拡大枠につなげたい様子。検討会は6月中には取りまとめ(案)とパブリック・コメント予定とか~
●前回の「プラスチック製容器包装再商品化手法検討会」(H19年6月)で「材料リサイクル向けの分別に活用しやすい表示と分別収集区分の細分化の検討」というのも、京都大学の酒井先生の報告を聞いたことがあったのだけど~実験的に実施したけれど大変であったそうだ~
●結果的に、今の容リ法では市町村は再商品化は入札に振り回されるわけだから、今年はPPとPEだけの分別収集、来年はケミカルリサイクルなのでそれ以外のプラスチックもOKとはいかないし~ 社会全体のコストからすると大変なお金と環境負荷をかけていることになる。まあ~日本社会の考え方はそこで環境ビジネス成立と考えているのかもしれないが~不安定なわけのわからない理論である。
●前回の「プラスチック製容器包装再商品化手法検討会」(平成19年6月)で、「材料リサイクルの残さについては、単純焼却ではなく、ケミカルリサイクルやエネルギー回収による有効利用を求めていく」となった。→エム・エムプラスチックでは、残さの約8割はサニックスでサーマルリサイクルを行っているということであった。
●工場全体でプラスチックの臭いはかなり気になった。溶融圧着装置の温度は190℃、乾燥は60℃程度ということであった。焼却施設ではないので、排ガスに関する除去装置などは特に何もないということであった。
●4月からの容リプラ受入開始、ぶっつけ本番の本格操業を開始したばかりのこの時期に見学を受け入れて頂いたことに感謝しながら、また社長さん直々の案内に恐縮しながら~それでも時間の許す限りいろいろお話を聞いてきた~ 有り難いことである。
●とにもかくにもプラスチック類を清掃工場で燃やすのも嫌なのである。しかし材料リサイクルもいろいろ問題、ケミカルリサイクルもいろいろ問題~~ やはりプラスチックに限らず発生抑制というごみ問題の基本に立ち返ることが不可欠なのである。特にプラスチックに関してはリサイクルすればいいということには決してならないことを再確認した。とりあえず思いつくことを支離滅裂に~ また~
●エム・エムプラスチック最寄り駅の「青堀」はハマコーこと浜田幸一氏の地元だそうだ。我がG/up代表は、タクシーの運転手さんでも、駅のホームで隣り合った若者でも、誰とでも3分間もあればすぐに仲良しになれる。おかげで、運転手さんには青堀案内をしっかりして頂いて、地元の世評~~もはさみながら~、ほんの僅かな時間だけど楽しいひとときとなった。錦糸町を9時に出発し、駆け足での見学ではあったが~午前・午後とプラスチックとじっくり向き合って~ 行き帰りの電車の中ではちょっとした旅行気分であった。 さあ~~次は江東区の「こどもまつり」~~今年は、指向を変えて楽しみながら「つりゲーム」で子どもたちと一緒にごみの分別や発生抑制を~~
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●時間がないので気になる問題点のみ
■プラスチック含有廃棄物の処理およびリサイクル過程における有害物質の生成特性解析と効率的対策手法の開発--国立環境研究所 循環型社会・廃棄物研究センター 川本克也氏--
(抜粋)
RPFの製造、廃プラスチック類の破砕、リサイクルのための射出成形工程などの比較的低温操作における有害物質精製の懸念--100~300℃程度での含有窒素化合物の生成・放出(ニトリル、イソシアネート、ニトロPAH、アミノPAH、含窒素環状化合物、アゾ化合物など添加剤の排出または反応による新たな生成 R-CN、R-NCO、R-CONH2など
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●エム・エムプラスチックで残さをサーマルリサイクルに出しているというサニックスと聞いて、何かあったな~~と帰って検索してみたら~~でもおそらく千葉にも工場ができたのかも知れない。
■サニックス、排ガス中のダイオキシン基準値超え ~廃プラ焼却発電
2007年11月29日 18時20分06秒 / (本ブログから)
http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/e34f7959884228e966c45b9cea556093
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