もう10年近く前だと思う。とても寒い日に、とある山の上のカフェまで娘とドライブしたことがある。確か…娘が行きたいと言ったからだ。
店内には手作りパンが少し置かれていて、メニューもパンプレートのような品と手作りデザートが中心だった。窓際の席に着くと、遠くに海が見えた。
とにかく寒い日だったので、お勧めメニューを注文したところ熱々のポットに入った「シナモンジンジャーティー」が出てきた。
一口飲んだだけで、フワーっとシナモンの香りが漂って、身体中が温まりホッとする気分になった。
私はその時からほぼ毎日、シナモンを口にするようになった。
今でも、あのカフェは開いているのだろうか?
寒い朝、シナモンジンジャーティーを飲むと、時々思い出す過ぎた日の景色。
シナモンは薬膳では「熱」という分類になり、体を温める効果では一番強いグループに属しているそうです。

