里山コスモスブログ

樹木の四季500 ヤマボウシ & 常緑ヤマボウシ

ヤマボウシ  (山法師 ミズキ科 ミズキ属 落葉高木 花期5,6月 原産地日本)  和名は白い総苞片と頭状花を山法師に見立てたことに由来。
 葉は対生、葉身は卵状楕円形で縁は全縁で波打つ。側脈は縁に沿って湾曲する。
 花芽(混芽)は2対の芽鱗に包まれ、内側の芽鱗の中から総苞片4片に包まれた頭状花(蕾)と2対の幼葉が現われる。葉と花は同時に展開する。頭状花は多数の小花が頭状に集まったもので、多数の小花は両性花で花弁4、雄蕊4、雌蕊1、萼筒からなる。
 果実は頭状に集まった多数の小花の子房が核に成熟し、萼筒・花托が肥大した果肉に埋まって一つの果実状を形成している(核果型複合果)。9月頃に赤く熟すとほんのり甘くなる。
 ハナミズキは頭状花序の小花の各子房が各々独立して楕円球状の核果となる。
 キイチゴは一つの花に由来する小核果の集合(集合核果)
 ハナミズキの花芽(頭状花序)は総苞片に包まれて冬を越す。一方ヤマボウシの冬芽(葉と花芽の混芽)は2対の芽麟に包まれており、芽麟の中から葉と総苞片に包まれた頭状花序が現われる。
学名 Cornus kousa
属 名Cornus  材質が堅い 
kousa   ヤマボウシの名所である箱根地方でヤマボウシを
                 “ くさ ” と呼んでいた。これのラテン語翻字

常緑ヤマボウシ (常緑山法師 ミズキ科 ミズキ属 花期5,6月)
 葉は常緑で艶やかな濃緑色、冬期には赤褐色を帯びる。葉縁は全縁(無鋸歯)、側脈は主脈から鈍角に出て縁沿いに湾曲。花芽は裸芽で柄を持つ。花芽の下部に小さな総苞片が付属するが花芽を包んでいない。花期になると総苞片は大きくなって花弁状に開く。総苞片の各片は離弁花状に隙間がある。頭状に集まった小花は両性花で花弁4、雄蕊4、雌蕊1。果実はヤマボウシと同様の集合果。
学名 Cornus hongkongensis 
 hongkongensis 香港に産する











































TOP (目次)   画像・文 塩城 忠

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