「ダンス・オブ・ヴァンパイア」8/18マチネの感想その3です。
公演は今日(8/27)が千秋楽で、
もうすぐ開演なんだ…と思うと何となく落ち着きません。
当日券狙いの抽選参加組の皆様、どのくらい集まってるのでしょう…
暑い中お疲れ様です。。。私も発作的に行きたくなってましたよ。。
以下、「続き」に少しネタバレあり感想その3を。
サラ大塚ちひろさん。
まず声が可愛くて、「大人になりたくて焦っている」可愛い箱入りお嬢さんを、
けれど若いだけに無意識に大胆、と言う感じに演じていてキュート。
やっぱり、知恵の実を食べるのは女の子からなんだなぁ…と言う『したたか』さも感じたり。
「お風呂大好き♪」なキャラらしく、背後からとは言えキワドいシーンもあったり、
分かっているのか天然さんなのか、
アルフレート(浦井くん)を誘うような発言も言い方が挑発的でドキドキ。
それに対するアルフレートの『男の子っぽい』反応も可愛いんだよなぁ。
そーか、『スポンジ最高』か(笑)。
ある意味でアルフレートとサラは、この物語の『アダムとイブ』なのかも。
ヘルベルト吉野さん。 伯爵の息子にして『心は女性』なヴァンパイア。
とにかく素晴らしい脚線美(!)
若いアルフレートを気に入って、最初から積極的な誘い(!)を掛けてるのに
肝心の「アルちゃん」最初なかなか気付かない。
次第にエスカレートして行くオトメ心…浦井くんとのシーンは場内爆笑でした。
何と言うか、キャラクターとして完成されている感が只事じゃない、素敵。
クコール駒田さん。 伯爵家の忠実な召使である『せむし男』。
不気味な存在の筈なのに、何とも愛らしい存在だったりもして、
最期のシーンは悲しくなってしまいました。
「幕間のお掃除」を見逃したのが返す返すも残念です。
サラの父はワハハ座長の佐藤さん。娘に対してはものすごく厳格なオヤジなのに
一方で宿の女中に夜這いを掛けてたりもするスケベオヤジ(笑)
飄々とした憎めないキャラは『変身後(?)』に顕著なのだけれど、
前半は少し『弱い』感じがしてしまいました。が、それは、
サラの母・阿知波さんの存在感が個人的に大好きだからかも。
浮気者のご亭主に苦労してる感じながら、宿を実質切り盛りしてるんだろうなぁと。
でも、サラに対しては厳しい『お父さん』を止められずにオロオロしたり、
中盤の悲しいシーンでは『独壇場』。すっかり泣かされました。
サラ父の愛人(?)宿の女中・マグダの宮本さん。
なかなかに色っぽい前半、サラ父に対する複雑な感情はオトナの世界です。
で、打って変わった『変身後』の『悩みを全部置いてきたような』キュートさがまた素敵。
そして、ヴァンパイア・ダンサーズ(?)の皆様。
劇中、伯爵やアルフレート・サラの感情を表現するために
『1人2役』的に登場する面白い演出が沢山ありました。
中には「エリザベート」のトートダンサーズだった人もちらほら。
…と関係ないところで盛り上がったりもして^^;
墓場でクロロック伯爵が朗々と孤独(と己の哲学)を歌う後ろで、
影のクロロックが踊るシーンは結構不気味。
自信満々に歌っている伯爵の内面には迷いや悲しみが渦巻いているんだなーと思いつつ、
一瞬さだこかと(以下省略^^;)
客席も(ほぼ)オールスタンディングで盛り上がった後のカーテンコール、
これがまた楽しかったです。
アルフレート浦井くんは、
舞台上で何かと絡むことの多いヘルベルト吉野さんとハイタッチしようとして、
直前かわされてコケそうになってたり(笑)。
そう言えば劇中の「お帰りアルちゃん」「ただいま、ヘルちゃん」はアドリブかな、
すごく何気なくて本当に可笑しかったですよ。
教授に十字架を翳されたらしいクロロック伯爵、
後ろへばったーんと倒れて皆がアワアワ走り寄る形があまりにも可笑しくて、
