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びたみん

なんじゃ もんどの すけ びたみん

『戒厳令の夜』を読む

2004-07-01 21:15:00 | 本よ読む
ひさびさに本を読んだのであった。五木寛之の『戒厳令の夜』であった。冒険活劇でありました。五木寛之の本を読まなければならないと思っていたのでした。なんでかしりません。五木寛之のは、なんだかもう少し堅苦しいものだと先入観で思っていましたが、この『戒厳令の夜』はそうではありませんでした。冒険活劇でエンタでした。

読んでいると、前半まではよろしかったのですが、妖しげな外道先生がでてくるあたりから、面白くなくなってしまいました。それまでは、右翼浪人/鳴海望洋が、サラリーマン金太郎の親方のごとく、闇の権力もちまくりで、水戸黄門やら暴れん坊将軍の筋書のようにな、逆転を期待していたりしていたりするのですが、、、

外道先生の催す、妖しげな夜会で主人公がウハウハしている間に、右翼浪人、死んでまってました。やっつけようとした敵がどうなったかもウヤムヤなまま。なんだか物足りませんでした。

その後、主人公がタヒチでバカンスしているところ辺を最高点にして。主人公はウハウハ、読者はガックシ。そのあと、捜し物が贋者であるあたりで、主人公はガックシ、読者は万歳、ざまあみやがれ。。。ってなぐあいでした。

古本屋で購入しました、上巻は100円。下巻は300円。上巻だけなら、非常にグッドだと思いました。発行年は昭和55年とのことでしたが。。。