華胥の国

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宮廷の諍い女における詩歌――第21話 鵲橋仙

2013-07-24 15:16:48 | 宮廷の諍い女

酒を飲まされ、咳き込む安陵容を見て、

甄嬛は琴と詞を合わせて詠むと提案した。

そこで、甄嬛が詠んだ詞は、「鵲橋仙」でした。

作者は北宋の詞人――秦観。

鵲橋とは、カササギでできた橋。

七夕の夜、カササギが集まり、天の川を渡る橋を作る。

織姫と彦星がその橋を渡って会うという。

この詞は、織姫と彦星の説話をもとに書かれたものです。


 

纖雲弄巧

細かい雲が、巧みに様々な模様に変化し、

飛星傳恨

流れ星が織姫と彦星の恨みごとを伝える

銀漢迢迢暗度

二人を遠く隔たった天の川を、

ひそかに渡る

金風玉露一相逢

七夕の日に、

二人が一たび出会えば、

便勝卻人間無數

世の中、無数といえるほど多くの恋愛沙汰に勝る

柔情似水

優しさが水のように溢れ

佳期如夢

(出会いの)素晴らしい時は夢の如く

忍顧鵲橋歸路

カササギの橋を顧みることすら忍びがたい

兩情若是久

二人の愛はもし永久なものであれば、

又豈在朝朝暮暮

毎朝毎夕に拘っていようか(いつも一緒にいなくても心が通じ合うから)

 

甄嬛は、この詞を通して、

「いつも一緒にいなくても、心が通じ合うから、情は永久なもの」と暗示しました。

つまり、「今華妃と一緒にいても、夜伽は他の妃でも、気にしないよ。私たちの愛は変わらぬものですから」と言ってるです

雍正の前で、自分の度量と情意をうまく告げました。

ふふふ、雍正、感動しないわけがないよね。

これで、華妃と一緒にいても、雍正は本当に甄嬛のことを考えるようになるかもしれないね。

うまいことやったね、甄嬛は。

 

 

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2 コメント

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你好 (雪花)
2013-08-11 17:54:40
我來自台灣
偶然看到你的blog

你好害,我很敬佩你的解說。

在中國,這是一首非常有名的宋詞
我知道日本人的稱呼是織姫と彦星

在中國,我們會稱呼為牛郎和織女。
天の川,則稱作銀河。
カササギ是喜鵲。

下星期二便是中國的七夕了。
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Re:雪花 (うらら)
2013-08-12 13:30:59
你好,
很高興認識你,
台灣的朋友
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