東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

23区 宮城県女川町の災害廃棄物受入れに関する住民説明会開催状況(10区終了)

2012年02月18日 10時24分20秒 | 東京23区のごみ

23区内で、廃棄物焼却や清掃工場の問題などにこれだけ多くの人が関心を寄せるのはかつてないことである。ダイオキシン問題がクローズアップされた当時ですらこれほどの事態は起きていなかった。放射能の恐ろしさは格別なのであろう。女川災害廃棄物の受け入れに関する説明会ではあれ、23区民の持って行き場のない不満や不安が爆発的にはきだされている異常事態ともいえる。福島原発事故による放射能汚染、23区の日常の下水処理や廃棄物処理もたっぷり放射能にさらされている。23区民共々それらの施設を運営管理する行政側も、いわば原発事故の被害者、放射能の被害者でもある。災害廃棄物受入の意志決定の過程、広域処理の問題、各種の基準策定の信憑性等々いろいろ問題はあるにしても、「東京都、23区、清掃一組」対「23区民」の対立構造ではなく、お互い闘う相手をはき違えないようにしなければ… 相手は見えない、味もにおいもない「放射能」である。

23区これまでの開催状況
住民説明会の録画
【IWJ中継市民チャンネル 東京Ch1】ustream
【葛飾区】女川町瓦礫受入れにかかる説明会①
【葛飾区】女川町瓦礫受入れにかかる説明会②
【足立区】女川町災害廃棄物受け入れに伴う住民説明会①
【中央区】女川町の災害廃棄物受入れについての住民説明会
【豊島区】女川町の災害廃棄物受入れについての住民説明会①
【豊島区】女川町の災害廃棄物受入れについての住民説明会②
【豊島区】女川町の災害廃棄物受入れについての住民説明会③
【大田区】宮城県女川町瓦礫受入れについての住民説明会①
【大田区】宮城県女川町瓦礫受入れについての住民説明会②
【大田区】宮城県女川町瓦礫受入れについての住民説明会③
【品川区】宮城県女川町瓦礫受入れについての住民説明会
【江東区】女川町の瓦礫受入れ説明会
【江戸川区】女川町の瓦礫受入れ説明会
【港区】女川町瓦礫受入れ説明会 1/10
なぜだか細切れ~No6あたりから質疑
【港区】女川町瓦礫受入れ説明会 10/10
【世田谷区】宮城県女川町災害瓦礫受入れにかかる住民説明会①
【世田谷区】宮城県女川町災害瓦礫受入れにかかる住民説明会②

説明会ライブ中継は↓↓
http://www.ustream.tv/user/IWJ_TOKYO

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23区 宮城県女川町の災害廃棄物受入れに関する住民説明会一覧
葛飾区 2月3日(金)午後7時~(葛飾清掃工場)詳細は~
足立区 2月7日(火)午後7時~9時(足立区役所 庁舎ホール)詳細は~
中央区 2月8日(水)午後7時~8時45分(月島区民センター1階会議室)詳細は~

豊島区 2月9日(木)午後7時~9時(豊島清掃事務所)詳細は~
大田区 2月11日(土)午後2時30分~4時30分(区役所本庁舎2階201会議室)詳細は~
品川区 2月13日(月)午後7時~8時45分(品川区立小中一貫校八潮学園)詳細は~
江東区 2月14日(火)午後7時~9時(江東区役所7階第71~73会議室)詳細は~
江戸川区 2月15日(水)午後7時~9時(東部区民館 1階 集会室)詳細は~
港区 2月17日(金)午後7時~9時(港区立男女平等参画センター)詳細は~

世田谷区 2月18日(土)14時30分~16時30分(区役所第3庁舎3階ブライトホール)
     2月28日(火)19時~21時(世田谷区民会館集会室)詳細は~
渋谷区 2月22日(水)午後7時~(渋谷清掃工場)詳細は~
練馬区 2月23日(木)午後7時~9時(光が丘区民センター2階集会所)、
     2月25日(土)午後6時~8時(練馬公民館1階ホール)詳細は~
目黒区 2月24日(金)午後7時~午後9時(田道住区センター3階 第2・第3会議室)詳細は~
墨田区 2月25日(土)午後2時半~4時半(墨田区役所13階131会議室)、
     2月27日(月)午後7時~9時(すみだ女性センター)詳細は~
北区 2月26日(日)〈第1回〉午前10時~正午、〈第2回〉午後6時~8時(北とぴあ14階カナリアホール)詳細は~
板橋区 2月29日(水)午後7時~9時(区役所9階大会議室)詳細は~
足立区 〈第2回〉2月29日(水)午後6時30分~午後8時30分(庁舎ホール)詳細は~

