毛利甚八 写真日記 旅する天体

作家・毛利甚八が、ニコンD600とオリンパスペンを手に、あの町この村、あの川この海をパチリと撮って、ぽつりとつぶやく。

毛利甚八 写真日記 オリンパスペンと旅する 第11回 川辺川その3

2011年10月18日 02時32分31秒 | カメラ・レンズ
 さて、いよいよ川辺川の写真を紹介しましょう。
 さくっとね。


レンズ/ズイコー17mm F2.8 絞りF8 絞り優先AE ポップアート

 川辺川の上流、梶原川と川辺川の合流部。
 きれいな水でしょう?

 オリンパスペン純正のズイコー17mmはなかなか優秀だ。
 使えば使うほど、いいなぁと思う。
 これはAFで撮ったものだが、
 この後、マニュアルレンズに切り替えても、
 AFの設定のままマニュアルでちゃんと撮れる。
 このいい加減さが、オリンパスペンのいいところだ。


レンズ/ズミクロン50mm F2 絞り11 絞り優先AE

 上の写真は車の中から飛行機雲が見えたので、あわてて車を止め撮ったもの。
 場所は相良村。いい空だった。


レンズ/Aiニッコール85mm F1.4 絞り8 絞り優先AE

 川辺川の下流部 柳瀬のつり橋から撮った川面。


レンズ/ズミクロン50mm F2 絞り8 絞り優先AE

 同じくつり橋からとった下流方向、まもなく球磨川と合流する。
 奥の森の描写がライカらしい質感です。

 川辺川はここ数年でもっとも水が澄んでいるとのこと。

 来年もみなさんがいい釣りできますように。

 では、本日はこのあたりで。


毛利甚八 写真日記 オリンパスペンと旅する 第10回 川辺川その2

2011年10月15日 02時16分23秒 | 旅行
 ひきつづき川辺川の旅の記録です。

 前回、予告した通り一緒に遊んだ人たちを紹介しよう。

 2002年から繰り返し川辺川を訪ねるなかで出会った人たちだ。
 自分のホームページで実名を出している方は実名、その他はイニシャルにします。

 
レンズ/ズイコー17mm F2.8 絞りF5.6 絞り優先AE ISO800 モノクローム

 上の写真は高場英二さん。人吉在住の陶芸家だ。織部風の大皿に鯨や山椒魚などの雄渾な筆絵を描くのが得意だが、近年は陶製の人形製作に没頭されている様子。龍や不動明王など宗教上の偶像を愛らしいキャラクターに仕立てる手際はみごと。
 カメラも好きでパナソニックのG1にライカのレンズをつけて、作品を撮影している。作品はホームページで見ることができるので、「高場英二」で検索してみてください。


レンズ/ズイコー17mm F2.8 絞りF5.6 絞り優先AE ISO800 モノクローム

 上の写真はTさん。元銀行マン。佐賀県から毎週のようにヤマメ釣り、山登り、温泉のために川辺川に通っていた筋金入りのアウトドアマン。最近、川辺川(?)に移住された。その甲斐あって、46cm超えの特大ヤマメをGETされた由。おめでとうございます。


レンズ/ズイコー17mm F2.8 絞りF5.6 絞り優先AE ISO800 モノクローム

 上の写真はHさん。数年前、川辺川のゴミ拾いを御一緒した。物静かで、真面目な人。


レンズ/ズイコー17mm F2.8 絞りF5.6 絞り優先AE ISO800 モノクローム

 上の写真は、鮒田一美ヤマメ名人の弟子で、ここ数年もっとも進境著しいと目されているT先生。お医者さんである。尺ヤマメをいっぱい釣っておられる様子。一緒に解禁ヤマメを釣った時、花粉症に苦しむ私を助けてくれました。

 いろんな土地を旅したけれど、私は川辺川と人吉周辺が一番好きなようだ。
 自然がたっぷりあって、自然を好きな人が溌剌と暮らしているから。
 日本を二周した私の目は、それほど間違っていないつもり。

