東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

23区 墨田清掃工場で発生した放射性物質を含む粉じんについて

2012年02月17日 19時31分29秒 | 東京23区のごみ

平成24年2月17日
東京二十三区清掃一部事務組合
■墨田清掃工場で発生した放射性物質を含む粉じんについて
http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/topics/data/sumida240217.pdf
墨田清掃工場において、定期的に行う脱臭装置の活性炭交換に先立ち採取した脱臭装置及び灰バンカ室換気装置のフィルター付着粉じんを測定したところ、放射性物質汚染対処特措法※1の指定基準※2を超える放射能濃度が確認されました。
原因は、福島第一原子力発電所事故発生当時、脱臭装置等が比較的放射能濃度の高い外気を吸引していたことと推測されます。
当組合では、当該粉じんの適正な処理について国と協議中であり、その結果が出るまでの間、当該粉じんを放射性物質汚染対処特措法に基づく保管基準に準じて、墨田清掃工場内の地下倉庫に密封容器に詰めた状態で保管しています。
以上の措置により、放射性物質や放射線が工場の外部へ放出されることはありません。

1 放射性物質を含む粉じんが発生した原因
(1)清掃工場では、ごみバンカ内の空気を焼却炉に取り込んで焼却炉を運転しています。そのため、ごみの臭気は外部に漏れません。
焼却炉を停止する場合は、バンカ内の臭気が外部に漏れないように脱臭装置で処理をします。
(2)墨田清掃工場では、定期補修工事に伴い、平成23年1月中旬から3月中旬にかけて脱臭装置を稼働していました。このことが、大気中の放射性物質をフィルター付着粉じんに吸着させることになり、指定基準を超過した原因と推測されます。
(3)灰バンカ室換気装置は、灰バンカ室の換気のために常時稼働させているため、同装置のフィルター付着粉じんについても、類似の現象が起こったものと推測されます。
2 保管粉じんの測定結果

3 安全対策
詳細は:http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/topics/data/sumida240217.pdf

よくわからないが、明治の粉ミルク「ステップ」が乾燥工程で外気(高温)を使って、結果的にセシウム検出になったようなことと同じように考えていいのだろうか。「他工場について調査を行った結果、同様の事象は確認できません」ということなのでひとまずはよかった。しかしまだまだなにがでてくるかわからない。それにしても6万、7万ベクレルとは、、ベクレル単位で見ると数字が大きくなるのでほんとうに驚いてしまう。

3月の水素爆発当時、みんなその空気を吸っていたんだから~

東京新宿のモニタリングポストの最大値
大気中の放射線量測定結果/1時間単位
測定日時/線量率(最大値/最小値/平均値)
2011-03-15 10:00~10:59/0.809μGy/h/0.16μGy/h/0.496μGy/h
都内の降下物(塵や雨)の放射能調査結果
採取日/ヨウ素131 (131I)/セシウム134/セシウム137/備考
2011/03/23 9:00 - 2011/03/24 9:00/13000Bq/m2/130Bq/m2/160Bq/m2/雨
2011/03/22 9:00 - 2011/03/23 9:00/36000Bq/m2/330Bq/m2/330Bq/m2/雨
2011/03/21 9:00 - 2011/03/22 9:00/32000Bq/m2/5300Bq/m2/5300Bq/m2/雨
2011/03/20 9:00 - 2011/03/21 9:00/2900Bq/m2/550Bq/m2/560Bq/m2/雨


福島原発事故による放射能汚染、23区の清掃工場も原発事故以来、放射性物質を含む廃棄物を焼却炉で燃やし続けている。放射性物質を含む廃棄物を燃やし続けると焼却施設はどうなっているのかとても気になり、先月、足立清掃工場の定期点検補修工事において、焼却炉、ボイラ、灰処理設備、排ガス設備等に立ち入るとき、また補修工事ででてくる廃棄物などが、清掃一組の「放射線障害防止指針」に則って放射能対策が行われているかどうかの情報開示請求を行い、先日開示されたところである。まだじっくりながめている途中なのだが、意外と耐火レンガもバグフィルターも放射線量としては高くなく、従って作業者の個人積算線量測定結果もごく僅かと(しかし放射線業務従事者でもないので、職務中の被ばくには違いない)、、、そういうところで今日の墨田の脱臭装置活性炭、、、、

今日は朝から「平成23年度 東京二十三区清掃一部事務組合 職員技術発表会(第12回)」を聞いてきた。技術的な内容はあまり理解できずとも、各清掃工場において、いろんな技術的な改善や対策に取り組んでいるということは直に感じられるので。



平成24年2月17日
東京二十三区清掃一部事務組合
■災害廃棄物の受入計画(3月分)について
http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/topics/data/240217.pdf
宮城県女川町の災害廃棄物は、3月2日より受け入れを始めます。
来月の受入計画は、下表のとおりです。
受入計画は、週ごとに策定するため、週単位で1日当たりの平均受入量を表しています。

※受入災害廃棄物の受入れは、月曜日から土曜日の週6日です。
祝日も受入れを行います。
被災地での選別状況、交通事情及び工場の稼働状況等によって、受入工場及び受入量が当初計画から変更する場合があります。
受入計画は、月ごとのほかに、毎週金曜日に翌週の週間受入計画を公表します。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 被災地における第2次土壌環... | トップ | 平成23年度 東京二十三区清... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なるほど~ (wa)
2012-02-21 14:49:49
灰と粉じんそのものではかなりの重量比があるのでしょうからね。ありがとうございます。いろんな事業所や施設や家庭でも同様のことは起こっているかもしれないし、そんなもの計測せずにそのまま通常に焼却処理されていればなにもわからないままですね。23区の清掃工場の汚水処理汚泥は、バンカに戻さずに埋立処理となっているようです。
何の変哲もないフィルタで (tnk)
2012-02-17 23:40:16
焼却施設の脱臭装置手前のフィルタが大きく付着した粉じんの量が半端な量でないために正確な放射性物質の測定が可能になったと言うことでしょう。通過するのが外気とホコリということは、家の空気清浄機のフィルタでも同様の数値かもしれません。
もしかしたら、工程排水等がごみバンカ内に戻されているような、構造上の問題も考えられます。

灰バンカ室の場合、灰の微粒子が実はこれくらいの放射性物質濃度であることを示していると思います。
灰全体の実測濃度は、灰の成分として、そこそこ大きい固体の重量物が分母として含まれるために、重量当たりの数値が低くなるためです。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

東京23区のごみ」カテゴリの最新記事