アメリカイワナンテン(ツツジ科 イワナンテン属 常緑小低木 花期4,5月 原産地北米 別名 西洋イワナンテン)
和名は日本産イワナンテンと同属でアメリカ北米原産種を表す。茎は節ごとにジグザグに屈曲し枝垂れる。
葉は長楕円形で互生し、その葉腋から出る長い花軸(花序軸)に花柄を持つ白い壷形の花を総状に多数つけ下垂する。萼は5深裂、花冠は壷口が5浅裂し徳利の口状に反曲する。同科アセビ属アセビの花に似る。丈夫で栽培し易く庭先の日陰などに植栽される。
学名Leucothoe catesbaei
属名Leucothoe ギリシャ語に白を意味するleucosがある。
(ラテン語の白はalbum、alba)
種小名catesbaei イギリスの植物学者Mark Catesby
イワナンテン イワナンテン属の日本自生種
太平洋側山地の湿った日陰に生育する
学名Leucothoe keiskei
種小名keiskei 幕末~明治初期の植物学者伊藤圭介
尾張名古屋藩生(1803-1901) 圭介のラテン語翻字
伊藤圭介はシーボルドから本草学を学び、雄蕊、雌蕊、花粉等の言葉は彼による。
ハナヒリノキ
学名Leucothoe grayana
種小名grayana grayanaは米国植物学者Asa Gray(1810-1888)。
Asa Grayは幕末に来航した黒船“ペリー艦隊”が持ち帰った日本の植物を研究した。
ウワミズザクラPrunus grayana の小種名に彼の名がつく。
トップ 目次 画像・文 塩城忠