 しんがりはもちろん鮒田一美名人。


レンズ/ズイコー17mm F2.8 絞りF5.6 絞り優先AE ISO800 モノクローム

 ついでに鮒田さんが刺し網で捕った鮎の塩焼きも紹介しておこう。


レンズ/ズイコー17mm F2.8 絞りF5.6 絞り優先AE ISO800 

 体長25cmの鮎はおいしかった。
 時期が合えば、球磨郡相良村の「やまめ庵」で食べることができます。

 インターネットでいくらでも調べることができるので、食べたい人は自分で探し当ててください。

 それでは本日はこのあたりで。


毛利甚八 写真日記 オリンパスペンと旅する 第9回 川辺川その1

2011年10月12日 02時04分56秒 | カメラ・レンズ
 9月下旬の夜、人吉に着いた。
 ヤマメ釣りの師匠・鮒田一美さんのところへ。

 鮒田さんは「やまめ庵」という料亭を営んでいる。
 1日ひと組の客だけで、予約のみの営業。

 自分で釣ったヤマメ、刺し網で捕ったアユを料理してコースで出してくれる。

 いろいろ釣り自慢の方はいるでしょうが、この人の渓流釣りの技は半端ではない。
 毎年、軽々と100本の尺ヤマメを釣っている。それも、きわめて控え目な数として。
 お客になれば、尺ヤマメの燻製が出てくるかも。


レンズ/ズイコー 17mm F2.8 絞りF8 絞り優先AE ポップアートフィルター

 私は2002年にアウトドア誌ビーパルで「川辺川へ行こう!」という連載記事(文と写真)をやっていて、鮒田さんの取材をしたのが出会いだ。
 魚を釣っている写真を撮りたいと頼むと、10分くらいで仕事が終わった。
 その後も20回は一緒に釣りしたが、まぁ、まぐれで勝つということはありませんでしたね。
 私が5尾釣る時、鮒田さんは40尾という感じ。
 はっきり言って、自分が釣るより、鮒田さんの釣りを見ているほうが楽しい。

 鮒田さんと一緒に人吉の夜へ。
 「左文字(さもんじ)」という居酒屋で飲む。
 下の写真は左文字のマスターと奥さん。


レンズ/ズイコー 17mm F2.8 絞りF5.6 絞り優先AE ISO800 モノクローム

結局、左文字には二日通ったのだが、一緒に飲んだ人は次回に紹介する。

 ほろ酔いで人吉の町を歩きながら、カメラのテスト。


レンズ/ズイコー 17mm F2.8 絞りF5.6 絞り優先AE ISO1600 モノクローム

 撮った後にライブビューで見る時に、けっこう感動が大きい。
「うまく撮れたなぁ」と思うのだが、これをプリントに反映するには少しコツがいるような気がする。カメラの画面も、パソコンの画面もバックライトがあるから、輝きがしっかり見える。
 プリントする時には、白の輝きや黒の締まりを経験的に補正しなければならないようだ。
 いいプリンターが欲しくなる。


レンズ/ズイコー 17mm F2.8 絞りF5.6 絞り優先AE ISO1600 モノクローム

 酔った時はAFまかせで撮るのが楽しいですね。

 では本日はこのあたりで。


毛利甚八 写真日記 オリンパスペンと旅する 第8回 筑後川をいく

2011年10月08日 01時48分57秒 | 旅行
 九月の末、川辺川に行くことになった。
 球磨郡相良村で大掛かりな川のイベントがあるから、歌を歌いに来てほしいとのこと。

 どうせ熊本に行くなら、川辺川の写真も撮りたいし、途中の川の写真も撮ってみたい。
 日田を経由して、筑後川を見てみようと思った。
 午後一時ころに出発して、二時間後に日田市内に着く。
 川が見えたので写真を撮り始める。オリンパスペンにニッコール180mmをつけて撮影を始めるが、360mm相当の画角で視野がせまいため、構図がなかなか決まらない。苦労しているうちに、それは筑後川ではなく、手前の支流だと気がついた。

 ようやく筑後川の本流が見える場所につき、撮ったのが下の写真。


Aiニッコール20mm F2.8 絞り11 絞り優先AE

 前後にまだ二枚あって、DTPソフトで合成し、パノラマにつなぐことを考えている。

 筑後川沿いに久留米に向かって国道を走ると、途中につぶれたレストランやホテルがあらわれる。
 日田市と浮羽の境目はどこか怪談の舞台になりそうな寂れた空間が広がる。
 そのあたりはダム湖の上流部なのか、筑後川は深くゆったりとした流れになっている。

