宇和島東高校28期の部屋

宇和島のことや身近なことを書いていきます。
同級生の集う場になればいいな・・。

『宮本輝氏講演会』

2007年12月04日 | 同級生

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とても楽しみにしていた「宮本輝」氏の講演会。

大阪から作雄くんの車に同乗して前日に帰省していたよしみさんと、
南予文化会館へ到着したのは、4時半過ぎ。
作雄くんは、すでにそこにいた。入り口に向かって座り、遠くにお住まいで整理券を取りに来られない方のために、電話で対応していたようで、その受け渡し係り担当。
その時刻には、入り口前には、人はまだまばら・・・。
整理券を受け渡しながら「田舎の人は、のんびりしてますよねぇ~、大阪じゃあ、結構早い時間から列ができますけどね~」などと、多分田舎の人であろうご婦人に向かって喋ってる。 これこれ!!

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壇上では、壷に飾るみかんの枝に添え木を打ちつけたり、枝や添え木を調整しながらのこぎりで切ったり、たいへんな作業中だった。これって・・・時間内にちゃんとかざれるんやろか・・・
と、内心心配しながら・・。それから1時間後くらいに、無事みごとに飾られていた。ぱちぱち。
私とよしみさんも、その前で写してもらおう、と源さんを呼びつけ「演題とみかんをバックにいれてや」「おぅ。でも、ないぞ」へっ??!と、振り向くと、緞帳が下りてた!!(T_T)
い、いつの間に!!今、写真撮ったのに!!ま、でも、この緞帳は、10組ぼっちくんのお父さん浜田泰介氏の原画やし・・。記念に。Dc120265

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上は、源さん作成牛鬼(首も動く)と、新宇和島かるた。
さくおくんが、宮本輝氏に贈るそうだ。
下の写真は、「@てるにすと」の4人。大阪から作雄くんの他、BINさん、マルコさん、東京から一朗さん。
この人たちの宮本輝ファン度には、圧倒されます。遠い地からお越しくださり、ありがとう。

Dc120401 さて寒い中、表の階段あたりまで列ができているので、開場6時の予定を、10分ほど早め受付開始。市役所のお二人と28期ボランティア4人で整理券もぎり。
この時間、一気に入場者が詰めかける。しかし、6時過ぎても、けっこうぽつぽつ・・・・という感じ。大丈夫やろか・・・会場は埋まるんやろか・・。
そんな心配はいらなかった。1階席は埋まり、2階もそこそこ・・という状態。
よかったねぇ~~、と喜ぶ。
そうかぁ~~~。「宇和島時間」という言葉が浮かんだ。作雄くんが言ってた言葉もまた。
宇和島人って、あんまり早くから駆けつけるってことしない気質なのか・・・・。さすがに開演時間に遅れる人はいないやろ・・と思ったが・・・なんと・・・数名おられた・・。

受付の役も終え、つるちゃんと千明さんは2階席へ。私とよしみさんは、「母子室」という1階席の一番後ろにある隔離された個室へ。ここは、小さいお子さん、赤ちゃん連れでも、声が外に届かず、周りを気にせず講演など聴けるという部屋。
ここで、二人、お話しにつっこみを入れたり、声をあげて笑ったり、おなかすいてぐるぐると鳴る音も解禁、という状態で講演を満喫したのであ~る。

演題「風土と文学」 この演題にしたのは、あまり考えもなく、でもやっぱそれらしい題がいるかなぁ~・・と思って・・とのこと。いやいや~。

宮本輝氏の小説家としてのスタートの頃のお話。「流転の海」を執筆することになったきっかけ。輝氏のお父さん、お母さんの話。流転の海という小説はやはりお父さんの生き様を書き残したいというお気持ちからのこと。
ご両親のことやご自分の子供の頃のお話を聞いていると、「松坂熊吾一家」がそのまま浮かんでくる。

この小説は、大阪・南宇和・富山・・と日本の各地に舞台を移すわけだが。
それぞれの土地に住む人たちの気分というか雰囲気というか、気質というもの。それはなかなかわからないものだけれど、ある時突然わかる時つかめる時があるのだそう。同じ花でも土地によって花の色が違うと感じる時とか、電車やバスに乗り込んでくる人の佇まいが違うのだそう。

小説を書くにあたり、その土地の持ってる風土や気質を書き込まなければ、登場人物は動いてこないのだそう。

「流転の海」シリーズは、現在5部まで完結しているが、残りあと3部予定しているそうだ。
1部を書き終え、2部が出るまでに7年もかかっている。さてさて残り3部、完結までどのくらいかかるのだろう。
必ずや、完結してみせます!!とおっしゃっておられた。
先生も、お体を鍛え、労わって、絶対に完結させてほしい!!
(講演の中で、主人公熊吾さんの最期が少し見えたけれど・・・。どんな文章で終わるのか。あとがきが、どんな言葉なのか、期待してやまない)

あっという間に1時間と少し過ぎ、残りの時間は、事前に集めていた質問にお答えくださった。
① 作中の人物名はどうやって決めるのか?
 『簡単でどこにでもなく、一度聞いたら心に残る名前を使いたい。名刺、電話帳、などから見つけたり。お墓に刻まれている名前を使うこともよくある。女性の名前はその人の雰囲気もあるし。名前は、大変』
② 連載物のストーリーは最初から決めたとおりか?書きながら変わっていくものか?
 『短編か長編かにもよるが、ある程度の骨格は決めて取り掛かるが、途中でどんどん変わることもある。その日の気分、体調(二日酔いだったり・・)によっても変わってしまうことも。まあ、「出来心」で・・。』
③ 同時進行3つの小説を書かれているが、頭の中はこんがらがらないのか?
 『口直しのように、箸やすめのように、違ったモノにとりかかる。まあ、もちろん一つのものの区切りをつけてからだが。登場人物の名前など、わからなくなることもあり、秘書に聞いたりもする』
④ 「地の星」の舞台南宇和郡で生活していた頃の記憶はあるか?
 『断片的に覚えている。ほんの数秒のシーンがいくつか浮かんできたりする』
⑤ ほんとうに「のつぼ」に落ちたのか?
 『本当に落ちた。小説の表現どおり、裸にされ井戸水をかぶり、震えながら乾くまで立っていた。3日ほどにおいが消えなかった。
 また、「まあ、男は一遍は野壷にはまっといたほうがええ。あそこは、いろんな経験が溜まっちょるとこやけん」 と、小説の中ではよそのおじさんに言われた言葉になってるが。実際は宮本輝氏のお父さんに言われた言葉なのだそう。「そういって、オヤジは褒めてくれたということを聞きました」』

あっというまに講演会は終了。
懇親会。8時スタートで、先に12名はもう始めてるはず。
講演会組も急いで駆けつけ。総勢25名。今回は、同期のみならず、@テルニストの方たち、市役所の若い人たち、手話通訳をされた30期の寛子さん、つるちゃんの誘いで29期のマキさん。なので、全員集合したところで、自己紹介もあり。
最年少28歳~最年長はBINさん・・かな?
こんなのも楽しいものです。今後ますます輪が広がり楽しくなるかも。(*^。^*)

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集合写真、撮り忘れ・・

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2次会。

あとから、4次会目だという秋月くんもやってきた。

楽しい日だったよ~。
3次会にいったみなさんもいたそうである。
おつかれさま~~~~!!!

尚、この日の楽しい写真は、近日中にフォトアルバムに掲載予定。まっててや~。