■東京二十三区清掃一部事務組合「区民との意見交換会 第4回」
1 テーマ  
  ・平成24年度予算のあらましについて
  ・災害廃棄物の受入れについて
2 日 時  平成24年2月27日(月) 13時30分から16時まで
                         ※開場:13時
3 場 所  東京区政会館14階 入札室  (千代田区飯田橋3-5-1)
         ※公共交通機関を御利用ください。 案内図
4 参加者  40名(事前申込制・申込順)
         申込方法(PDFファイル193KB)
平成24年2月20日(月)午後5時≪必着≫
詳細は:http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/topics/ikenkoukan.htm#jikai


平成23年6月の政府発表資料の中で、放射性物質放出量は、事故ピーク時で、セシウム134 は 1万8000テラBq(テラは1兆)、セシウム137は1万5000テラBqとなっている。(海外の研究者はその約2倍超えともいう)先月のNHK報道では、福島原発事故による放射能放出量は、事故直後は約800兆Bq/時、2011年11月・12月は6000万Bq/時、2012年1月は7000万Bq/時という。ばらまかれた放射性セシウムの総量がどれだけになるのか想像を絶する天文学的数値なのであろう。

ピコ(1兆分の1グラム)の単位で語られるダイオキシン類。プールに水が一滴落ちた程度だとよく聞かされた。その逆のテラの単位で放出された放射性セシウム、プールにたっぷり満たされた放射性セシウムを何倍も何倍も何百倍も、東北地方、関東地方を主にばらまかれているということなのだろう。それを下水処理施設や廃棄物焼却施設で、水の一滴の如くの8000Bq/Kg以上だ、以下だ、と捕集しているということなのか。満遍なく薄く広く、場所によっては集中的にばらまかれた放射性セシウム、その除染方法で効果的な方法があるのであれば早急に施すがいい。しかし効果的な除染は進んでいない。それを意図せずとも、結果的に下水汚泥や廃棄物の焼却による焼却灰や飛灰へのセシウム移行でセシウムを捕集できるのであれば、それも日常空間からの放射性物質を隔離するひとつの手立てではある。それがベストでないにせよ、下水処理や廃棄物処理は否応なく都市機能維持のために続けるしかないのだろうから。そのようにして、繰り返し繰り返し、水の一滴の如くの少量のセシウムをコツコツと集めていっても、いつになれば汚された大地がきれいになるのかは予測もつかない。それでも集めたセシウムは、子どもたちから隔離して遮蔽して、確実に保管しなければならない。現状の埋立処分の方法が万全とは思えないのが気になるところではあるが。

災害廃棄物の広域処理もいろんな思いはあるが、受入能力があり、依頼されれば引き受けるのは当然の成りゆきなのではあろう。女川災害廃棄物受入も、23区がやるといえば、清掃一組は技術的な問題がない限り通常ごみの処理同様に、またより慎重に、しっかりとやっていくしかない。情報の公開もできる限り早急に、今以上に何ごともガラス張りに。


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東京二十三区清掃一部事務組合報道資料
■宮城県女川町災害廃棄物試験焼却結果等について
宮城県女川町から発生した災害廃棄物を当組合の施設で焼却処理するのに先立ち、当該廃棄物を法令及び当組合の管理基準に適合した処理ができることを確認するため試験焼却を実施しました。
試験焼却において、当該廃棄物を当組合の施設でおおむね20%の混合比率で焼却した結果、別紙「災害廃棄物試験焼却評価書」のとおり、法令等に適合した処理ができました。また、ごみ焼却の状況は通常ごみ焼却時と同程度でした。
なお、災害廃棄物の受入処理等の予定は下記のとおりです。

1 試験焼却の結果の周知
 2月開催予定の住民説明会の中で説明します。
2 災害廃棄物の受入れ
(1)受入期間 平成24年3月以降、平成25年3月まで
(2)受入工場 稼働中の全清掃工場
(3)受入量 1日平均150t(当初は1日約60t)
(4)焼却処理方法
 ア 通常の可燃ごみと災害廃棄物をバンカ内で混合・撹拌します。
 イ 焼却炉投入時における通常の可燃ごみに対する災害廃棄物の混合比率は10%以下とします。
(5)受入計画及び受入量の公表
 ア 月間の計画:毎月の受入計画を前月の20日を目途に、事前に当組合のホームページに掲載します。
 イ 週間の計画:毎週の受入計画を前週の金曜日に、当組合のホームページに掲載します。
 ウ 受入量:毎週の受入量を翌週の金曜日に、当組合のホームページに掲載します。
(問い合わせ先)
施設管理部
電話 管理課03-6238-0704
技術課03-6238-0745
施設課03-6238-0841
災害廃棄物試験焼却評価書等詳細は:http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/topics/data/onagawa240131.pdf

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