 ダムが見えたので川辺を目指して車を乗り入れる。果物畑の細い農道を進んでいくと川べりに出た。そこで会ったのが、散歩中の「らん」という犬。柴犬のメスだそうだ。


ズイコー17mm F2.8 絞り8 絞り優先AE

 その後、夜明ダムへ移動して、この写真を含めたパノラマ撮影をした。


Aiニッコール20mm F2.8 絞り11 絞り優先AE

 パノラマ撮影にニッコールを使っているのは、マニュアルレンズのほうが絞りや距離を設定しやすいから。

 道の駅うきはは高台にあり、田園地帯を一望できる。そこでパノラマと雲の写真を撮っていると薄暗くなってきた。

 九州自動車道久留米ICに向かって走っていると、ラーメンの看板が目に飛び込んできた。
 チェーン店とは違う、落ち着いた店がまえである。
 そこで食べたのが、これ。たしか400円だ。

 
ズイコー17mm F2.8 絞り4 絞り優先AE

 おいしかった。麺がつるっとしていました。
 仕事の後、地元の人が集まってきてビールを飲み、ラーメンを食べる。
 そんな温かい場所だ。
 田主丸の「えびすや」という店です。

 ラーメンで疲れをいやし、高速道路で人吉ICに向かうため久留米に向かった。

 次回は川辺川編です。

毛利甚八 写真日記 オリンパスペンと旅する 第7回 機材編01

2011年10月04日 22時39分50秒 | カメラ・レンズ
 今回は機材の話をざっくりと。
 オリンパスペンE-PL2を購入して二カ月後の機材はこんな感じになった。


Nikon coolpix L20でオート撮影

 二台のオリンパスペンE-PL2に、宮本製作所のニコンF用、ライカM用のアダプターを介して、ライカM6とニコンF3のレンズを共用しようという構成である。

 下はAiニッコール85mm F1.4をつけたところ。


Nikon coolpix L20でオート撮影

 前にも書いたが、85mm F1.4は170mmの望遠となるが、ピントの山が合せやすく、とても使いやすい。
 ライブビュー画面で、ピントを合せたいところを拡大(七倍、十倍、十四倍)してピントを合わせる。
 老眼の強い私にとっては、ファインダーを覗くよりもストレスが少ない。
 もともと二十年前にライカM6を手に入れたのも、ニコンのファインダーを覗くのが目にきつかったからだ。
 一脚につけたカメラのライブビュー画面を見ながら、ピントや構図をチェックするのは、4x5の大型カメラを覗きこむのに似ている。

 下はAiニッコール180mm F2.8をつけたところ。
 360mmの超望遠として使える。


レンズ/ズイコー17mm F2.8 絞りF8 絞り優先AE

 宮本製作所のアダプターはこんな感じ。


Nikon coolpix L20でオート撮影

 前回の記事で、カメラを三脚につけ直接、大口径レンズを装着すると、180mmレンズの重みのせいか画面が真っ黒になると書いたが、そうではないようだ。
 三脚につけたオリンパスペンに、三脚座のついたアダプターとレンズをマウントしようとすると、アダプターの三脚座が、三脚の雲台に触れて、マウントが完全にはまらないためのようだ。

 いずれにせよ、アダプターの三脚座に三脚や一脚を装着したほうがいいということだ。

 下がアダプターの三脚座を一脚に装着した姿。


レンズ/ズイコー17mm F2.8 絞りF8 絞り優先AE

 断然、このほうがバランスがいいです。

 私はマニュアルレンズの質感が大好きだ。
 写真はマニュアルでピントを合わせるほうが楽しい。
 もちろんAFの快適さは認めますが、
 マニュアルレンズをつけると、デジタルカメラも風格が増す感じがする。
 もちろん画質もばっちりだ。

 次回はこのセットを持って、筑後川(福岡県)、川辺川(熊本県)を旅した写真を紹介したい。

 では本日はこのあたりで。