交換日記あるいは備忘録

神のみ前に 清く 正しく 愛深く♪(未整理。。のものが ごちゃごちゃと)

『シルヴィ・ギエム・オン・ステージ 2007』

2007年12月27日 | 舞台
ちらし

12月27日(木)
川口リリア・メインホール

「白鳥の湖」第2幕より
  シルヴィ・ギエム
  マッシモ・ムッル
  東京バレエ団
  振付:M.プティパ/L.イワーノフ/A.ゴールスキー/I.スミルノフ
  音楽:P.I.チャイコフスキー

「テーマとヴァリエーション」
  東京バレエ団
  振付:G.バランシン
  音楽:P.I.チャイコフスキー

「PUSH」
  シルヴィ・ギエム
  ラッセル・マリファント
  振付:R.マリファント
  音楽:A.カウトン

初ギエム☆

プログラムは3本点で まずは 古典。 白鳥の湖 第2幕より。

以前 える様から ギエムのDVDを拝借して見て以来 初めての舞台です。 DVDで見た時 う~ん ギエムって 体全体が 踊り という感じで 可愛そうな女の子 とか エモーショナルな役は もしかして似合わないかなぁ と思っていたんですが どっこい。 ものすごく表情豊かに踊ります。 踊る。。。というか 在る 感じ。

よく つま先指先まで神経が行き届いた動き。。。みたいな表現がありますが そんなものではなく なんといいましょうか 動きに まるで 不自然さがなくて 踊っている という感じではないんです。 羽がうちふるえる様に 腕を動かす ではなくて まさに 羽がうちふるえてる。 ここで こう歩いて こう回って こうポーズを取って というダンス ではなくて どれもこれもが 必然的な動作。 ギエムが こう踊っているのを見た振り付け師が 「これを表現しようっ。」と思って 振り付けを考えてダンスを作るのであろう みたいな。

そこにいるのは バレエのダンサーではなくて 本能のままに動く野生の動物であるかの様な。 それは 細胞のひとつひとつまで。

こんな表現があったのか と 古典バレエでびっくりしてしまいました。 バレエには 全く詳しくないのですが 今まで何度か見た舞台では プリマが出てくれば 「綺麗~」と思いながら 舞台を見ていた様な気がするんですが ギエムは どうも様子が違う。 白鳥の心が伝わってきます。

これは いいもの見せてもらった と思っていたら 次の演目(ギエム抜き 東京バレエ団の「テーマとヴァリエーション」というプログラムが間に入りましたが)

「PUSH」

ギエムと ラッセル・マリファンとの共演です。

これが 良かった~。 太極拳を思わせる様な音楽にのせて 重力を無視した ゆっくりとしたダンス。 水の中を漂っているみたいな。 綺麗 というよりは 緊張感の伝わってくるダンス。

ギエムの本領は やはり コンテンポラリーで発揮されるんだなぁ と 思った舞台でした。

白鳥を見た後では 次は 一幕物じゃなくて 通しで見たいなぁ と思いましたが 「PUSH」を見た後では 次にギエムを見に行くとしたら 演目は きっと コンテンポラリーを選ぶと思う。 それで 一幕でも クラシックバレエがついていて それが 今まで見たことのない様なクラシックだったら これは すごい お得な舞台ですわ☆ と思うかも(と そういう構成になっていた という事かしら 今日の舞台)

「PUSH」で ところどころ 動き→次の動きの準備→動き みたいになってる部分があって そこが 流れが途絶えてる様な気がして 気になった。 あれは わざと ああなってるんだろうか。 気持ちが そこで 切れてしまう。