【完成予想図】
日立造船「モスクワにおいて2件のごみ焼却発電プラント設備を受注」から
日本経済新聞によると、世界的なSDGsへの関心の高まりや環境意識の向上を追い風ととらえ、日立造船が海外でごみ焼却発電の建設事業を拡大していると。9月末にはロシアで受注に成功し、年内に中東でも案件を獲得できる可能性があるという記事、、、(出典:「日立造船、「日本式」ごみ焼却発電施設で海外に活路」)
日立造船による19年までの海外受注の累積件数は60件。この5年間で2倍に増えているというが、海外事業は「もろ刃の剣」とも、、、ごみ焼却発電の海外展開は今後の成長の柱になるかもしれない潜在力を秘めるが、一方で事業進捗などでトラブルが発生すればリスク要因にもなるとも、、、詳細は~
2020年10月14日
モスクワにおいて2件のごみ焼却発電プラント設備を受注
日立造船株式会社の100%子会社で、ごみ焼却発電プラントの設計、建設、保守などを手がけるHitachi Zosen Inova AG(スイス)とエンジニアリング会社であるPJSC ZiO-Podolsk(ロシア)によるコンソーシアムは、このほど、ロシア・モスクワにおいて2件のごみ焼却発電プラント設備(ストーカ式焼却炉:700,000t/年(3炉)、発電出力:70MW以上)を、Alternative Generating Company-1 LLC (ロシア、以下、AGC1)※から受注しました。
モスクワ州・市両政府は現在、モスクワ市近郊に4件のごみ焼却発電プラントを建設するプロジェクトを進めており、当コンソーシアムは2019年7月、2020年4月に続き、AGC1から残る2件を受注しました。
当コンソーシアムは、ごみ焼却発電プラントの主要設備であるごみクレーンや火格子、排ガス処理設備等の設計・機器供給や据付・試運転時のSV派遣業務(技術指導)等を請け負い、土建工事は現地企業の所掌となります。
近年、モスクワではごみの埋立処理場の容量不足が問題となっており、ごみの衛生的処理と発電の両面からごみ焼却発電プラントの建設が期待されています。全4プラントが稼働すれば、年間約2,800,000tのごみの焼却処理と約150万人分の年間消費電力を賄うことが可能となります。
当社グループが得意とするごみ焼却発電はクリーンエネルギーの1つであり、温室効果ガスの削減に貢献できます。また、環境意識の高まりや経済発展による廃棄物処理量の増加などにより、ごみを主に埋立によって処理してきた東欧、中東、オセアニアなどで、ごみ焼却発電プラントの需要が高まっています。
当社グループは、ごみの衛生的処理やクリーンエネルギーを通じ、国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)達成や世界の環境問題解決に積極的に取り組んでいきます。
なお、本件の概要は以下のとおりです。
1.発注者:Alternative Generating Company-1 L
※ロシアの事業投資会社であるRT-Invest LLCが本プロジェクト実施のために設立したSPC(特別目的会社)
2.最終需要家:ロシア連邦 モスクワ州・市両政府
3.建設地:モスクワ市近郊
4.施設規模:ストーカ式焼却炉(700,000t/年(3炉)、発電出力:70 MW以上/)×2件
(終)