裏コレ02 ―urakore zero-two―

長い間、ご愛読ありがとうございました!!誠に勝手ながら、裏コレは3月20日(火)で終了とさせていただきます。

[第104回] 髑髏首のこと

2006-06-12 22:07:47 | インディーズ
音コレで配信しているロックミュージシャンは、
正統派ロックを筆頭にヒトクセもフタクセもある人たちがたくさん。

本日紹介するのは、髑髏首(どくろっくび)というすんごいロッカー。
この髑髏首のアルバム『MONSTER OF ROCK』のジャケットを見てください。
かの水木しげる氏がジャケットを担当しているのです。
歌の前に、ジャケットでインパクト大です。
ヘビメタと妖怪はよく似合う。
ちょっとおふざけと、ちょっと真面目な説教を交えて、今日も彼らはヘビメタる。

「HAIR FACTORY[かみきり]」は、その名の通り妖怪「髪切り」をモチーフにしたもの。
江戸時代の妖怪で、外出したときにいつの間にか男女を問わず髪を切り取られ、
しかも本人は全く気づかないので第三者から指摘されて初めて気がつくという。
別に生命に害を加えるタイプの妖怪ではないですけれども、これはこれでショックですよね。
それを現代版に置き換えて、パンクなロッカーの主人公が、
自慢のロン毛を寝ている間にゴリンにされたという壮絶な(!?)悲劇を歌った歌。

「HUNGRY 18[餓鬼]」は、妖怪なのかどうかは疑問ですが、
有名な六道のひとつに登場する常に飢えと乾きに苦しみ続けるという亡者を
モチーフにしたものですね。一番お腹がすくころといえば、18歳。
たしかに、食べても食べてもいつもお腹がすいていたような気がします。
なかなか「なるほど」と思わせるような所をついてるのではないでしょうか。
歌詞も、「その時 あなたは 米粒食べればすぐに楽になる事でしょう」
「これからのあなた好き嫌いもなく全て食べつくす事でしょう」
「食べ物の怖さ 人間の弱さ 強く思い知る事でしょう」
と、
見た目に反してけっこうタメになるというか、いいこと言ってます・・・。

「KID ROCK[座敷わらし]」は、これも誰もが知っている妖怪ですね。
曲の前半は、今までのハードな楽曲とちょっと違う感じのわらべ唄のようなユニークな感じ。
後半、「あ~見たな~」という部分から曲調が一変、ヘビメタ調に!
シビアです・・・。

その他、恐怖の地獄からのストーカーの歌、「STOKERS FROM HELL[べとべとさん]」
マリモの反撃、「SEASIDE DEATHSIDE[海ぼうず]」
けっこう考えさせられる内容、「MASTER OF PADDY FIELD[泥田坊]」など、
いずれの楽曲も面白いし、短いので、
「ヘビメタはちょっと・・・」という方にとっても、ヘビメタ入門として最適?かもしれません。


髑髏首の楽曲は音コレでダウンロード!

■MONSTERS OF ROCK  〔music→インディーズ→ロック/パンク〕
・ INTRO
・ HAIR FACTORY(かみきり)
・ SOUL KILL FUCKIN BIG FAITH RxR(輪入道)
・ MASTER OF PADDY FIELD(泥田坊)
・ SEASIDE DEATHSIDE(海ぼうず)
・ TxOxFxUx(豆腐小僧)
・ STOKERS FROM HELL(べとべとさん)
・ MAD OIL(油すまし)
・ SICKLE & DESTROY(鎌鼬)
・ BULL-SHIT xxx(ぶるぶる)
・ HUNGRY 18(餓鬼)
・ ENTER SANDWOMAN(砂かけ婆)
・ KIDLOCK(座敷わらし)
・ A GUARDIAN DEITY(おとろし)
・ MONSTERS OF ROCK(髑髏首)
・ OUTRO ~RETURN OF NURARI~

■ GREEN DAYS (V.A.)   〔music→インディーズ→ロック/パンク〕
・ HITCHIN' A RIDE