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Voice studying room

実生活に役立つボイス情報を、可能な限り提供致します。少しでも皆さんのお力になれますように。

歌うときの顎の位置

2013-05-07 20:22:15 | 解剖学と声の関係
私はよく、先生から

「歌う時、とくに高い声を出すときに、顎が出る癖がある」

と指摘頂いていました。


今日、やっとその理由がわかりました^^


それは、学生の時に所属していた合唱団で
「口をたてにしなさい」と口すっぱく先輩に注意を頂いたことが、
どうしても、忘れられなかったからです。
口をたてにすると、どうしても顎が出てしまうので、滑らかに発声することができませんでした。

もちろん、高い音で口をたてにすることは、日本語の歌をうたうときには、
大いに役に立つかもしれないと、先生はおっしゃっていました。
私も、日本語の話し方ボイトレのときには、口をたてに開けた発声法で教えています。
(いわゆる、大口あけたあくび発声(笑))

でもその口の開け方だと、
声門が開きすぎて、スカスカ声になりやすいようです。
そうだと、何年歌っても、重厚なオペラアリアが歌えるようにならないとか。

先生~、間違えた発声法教えないで~(笑)と言いたかったけど、
やはり発声法にも流行りがあるらしく、先生も最新の情報を常に仕入れて、
その都度教えて頂くことができるので、その点すごくありがたいと思っています。

現在は、口角を限りなく上げて、顎を落として高い音を出す発声法が主流になりつつあると、声楽の先生。

あれぇ~、これ、5月に習った美肌マッサージと、ものすごく密接に関係しないですか?
ちょうど下あごのあたりから頬、目じりにかけて順番にマッサージして行く過程が、
歌う時の口角の上げ方と、うまくシンクロしていて、
ナイスと思った一瞬でした☆



音色の調節

2013-04-29 14:04:17 | 解剖学と声の関係
音色(明るい音、暗い音)の調節は、
口角の上げ具合に比例する(笑)

明るく、楽しい歌をうたうときには、口角をできるだけ上げる。

暗い歌(宗教曲など)をうたうときには、口角をできるだけ下げる。

口角の上げ下げに関係するのは、表情筋^^
だから、お肌のケアも発声に大いに関係する(笑)

ここからは私の体験談。
口角の上げ下げは、自然とできる時もある。
たとえば、歌い手の心境と曲の解釈が一致した場合。
でも、実際には、一致しないことがほとんど。
だから、自分でコントロールするしかない。

具体的なコントロールの仕方、
1、口角の位置を意識しながら、何度も練習する。
2、曲の解釈をしっかりとして、曲の世界を頭の中で描きながら歌う。

ソロだったら、自分で調べれば比較的すぐに解決できる問題かもしれないが、
合唱の場合は、もっと大変。

合唱の場合、団員全員が、同じ気持ちで歌う必要があるため、
曲の解釈を、全員で統一する必要がある。
指揮者は、発声や音とりだけでなく、団員全員が同じ解釈で歌うことができるように、
リーダーシップをとる必要があったりする。
団員も、自ら指揮者に曲の解釈について、質問するといい。
ところが現状は、たいてい音とりや発音で終わってしまうことが多い。
もしくは、曲の解釈は自分でするものと、指示するのを省略することも。
(歌える団員ほど、出席率を仕事や生活に支障のない程度に良くして、リーダーシップを自らとる!!)


因みに私は歌う時に、どうしても口角を下げてしまう癖がある。
定期演奏会のビデオを観ていて、「他の人より暗い表情だなぁ」と感じることが多い。

どうしても、宗教曲や、真面目系の合唱曲を、明るい表情で歌うことができない(汗)
それに口角を上げて歌うと、周りの人との音色にどうしても溶け込めない。

声楽でオペラの娘役の歌をやるようになって、
やっと口角を上げることを意識するようになった(笑)

「のどをあける」とは?

2013-04-23 22:06:41 | 解剖学と声の関係
「のどをあける」とはどういうことか?


たいていの人は、次の2パターンだと思いこむでしょう。

1、内科、耳鼻科に行ったとき「はいのどあけて~」と言われた時の、気道(のどの奥)全開のポジション。

→これだと、声帯が完全にくっつかないまま発声するため、息もれ声になってしまいます。いわゆる「開きすぎた声」はそれに当たります。大人数の市民合唱団や、ママさんコーラスに、そのパターンの声は多く当てはまるかもしれません。

2、歯医者に行ったときにするような、おおきな口を開けるだけ

→いわゆるノド声。(ノドを開けてるとは言わないですよね。でも大抵の人は1のポジションでやって、息漏れを指摘されて、2でごまかしているパターンが多いです。
その声で歌うと、近なりといって、遠くまで届く声にはならないのが現実です。)
中高生のクラス合唱や、合唱をはじめて間もない頃の声、もしくは普通の話し声もそうかな?


私も市民合唱団歴10数年。だから1のポジションを指導者から指示頂いたことが大変多く、
かといってソロをやるときは、ノドを過度に締めすぎていたなと、今となっては思うことばかりです。

色々なサイトで、「正しいノドの開け方」を論じているようなので、
どういうノドなのか、声楽の先生に鋭く質問しながら、自分なりに理屈を徹底的に調べて、色々実験してみました。
このポジションかな?それともこれ?と暗中模索しながら。

そして今日、やっと私自身も「ノドを正しくあける」ポジションを習得しました^^
何度やってもできる!!先生にもほめられた!!

その秘訣は、

3、のどの奥に、「気管」と「食道」の分かれ道があるのですが、
ちょうどそこの部分をあける感じです。


聴き手は、ノド声に聴こえるかもしれないけど、
確かに後ろまで届く、エネルギーの高い声になります。
(その原理はまだ解明中だけど。)


実はそこを開けるのは、多少苦しいです。
慣れないうちは、嘔吐反射が起こるかもしれません。


でも慣れてきたら大丈夫です^^

一緒に頑張りましょう。

因みに、3のポジションを練習したら、食事中にむせることが激減しました(笑)

嚥下訓練と発声練習は、密接な関係があるそうです。

(だから病院の言語聴覚士さんが、嚥下訓練も担当されるのかな?)

ノドを守る方法

2013-03-17 22:45:50 | 解剖学と声の関係
いくらボイトレをしていても、長時間みんなの前で話をしたあとは、
やはりノドが疲れてしまいます。

ノドの痛みを最小限に抑えるには

「こまめに水分をとる。」


そしてノドが痛くなってしまったら

「うがい薬(コルゲンなどの無色がおすすめ)でうがいをする。」
「市販のノド飴(プロポリスがおすすめ。)その他蜂蜜や生姜が入った飴や飲み物。
などで、ノドを癒す。」
「次の日は、なるべく声をつかわないように、小さな声で話すようにする。」



ノドを守るためにも、出来る限り、ノドケアを心がけましょう^^