ガラスペン、その2。
今日は、材料の硬質ガラスについて、豆知識ご紹介。
ガラスペンに使われているガラスは、硬質ガラス。
学生の頃、理科の実験でお世話になった、ビーカーやフラスコなんかも、硬質ガラスです。ご家庭ではパイレックスという耐熱ガラスがおなじみかと思います。
硬質ガラスの性能は、軟化する温度が高く、熱膨張率が少ないガラス。つまり、急激に温度を高くしても、割れにくいガラスです。
ここで意味がよく分からなくなった方、いらっしゃるかもしれませんね。
熱したところが、部分的に膨らむと、歪みでガラスが割れるイメージ。冷える時も同じことが起こりますね。膨張率が少ないということは、温度変化での歪みが少ないということなので、割れにくい、と言われる訳です。
丈夫なのはありがたいことですが、軟化する温度が高いので、高温危険。「丈夫なんだけど、とても加工しにくいガラス」な訳です。
材料の形状は管状の管ガラス。
日本では、アメリカのパイレックスを始め、欧米メーカーからの輸入品が主流だそうです。
面白いなと思ったのが、同じメーカーの同種のガラスを使わないと、「混ざらず割れる」そうです。ガラス工芸は、材料メーカーに依存した工芸とも言えますか。
店主の大好きな漆も、輸入品が主流で、海外生産分が手に入らなくなると、作りたくても作れない日が、やって来ないとも限りません。クラフトや工芸の世界も、グローバル化が進んでいるということで、世界が平和でなくなれば、手工芸の世界って、あっという間に閉じてしまう危険性を秘めているなと、時に感じることがあります。
いけない、話が反れました。戻る。
硬質ガラスを軟化させる道具は「酸素バーナー」
ガスと酸素ガスを混合させて燃焼させるバーナー。その作業温度たるや、2000度近い高温。
もちろん輻射熱も相当なもの。
「がらす工芸札幌」では、春先ともなると、作業中に30度を超える室温はざらだとか。爽やかな季節を味わうどころか、一足飛びで真夏のようだとか。藤岡幸雄さんの奥様と「北海道なのに!」と笑ってしまいました。
次回は、「がらす工芸札幌」のご紹介をしたいなと思います。
※店頭で試し書き出来ますよ!
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