でも見事な倒れ方と、皆の集まり方があまりにも綺麗でした^^;
2階席だったので『客席下り』が殆ど見えなかった事、
今回が初見だっただけに、途中で物語に乗り切れなかった部分もありましたが
とにかくエンディングの楽しさで全部吹っ飛び、
2階に上がって来たヴァンパイアさん達と「ヒューヒュー」盛り上がった楽しい夏でした。
ロビーに本日の出演者写真が肖像画風に飾ってあったんですが、
終演後に見てみると皆キバが生えてたり。
細かいところで色々仕掛けて来て、その辺も楽しかったなぁと思いました。
これ、「リピーター」になればなるほど楽しめる、
奥深さと言うかマニアックさがある舞台だと思います。
最後に、「再演希望」の気持ちも込めて、
ちょっとツッコミを入れさせて頂きます。
ダンスから芝居へ流れる(またはその逆)シーンなどで、
こちら側の見る準備(気持ちとして)が間に合わない箇所がありました。
切り替えのテンポ感は嫌いじゃないんですが、
色彩なのか音響(クラシックからロックとか)なのか、
それとも私自身の問題なのか、焦点がボヤけると言うか、
…あ、観劇用の度の強いメガネを忘れて行った所為かも(おい)
最後の演出に付いては正直リピーター頼みと言う気が(汗)
自然にオールスタンディング、は初演だし日本では難しいのかもだけれど
「あ、ここネットで立ち上がってって書いてあったよな」的な煽り以外にも
もっと何か演出上の『方法』があるような気が…って、
これもネットを見ていた故の、私の思い込みかも知れませんが。。
…や、楽しかったから私は全然問題ありませんが(おい)
クコールが逃げる3人を追って行く際の緊迫感が足りない気が。
舞台の位置関係なのか、はなから追い付けないように見えてしまい…
クコールに鉄砲持たせるとかあったら焦ったかも、と思ったんです。
個人的には今日初めて会った筈のキャラクターなのに、
最期が可愛そうで可愛そうで涙出そうで、それはそれで良かったのですが
「ああ~つかまっちゃう~汗」的な演出上の盛り上がりが足りなかったような。
…とかとか、2階席中頃で見ていた私は感じました。
あくまで個人的な感覚ですし、
見るコンディションも万全ではなかった上での話ですが。(おい)
それに、席の位置によっても全然違ったでしょうし(^_^;)
…あ、一幕最初のオーバーチュアーが鳴り始めた所で、
音響に問題があったのか音が切れ切れになったのは悲しかったよーん。。
てゆか要するに再び観たいんです、
今度はもっと間近で!(^_^;)
泉見さんのアルフレートと剱持さんのサラも、
ぜひぜひ見たかったし。
公演は今日(8/27)が千秋楽で、
もうすぐ開演なんだ…と思うと何となく落ち着きません。
当日券狙いの抽選参加組の皆様、どのくらい集まってるのでしょう…
暑い中お疲れ様です。。。私も発作的に行きたくなってましたよ。。
以下、「続き」に少しネタバレあり感想その3を。
サラ大塚ちひろさん。
まず声が可愛くて、「大人になりたくて焦っている」可愛い箱入りお嬢さんを、
けれど若いだけに無意識に大胆、と言う感じに演じていてキュート。
やっぱり、知恵の実を食べるのは女の子からなんだなぁ…と言う『したたか』さも感じたり。
「お風呂大好き♪」なキャラらしく、背後からとは言えキワドいシーンもあったり、
分かっているのか天然さんなのか、
アルフレート(浦井くん)を誘うような発言も言い方が挑発的でドキドキ。
それに対するアルフレートの『男の子っぽい』反応も可愛いんだよなぁ。
そーか、『スポンジ最高』か(笑)。
ある意味でアルフレートとサラは、この物語の『アダムとイブ』なのかも。
ヘルベルト吉野さん。 伯爵の息子にして『心は女性』なヴァンパイア。
とにかく素晴らしい脚線美(!)
