2020年9月30日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー
福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。
(下線部が新規事項)
【主な作業実績と至近の作業予定等】
・9月24日午後11時23分頃、雑固体廃棄物焼却設備建屋内にある二次燃焼器バーナ取付座から少量の蒸気が出ていることを協力企業作業員が発見。
状況は以下のとおり。
・設備名称 雑固体廃棄物焼却設備(B)
・設備の状況 雑固体廃棄物焼却設備(B)二次燃焼器バーナ取付座から少量の
蒸気が出ていた。
・応急処置 雑固体廃棄物焼却設備(B)の停止操作を実施。
・影響拡大の有無 停止操作を実施したところ、蒸気が止まったことを確認。
・外部への影響 なし
プラントバラメータ、モニタリングポスト、雑固体廃棄物焼却
設備建屋内ダストモニタおよびエリアモニタの指示値に有意な
変動なし。
焼却設備の温度が下がったのち、9月29日に現場確認を行った結果、二次燃焼器バーナ部分の耐火物が損傷していることが判明。
今後原因を調査し、その結果を踏まえ対策を実施する予定。
【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2019年4月15日から3号機使用済燃料プール内に保管している燃料取り出し作業を2020年度中の完了に向けて実施中。9月4日午後1時27分、48回目となる使用済燃料7体の共用プールへの移送を完了。
・2号機については、2020年8月20日から原子炉建屋オペレーティングフロア内で残置物を収納している収納コンテナ搬出作業を実施中。
【サブドレン他水処理施設の状況】
【地下水バイパスの状況】
【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動なし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/
【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。
・2号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)循環冷却系については、空気作動弁用空気供給ライン継手部からの微小エアリーク修理に伴い、9月28日午前0時から9月30日午後11時までの期間、当該設備の運転を停止予定。
9月25日午前5時現在のSFP水温度は、30.6℃であり、放熱を考慮し、停止期間終了時点で約35.7℃と評価。
なお、この微小エアリークは、設備の運転機能に影響をおよぼすものではない。
[実績]
9月28日午前6時33分、SFP循環冷却系の運転を停止。
冷却停止時のSFP水温度は、29.1℃。
【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/
以 上