決められない政治の責任が与党に有ると、野党は追及する。
だがそれは違う。
大きな政治の課題がいくつかある。
原発、増税、TPP参加、沖縄基地、憲法改正、・・・・
これらは国民世論を2分する問題で、どの政党が政権を取ったからといって、単独では解決できる問題ではない。
加えて、雇用、景気対策、少子高齢化、福祉、等々・・・簡単に有効な処方箋を出せない問題がある。
どの政党も、当選するために、耳触りのいいことを言う。
どの問題も、簡単に解を出せない問題だ。
最善はあり得ない。 事前の策を、苦渋の決断で下さなければならない。
政治家は熟考し、自分の信念を説き、民意の賛同を得る努力をすべきだ。
そのうえで、尚、民意が分かれるのであれば、最後は民主主義のルールに従い、多数で決するしかない。
この仕組みが、今の日本では機能してない。 各党が党利党略で争う現状で、道遠しと言わざるを得ない。
次の選挙結果で、どのような政権構造になっても同じだと思う。
まあ当時の参議院の緑風会は重要法案に賛成していましたし、本質的に保守的な議員の集まりの会派なので、現在と違いますが、下らない国会混乱を起こしていません。
それが無いので、現在の政治が段々と愚かになっている感じがします。
占領期、自民党が出来るまでは混乱していましたが、参議院は昔の貴族院の伝統を受け継いだ知識人の集まりだったのが良かったのかなと思います。
それにしても子供から動物園に見えると思える現在の国会は、日本国民の愚かさを象徴している感じがします。
大体直接選挙は衆議院だけで良いです。参議院は都道府県議会の選挙による間接選挙と政府が指名し、天皇が任命する知識人で、無給にするべきです。
あの下らない選挙カーでの騒音を衆参で聞くのはうんざりします。
高村さん、大島さんみたいな長老は、麻生総理、谷垣総裁だけ、後は中堅なのですが、それは良いです。
問題は女性閣僚、総務会長、政調会長です。
閣僚は、野次将軍と右翼だし、おまけに両方とも弁護士なのでより悪い感じがします。韓国、中国の悪化ぐらいは織り込み済みなので、問題は少ないですが、問題はアメリカ、欧州とも関係悪化するような閣僚を起用しなくても良いのではと思います。
これだとポピュリズムです。
党幹部は、総理大臣を目指して、ライバルと言うよりも険悪な3人が幹部ですから大丈夫なのでしょうか。
漁夫の利ではないですが、第3者が得するのでは感じます。
そこでミッテランが偉いのは大西洋同盟の維持と対ソビエトに対する結束が必要だとして、利益以上の西側全体の結束を優先したのです。
現在のサルコジには真似ができないし、日本の政治家も無理でしょうが、ミッテランは偉大な政治家なので実行できたと思います。
サッチャーの国土回復に対する強い決意とミッテランの短期利益より大西洋同盟の維持を優先したことがフォーク乱紛争の短期終結、冷戦の勝利に繋がったと思います。
Vさん、上記の話をお聞きしたことはありますか。
レーガン、サッチャー、中曽根、ミッテラン、コールは偉大なる政治家だと思いましたし、この首脳達の判断によって、東西対決が西側の勝利に終わったと思います。