若いアルフレートを気に入って、最初から積極的な誘い(!)を掛けてるのに
肝心の「アルちゃん」最初なかなか気付かない。
次第にエスカレートして行くオトメ心…浦井くんとのシーンは場内爆笑でした。
何と言うか、キャラクターとして完成されている感が只事じゃない、素敵。
クコール駒田さん。 伯爵家の忠実な召使である『せむし男』。
不気味な存在の筈なのに、何とも愛らしい存在だったりもして、
最期のシーンは悲しくなってしまいました。
「幕間のお掃除」を見逃したのが返す返すも残念です。
サラの父はワハハ座長の佐藤さん。娘に対してはものすごく厳格なオヤジなのに
一方で宿の女中に夜這いを掛けてたりもするスケベオヤジ(笑)
飄々とした憎めないキャラは『変身後(?)』に顕著なのだけれど、
前半は少し『弱い』感じがしてしまいました。が、それは、
サラの母・阿知波さんの存在感が個人的に大好きだからかも。
浮気者のご亭主に苦労してる感じながら、宿を実質切り盛りしてるんだろうなぁと。
でも、サラに対しては厳しい『お父さん』を止められずにオロオロしたり、
中盤の悲しいシーンでは『独壇場』。すっかり泣かされました。
サラ父の愛人(?)宿の女中・マグダの宮本さん。
なかなかに色っぽい前半、サラ父に対する複雑な感情はオトナの世界です。
で、打って変わった『変身後』の『悩みを全部置いてきたような』キュートさがまた素敵。
そして、ヴァンパイア・ダンサーズ(?)の皆様。
劇中、伯爵やアルフレート・サラの感情を表現するために
『1人2役』的に登場する面白い演出が沢山ありました。
中には「エリザベート」のトートダンサーズだった人もちらほら。
…と関係ないところで盛り上がったりもして^^;
墓場でクロロック伯爵が朗々と孤独(と己の哲学)を歌う後ろで、
影のクロロックが踊るシーンは結構不気味。
自信満々に歌っている伯爵の内面には迷いや悲しみが渦巻いているんだなーと思いつつ、
一瞬さだこかと(以下省略^^;)
客席も(ほぼ)オールスタンディングで盛り上がった後のカーテンコール、
これがまた楽しかったです。
アルフレート浦井くんは、
舞台上で何かと絡むことの多いヘルベルト吉野さんとハイタッチしようとして、
直前かわされてコケそうになってたり(笑)。
そう言えば劇中の「お帰りアルちゃん」「ただいま、ヘルちゃん」はアドリブかな、
すごく何気なくて本当に可笑しかったですよ。
教授に十字架を翳されたらしいクロロック伯爵、
後ろへばったーんと倒れて皆がアワアワ走り寄る形があまりにも可笑しくて、
でも見事な倒れ方と、皆の集まり方があまりにも綺麗でした^^;
2階席だったので『客席下り』が殆ど見えなかった事、
今回が初見だっただけに、途中で物語に乗り切れなかった部分もありましたが
とにかくエンディングの楽しさで全部吹っ飛び、
2階に上がって来たヴァンパイアさん達と「ヒューヒュー」盛り上がった楽しい夏でした。
ロビーに本日の出演者写真が肖像画風に飾ってあったんですが、
終演後に見てみると皆キバが生えてたり。
細かいところで色々仕掛けて来て、その辺も楽しかったなぁと思いました。
これ、「リピーター」になればなるほど楽しめる、
奥深さと言うかマニアックさがある舞台だと思います。
最後に、「再演希望」の気持ちも込めて、
ちょっとツッコミを入れさせて頂きます。
ダンスから芝居へ流れる(またはその逆)シーンなどで、
こちら側の見る準備(気持ちとして)が間に合わない箇所がありました。
切り替えのテンポ感は嫌いじゃないんですが、
色彩なのか音響(クラシックからロックとか)なのか、
それとも私自身の問題なのか、焦点がボヤけると言うか、
…あ、観劇用の度の強いメガネを忘れて行った所為かも(おい)
最後の演出に付いては正直リピーター頼みと言う気が(汗)
自然にオールスタンディング、は初演だし日本では難しいのかもだけれど
「あ、ここネットで立ち上がってって書いてあったよな」的な煽り以外にも
もっと何か演出上の『方法』があるような気が…って、
これもネットを見ていた故の、私の思い込みかも知れませんが。。
…や、楽しかったから私は全然問題ありませんが(おい)
クコールが逃げる3人を追って行く際の緊迫感が足りない気が。
舞台の位置関係なのか、はなから追い付けないように見えてしまい…
クコールに鉄砲持たせるとかあったら焦ったかも、と思ったんです。
個人的には今日初めて会った筈のキャラクターなのに、
最期が可愛そうで可愛そうで涙出そうで、それはそれで良かったのですが
「ああ~つかまっちゃう~汗」的な演出上の盛り上がりが足りなかったような。
…とかとか、2階席中頃で見ていた私は感じました。
あくまで個人的な感覚ですし、
見るコンディションも万全ではなかった上での話ですが。(おい)
それに、席の位置によっても全然違ったでしょうし(^_^;)
…あ、一幕最初のオーバーチュアーが鳴り始めた所で、
音響に問題があったのか音が切れ切れになったのは悲しかったよーん。。
てゆか要するに再び観たいんです、
今度はもっと間近で!(^_^;)
泉見さんのアルフレートと剱持さんのサラも、
ぜひぜひ見たかったし。