小旅行に出掛けた
電車、新幹線、電車、電車、バス
最初の目的地に着いたのは家を出て４時間後
そして
着いたと思ってからしばらく歩くのは想定外
でも
けんちゃん頑張った
けんちゃんにとっては
何をするってわけでもなく
かあちゃんの価値観で
でも
けんちゃんも楽しめる遊具もあって
大興奮もしていた
ひとりで行ってみる？
試しに言うと
とことこっと寄っていって
すぐに姿を見失った
子どもで溢れかえるその中に確かにいるはず
どんなに目をこらしても
見付けられないと
急に不安に襲われる
けど
あ、いた･･･
そして
かあちゃんを探してきょろきょろ･･･
しない？
木で組まれたその中を
パタパタと消えて行った
小学生もいる
けんちゃんくらいの子は
親も一緒だったり
滑り台から降りてきたところで
手を振ってみた
けんちゃん寄ってきて
かあちゃんの手を引き一緒に行こうと言う
かあちゃんのお買い物に付き合い
スーツケースをベビーカートにしたり
あっちに行き
こっちに戻り
一番の想定外
ホテルの部屋入って
ここで寝るんだって告げたあと
ここで寝ない
うちに帰りたい！
(帰宅するために)新幹線に乗りたい
涙を流して聞かない
夕食に誘っても家で食べると言う
外に出ようか？
すると素直に頷くけど
おうどん食べたいっていていたよね？
違うらしい･･･
おそといってお家にかえる･･･
かえるのーーー
そう言ってスーツケースにしがみついて
ドアに向かう
そう思い出した
まだよちよち歩きだったころ
事情があって半日知り合いに預けたとき
けんちゃんのお世話用意入れてるいつものバッグ
引きずって
玄関に向かおうとしていたって
公民館の子育て講座のときも
託児室から逃亡企て
やっぱり
お世話用意入れてたバッグ
引きずって泣き叫んでいたらしい
まあさ、
外出て考えようよ
どうするかさ
どうにかスーツケース置いて部屋から出て
泣くけんちゃんの手を引いて歩く
ホテルのフロントには
チェックインに備えてスタッフがずらり
おうちにかえるぅー
ちんかんちぇんにのるぅー
一段と声が大きくなって
スタッフのみなさん
え？って顔
家に帰りたいって聞かなくて･･･
苦笑いでペコペコしながら
通りすぎる
いえ、私、親ですよ
円満に暮らしている親子ですけどね
って心で呟きながら
玄関から出ると
ちょっと風が冷たくて
けんちゃんの声はさらに
もう
叫び声
これでチェックアウトして
日帰り旅行になっても後々の思い出？
一瞬だけ
思ったけど
ホテル代払い済みだし
今からって時間的に無理がある
いや、
せっかく来たのに･･･
寒くて暗い
けんちゃん抱っこしよう
泣き続けるけんちゃん
ずいぶん疲れているはず
今朝はいつもより早起きして
そのあと乗り物を乗り継ぎ
新幹線にも大興奮だった
遊具でも大はしゃぎだったし
すぐ近くにスーパーがあったから
何か買って食べよう
けんちゃんの好きなの選んでいいと言うと
あちこち見て
ミートドリアを選んだ
これ初めてだねぇ
嬉しそう
デザートにヨーグルトも選んで
レジ手前で家に持ち帰って食べる！と
主張もしたけど
ホテルの部屋で美味しい！と
笑顔で食べてくれた
翌日は第二の目的地も制覇
けんちゃん目を輝かせた
欲しいもの全部ってわけにはいかない
結局はかあちゃんの価値観で
でも
ちょっと今日だけは甘め
かあちゃんも自分のもの選んで
たくさん買っちゃったねぇ～
ニタニタした
経済的な価値観
大事
でもたまに楽しむのはいいのかなぁ
たまだから
楽しめるんだよね
いいわけ思い付きながら
いっぱい買っちゃったねぇ～
ニタニタ繰り返すけんちゃんにかあちゃんもニタニタ
パズル、折り紙、コップ、靴下
けんちゃんのハンカチは勝手にやめちゃって
帰宅してから
保育園に持ってくハンカチなのに
って、ちょっとだけ下を向いていた
ハンカチどっちがいい？
保育園に持って行こうよ
かあちゃんが振っておいて
結局、勝手に棚に返したかあちゃん
なんとか帰宅した昨晩
お土産を広げながら帰りたいって
泣いたことも
思い出話
去年の旅行のことは覚えてないけんちゃん
今年の旅行も忘れちゃうのかな