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高等脊椎動物は、みな睡眠を必要としているが、謎が多い。
渡り鳥は飛びながら、イルカは泳ぎながら、眠る。
脳には三つのモードが有る。
覚睡、ノンレム睡眠、レム睡眠である。
レム睡眠と、ノンレム睡眠は全く異なる。 レム睡眠は覚睡に近い。
ノンレム睡眠の役割については、コンセンサスがとれつつある。 それは記憶の強化である。
シナプスのつなぎ換えによって、より効率の良いネットワークを形成する。 それをやっているのが、ノンレム睡眠だ。
シナプスのつなぎ換えをやるのだから、当然、脳が休んでいなければならない。
ノンレム睡眠について、最近興味深い現象が明らかになってきた。 それは局所睡眠という現象だ。 脳は一斉に休止状態に入るのではなく、局所的に眠るのだ。 極端な例が夢遊病だ。 この場合、運動にかかわる部分だけ起きている。
脳の各部が、夫々分かれて睡眠を制御している。 良く使った部分ほどよく眠る。
レム睡眠の役割については、まだコンセンサスがない。 諸説あるが、どれも証拠にかける。
筆者は、記憶の整理であると考えている。
レム睡眠中に奇妙奇天烈な夢を見る。 その夢は感情に訴えるものが多い。 ファイルシステムの整理のようなことをやっている。 起きているときに記憶したことを、感情によってふるい分け整理しているのではないか・・・と
脳や神経系で情報伝達を担うのが、神経ペプチドだ。 神経ペプチドを受け止める「受容体」を探索し、最初に見つかった神経ペプチドがオレキシンだ。
この物質には、覚睡状態を維持する作用が有ることが分かった。 これが無くなると、パタッと寝てしまう。
感情が高ぶった時、空腹のときにオレキシンは、沢山、分泌される。 赤ちゃんがお腹がすくと、起きて泣き、満腹になると眠るのはこの働きだ。
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朝食を食べる習慣は、エジソンが発明したトースターを売るための宣伝から始まったと云う。 日本人は元々、朝食を食べなかったそうだ。
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