里山コスモスブログ

樹木の四季500 アブラチャン

アブララチャン(油瀝青 クスノキ科 クロモジ属 落葉小高木 雌雄異株 花期3,4月)
 和名は樹皮や種子に油分を多く含み良く燃えることに由来する。チャンは瀝青(ピッチ・アスファルト)の意。
 葉は互生、葉柄は赤味を帯び、葉身は倒卵状楕円形、縁は全縁で葉先は急に尖る急鋭尖頭。
 花芽は球形で葉芽の両側につき有柄、早春に展葉の前に開花する。花芽を包んでいた総苞4片が開くと蕾が5個ほど集まった花序が現われる。雌雄異株で各々単性花(雄花、雌花)をつける。花は短い花柄を持ち、黄色の花被6片が平開。
 雄株の雄花は雄蕊9(外側6,内側3)、雌蕊は退化。雌株の雌花は黄緑色の子房からひょろりと花柱が伸びる。受精した子房(幼果)は花被に包まれて成熟する。
 果実は球形(直径1.5cm)の液果で褐色の大きな丸い種子1個を含み、秋に褐色に熟す。種子は油分を多く含み昔灯油に利用された。本種を含むクロモジ属には芳香がある。
学名Lindera praecox 
属名Lindera スウェーデンの植物学者Johann Linder(1676~1723)
                    に因む
種小名praecox 早期 (早咲き)の 早春に咲く意。
 
クロモジ属の仲間
クロモジ・・・・葉芽と花芽が同時に展開する。
ヤマコウバシ・・混芽から葉と花が同時に展開する。
ダンコウバイ・・展葉前に花が咲く。花芽に柄がない。
アブラチャン・・展葉前に花が咲く。花芽に柄がある。

































トップ 目次   画像と文 塩城忠 

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