バイキンテロ

身内の雑菌による、大暴れが、始まったのだ。

現役のころは、よくあった。

ここ十年以上、なかった気がする。

要するに風邪である。

発症パターンは決まっている。

寒いのにやせ我慢をして、無理をする。

すると、2、3日後に、喉の奥が痛み始める。

やがて咳が出て痰が出始める。

鼻の奥も、耳の奥も痛み始める。

全身が熱っぽくなる。　体温は、約 37.4℃でそれ以上は上がらない。

咳と痰も酷く、夜も満足に寝られない。

だが直ちには、医者には行かない。

己の免疫機能を信じて、ひたすら耐え、水分と栄養補給をする。

イソジンでうがいは頻繁にやる。　マスクをする。　寝るときもだ。

厚着をして、炬燵に入り、あるいは寝床で寝て、ひたすら耐える。

咳をして、痰を出すのにも要領がある。

気管支あたりがむずむずして不快なので、無理をしてでも咳をして痰を出しそうになる。

それをやるとのどを痛め、出血したりする。

だから耐えに耐え、耐えられなくなったときに一気に咳をして痰を出す。

そうすると、ゴボゴボッと、割と楽に大量に出る。

痰も、最初のころは透明で粘々している。

そのうち黄色、褐色のドロドロしたものに変わってくる。

これは免疫機能とバイキンとの闘いの残骸だ。　いわば死骸である。

これは快方に向かっていること示している。

すると大体一週間後、咳も痰も、すべての症状が治まってくる。

体温も３６．３℃まで下がった。

 

これが僕のバイキンテロとの一週間の攻防である。

 ２月２２日（日）の朝から完治した。

咳も痰もなし。