本日で最後。彼が去ってしまう。
行かなくちゃ、君に会いに行かなくちゃ・・・・
仙台市博物館から、重要文化財《黒漆五枚胴具足》
瑞巌寺から、宮城県指定文化財《伊達政宗甲冑倚像》が、
ここ伊達博物館に揃っておいでになってたわけよ。
一度行きましたが、もう一度だけ、ぜひ見ておきたい、
そして、、先日のシンポジウムで、政宗と秀宗との書簡のことを詳しく解説されてた
ので、それを踏まえて、もう一度見てみたかった。
なんといっても・・、伊達政宗倚像
360年前に作られて、初めて瑞巌寺から外に出たというんですから!!
瑞巌寺では、仏像という扱いのようで。御開帳されてても、拝む対象のよう。
今回、伊達博物館での展示方法は、ガラスのショーケース(?)の中に
黒漆五枚胴具足と並べて飾られ、横から、後ろから、とまじまじと360度の角度から
見ることができたんです。
そして、この政宗さん。お墓から出た髑髏を、現代の技術で肉付けしたら、
まさに、その通り。
忠実に作られてるそうです。
後ろ姿が、これまた素敵。男の背中。戦う男の背中です。
そして、「伊達者」という言葉ができたという通り、オシャレです。
この伊達政宗倚像の後ろ姿を見た日本人の数は、少ないハズです。
仙台からわざわざ見に来られた方たちもいらっしゃったそうです。
伊達政宗倚像よりも、作られた年は古いのですが、
黒漆五枚胴具足は、とっても綺麗。
伊達者の政宗の好みは、ほんとに洒落てますね。
同じく、仙台から初めて外に出たこれ。
この二つが、並んで飾られて、前から、左から、右から、後ろから、
存分に眺められるなんて。
ほんとに、すごいことでした。
今日は、最終日。入館者も多かったのかな・・
そして、学芸員さんも複数おられ、説明されてるところに、近づいて聞き耳を。
で、一番興味深かったのは・・・
宇和島伊達家は、初代~13代まで、直系の血筋で続いてるんだそう。
仙台では、何代目かで、女性しか生まれず、養子を迎えているそう。
13代目のご当主。現在、独身。
「どなたか、いい方知りませんか?!30代くらいの方。あ、40代でもいいです」
と・・・。
ご当主には、妹さんがお一人。その方も独身だとか。
はぁ~~~ 宮家のお世継ぎ問題もだけど・
ご当主さん、、、大変だわねぇ~~~。
政宗様来てくれてありがとうございます。
宇和島伊達家は長子にもかかわらず妾腹であったため・・・
でも・・・十万石とは破格ですよね~
いつも故郷を説明する時、伊達家といふと・・・えっ!!
なんで~と言われます。ここから説明が大変です。(相手はほとんど聞いていない)
私も坐像に会いたかった!!
ちなみに加賀百万石には材木等の取れ高も入っていたようです。
元々、石高は兵役目的と格付けが強かったようですから・・・
伊達秀宗は側室の子でしたが、政宗にとっては可愛い子だったようですよ。
今の世、13代目は妹さんと二人兄妹。で、まだ独身。
側室制度(?)があった方が、プレッシャーもなかったかもしれません。
我々には解りえないご苦労があるんでしょうねぇ・・・。
伊達政宗倚像。後ろ姿は見られないでしょうが、仙台へ会いに行かれては?
私も、死ぬまでにもう一度は、松島瑞巌寺へ行ってみようと思います。