先月行われた統一地方選で、「筆談ホステス」として知られる斉藤里恵さん(31)が初当選した東京都北区議会は19日、聴覚障害者への対応として、音声同時翻訳ソフトなどを導入すると発表しました。こうした取り組みは全国初という事です。
斉藤さんは1歳の時に聴力を失い、話すこともスムーズにできません。選挙戦では、有権者に握手やジェスチャーで支持を訴え、トップ当選を果たしました。
今回導入されるソフトは区議会の本会議や委員会で使用。
発言者の音声は、音声同時翻訳ソフトの入ったパソコンで文字にし、区議会が貸与するタブレット端末で見ることができます。
また、斉藤さんが発言する際はパソコンに文字を打ち込み、音声変換ソフトで読み上げられた音声を流します。導入費用は約400万円で、今年度の区の予備費で対応し、26日開会の区議会臨時会から使用。
斉藤さんは19日、自身のブログで「やっとスタートラインに立てた気分。皆さまの役に立てるように、頑張っていきたい」とコメントされています。
斉藤里恵議員ブログ