これは一円玉である。
このところ出番の少なくなったオリンパスペンに、
アダプター経由でAi マイクロニッコール55mm F2.8と
偶然そうなったのだが、手元にあった105mmマイクロ用のオート接写リングPN-11をつなげてみた。
マニュアルフォーカス時代ののマイクロレンズは、単体の最大接写比率は実物の2分の1倍で、
オート接写リングをつけると等倍になった。
しかし、55mmに105mm用をつけると倍率はどうなるのだろうか?
いちおう等倍になったという仮定で話を進めよう。
オリンパスペンは3/4のフォーマットだから、レンズの焦点距離は2倍換算になる。
等倍を2倍にすれば、マクロの2倍になる、というつもりで撮り始めた。
(でも受光部がFXの半分なのだから、倍率は相殺されるかも)
これは有明海の販売所で買ったムツゴロウを意匠にした箸置き。
被写界深度はメチャクチャ浅い、手持ちでは画面がぶるぶる揺れるので、
レンズを机に据えて、被写体をそろそろ動かしてピントを合わせる。
なかなか面白い。撮り方も変だし、見えてくる画像も変。
上は私の、漫画原作用のメモの走り書き文字。
「左雲」と書いてあるのだが、漫画のコマの左側にあるフキダシという意味で、校正の時のもの。
0.5mmのシャーペンの文字がなにやら書道の文字みたいに見える。
備前の徳利の、注ぎ口の一部。
下は備前のオテンバ女性作家の粉引ぐいのみの、ヒビのアップ。
ものすごく自由な作風で、買ってから2週間、ずっと眺めているのだが、
傑作なのか、駄作なのかがわからない。
でも嫌な気がしないのだから駄作ではないはず。
でもわからない。