東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

練馬区が「放射性物質に汚染された芝生養生シートの亡失および「芝生養生シートの管理等にかかる調査委員会」報告書」を公表

2020年04月24日 09時30分32秒 | 放射性廃棄物など

練馬区「芝生養生シートの管理等にかかる調査委員会 報告書」から

 

東京新聞で「練馬区が原発事故で汚染、指定廃棄物忘失 」と報じていたので、練馬区の「芝生養生シートの管理等にかかる調査委員会 報告書」を読んでみたのだが、、、

そもそも、練馬区で、福島第一原発事故の指定廃棄物を保管していたことすら知らなかった。国が責任を持って処理するとした「指定廃棄物」、長年の放置でこのように行方知れずになってしまう指定廃棄物も相当数あるのだろうか?

平成24年2月に「芝生養生シート」は小学校の倉庫から練馬庁舎地下1階の「PCB汚染物保管場所」に移し保管していたようだ。立ち入り禁止の張り紙や防護柵というのもなんだかちゃっちいし放射性物質に対する危機感が感じられないのだが、、、

そして、PCB汚染物を平成28年度中に処理することとなり、平成28年6月からPCB汚染物をドラム缶などへの移し替えが始まり、立ち入り禁止のテープやPCB廃棄物保管の棚などは撤去されたようだ。残された指定廃棄物はなんとも広い部屋のダクトの隅っこに、、、

平成29年2月~3月 庁舎レイアウトでPCB保管庫は書庫として用途変更することになった、、

環境省は定期的に立ち入り調査をしているんだか、、、平成30年12月に芝生養生シートのサンプル採取調査で来庁する旨で日程調整となり、、それで芝生養生シートを包んだブルーシートが見当たらない事がわかったという、、、

という事で、誤廃棄した可能性が高いと推測されたので、令和元年5月、「芝生養生シートの管理等にかかる調査委員会」を設置したとのこと。

しかし、調査結果は何とも不可思議というか、、、
「誤廃棄した可能性を導き出すことはできなかった。十数回にわたり、総務課および学校施設課職員で練馬庁舎内および敷地内の倉庫をくまなく捜索したが、見つけ出すことはできなかった。以上のことから、本調査委員会としては、芝生養生シートの処分先および所在については、確定することができないと結論付けざるを得ない。」となっている。また、「調査委員会は、放射性物質に汚染された廃棄物を保管・管理する区の危機意識の欠如が今回の事態を招いた根本的な原因であると考える。 」と厳しい意見も、、、詳しくは「芝生養生シートの管理等にかかる調査委員会 報告書」を参照、、

「亡失」などあまり聞き慣れない文言、
「紛失」でもなく「誤廃棄」でもないというところでの「亡失」なのか、、
ブルーシートに包まれたあの形で所在不明、産廃処理も一廃処理も考えられないのであれば、、、
張り紙が剥がれて、、もったいないと再利用していたりして、、、しかし、いくらなんでもそれは考えすぎか?
ひと頃は、ガイガーカウンターを持ち歩いていた人も多かったが、、いまでは原発事故も放射能もそれこそ忘却の彼方、、コロナウイルス危機の一辺倒で、、、

 

練馬区

更新日:2020年4月23日

 東日本大震災に起因して、区立中村小学校で使用していた芝生養生シートのうち3枚が放射性物質に汚染されたため、このシートを平成24年2月から練馬区役所内で保管してきました。
平成30年12月に保管場所を確認したところ見当たらなかったため、芝生養生シートを捜索するとともに、保管・管理に関わった区職員等に聞き取りを行ったところ、誤廃棄した可能性が高いと推測されました。
そのため、令和元年5月、芝生養生シートの管理等にかかる調査委員会を設置し、芝生養生シートの保管・管理方法や亡失までの経緯、環境への影響等について調査・検証を行ってきました。
この度、調査委員会において報告書がまとまったため内容を公表します。

報告書

 


 

亡失したとされる芝生養生シート
折りたたみ、ブルーシートで覆い、ひもで結束した(芝生養生シートは3枚とも、1枚あたり大きさ10m×32m、重さ30㎏程度であり、保管時の大きさは概ね1m×1m×1.2mであった)、重さ30㎏程度 保管時の大きさは概ね1m×1m×1.2mであった)。

芝生養生シート 空間線量率
(平成23年11月8日、9日で施設給食課職員計測)
芝生養生シート上5cm
シートA 1.50マイクロシーベルト/時
シートB 0.30マイクロシーベルト/時
シートC 0.31マイクロシーベルト/時

(参考)芝生養生シート上1m
シートA 0.28マイクロシーベルト/時
シートB 0.12マイクロシーベルト/時
シートC 0.11マイクロシーベルト/時


放射能濃度(放射性セシウム量)
芝生養生シートの放射能濃度測定値
平成23年12月22日時点
シートA 53,400ベクレル/㎏
シートB  8,260ベクレル/㎏
シートC  8,480ベクレル/㎏

平成29年3月シートの所在を最後に確認した時点
(環境省ホームページの情報に基づき推計)
シートA 30,170ベクレル/kg
シートB  4,660ベクレル/kg
シートC  4,862ベクレル/kg

 


 

 という事は、環境省が一覧表で公表している「指定廃棄物の数量」意外にも、、、
各地に指定廃棄物は存在するのか?

練馬区で、庁舎内で指定廃棄物を保管していたなど全く知らなかったけど、、、
都内、23区内でもほかにもこのような保管中の指定廃棄物が存在するのだろうか?
23区の指定廃棄物は、江戸川清掃工場の焼却灰と墨田清掃工場の粉じんだけだと思っていたが、、、

国が責任を持って所ルするとした「指定廃棄物」
福島第一原発事故からすでに9年経過し、、、
福島県の指定廃棄物以外はほとんどそのまま、、、
環境省は、ただただ保管し続けて、放射線量の自然減衰を待っているのだか、、、

環境省へ届け出ている指定廃棄物

東京都分(公表分)は焼却灰 2 件 981.7トン となっている。
(内訳は一般1件:980.7トン、産廃 1件:1トン )

一般廃棄物の焼却灰は江戸川清掃工場の飛灰処理汚泥 980トン 、、
そして、厳密には焼却灰ではないが、墨田清掃工場の粉じんだと思い込んでいたが、、
計算してみると、墨田清掃工場の粉じんは 約 0.55トンとなっていたので、、
差し引き0.15トンは??? もしかしたらこれが「芝生養生シート」に該当なの?

江戸川清掃工場分は、新海面処分場のBブロック一時保管エリアで仮置き保管中
墨田清掃工場分は、墨田清掃工場内の地下倉庫に密封容器に詰めた状態で保管

となっているが、、、
今も、墨田清掃工場内の地下倉庫にあるのだろうか? 要チェック!!

指定廃棄物の数量(令和元年12月31日時点)

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  慶応大学病院「手術前、入院... | トップ | youtube 紹介、東京を止めな... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

放射性廃棄物など」カテゴリの最新記事