蒲田のガード下にひっそりと“釜めし梅Q”がある。
カウンターが5、6人、4人がけのテーブルが4つと、2人がけが1つ、結構広そうに思えるが、実際はとても狭い。満員になったら結構酸素薄いかも。
老夫婦と息子らしき人の3人で切り盛りしている。
ここは店名のように、どうやら釜めし屋さんのようだが、ランチ時に釜めしを食べている人を見たことがない。客は絶えずに、結構入っているのだが、釜めしを食べている人を見たことがない。
自分はいつもすきやき定食(720円)に決まっている。 シャリがとっても美味しく、さすが釜めし屋さんだと感心してしまう。
この前、例によってすきやき定食を食していると、1組のカップルが入ってきた。「釜めしか?すき焼きか?」などと余計な詮索をしていると、衝撃的な言葉が耳に入ってきた。
「うな丼2つね」
うな丼?・・・・・・・・・・・・・・・・ひょえ~~~~、うな丼なんてあったんだ~~。
あまりの愕然さに、こちらでしていた会話から一時脱落してしまった。
いつも、ランチメニューばかりを見ていたし、結局見てもいつもすきやき定食だから本メニューを見たことがなかったのだ。どうせ見ても、釜めしのレパートリーばかりだとも思っていた。
この美味しいしゃりにうなぎの蒲焼が乗っているのを想像するだけで、目の前がくらくらしてくる。
おまけに、今日は親父さんがたいそう立派なアスパラにベーコンを丁寧に巻いており、すきやき定食を食べながらいやに気になってしまった。
人間の思い込みとは恐ろしいものだということをつくづくと感じた。この店の看板メニューは勿論釜めしだが、うな丼もあるし、夜は串焼きなんかもあるんだな。
今度行く時はじっくり見直してみないと。