裏コレ02 ―urakore zero-two―

長い間、ご愛読ありがとうございました!!誠に勝手ながら、裏コレは3月20日(火)で終了とさせていただきます。

[第8回] ゆらゆら

2006-02-10 15:22:43 | 雑談(その他の話題)

どうしてコンブは海に生えているときにダシが取れないんだろう。

 と、いう話をさっきまでお客さんと話していたんだ、と突然GOROさんが言い出しました。両手を上にあげてゆらゆらさせながら。はい、確かにゆらゆらしていました。(東京都コレ夫さんの目撃談)

 いつもカッコいいGOROさんですが、たまにカワイイところを見せるんですね。それが女性のを捕らえて離さない理由なのでしょうか・・・。そう言われれば、そんなこと考えたことなかったけど、一応気になったので色々と調べてみましたよ。

 まず、こんぶの「うまみ」を形成しているのはグルタミン酸というアミノ酸の一種。このグルタミン酸は、人間も含む動物体内において神経伝達物質として機能しているようです。で、特にこんぶやらトマトやらじゃがいもやらに多く含まれているとのこと。次に、なぜ海に生えているこんぶはそのグルタミン酸を出さないかといえば、生きているこんぶが自らの生命の根源を吐き出すはずはなく、生きているウシやブタからダシが取れるかって言われたら取れるわけがなのと同じことなんですよね。そういえば、漁師たちはこんぶを採ってきたあと、よく浜辺で乾燥させてますが、あれは、乾燥→こんぶ死亡→たんぱく質分解→グルタミン酸放出、という重要な過程だったんですね。

 やべえなあ、俺、またお利口になっちゃったよと思いつつ友人に「おう、なんで海のこんぶからダシ摂れねえだかおめえ知ってるだべか?」と聞いてみたところ、「知ってる。ってーか、常識。」って冷ややかに言われてしまいました。ふん、どうやら知らなくて調べたのは私だけのようだな。ま、こんなこともあるさね。

 ところで、いつも食べてよしダシによし、おまけに健康にもよしのお役立ちこんぶですが、国産こんぶの90%以上が北海道で養殖されているようです。真昆布とか羅臼昆布って有名ですよね。もちろん生産量第一位は北海道。では消費量第一位は?これは意外にも沖縄県で、長きに渡り一位の座をキープしていました(最近福井県に抜かれたらしいですけど)。いやあ、北と南でバランスの良いこと。この関係についての歴史は古いみたいです。

 日本では古くから船を使った交易がさかんで、特に室町時代には朱印船貿易などに代表されるように、それは全盛期を迎えていたそうです。その航海技術をもって北海道から大阪の堺や京都、果ては琉球まで行き、そこで砂糖との交易をしていました。(このルートを“こんぶロード”というそうです。)ご存知の通り、琉球の豚料理は有名ですが、これがこんぶと合わせるとうまいのです(うまいのだ、そうです。食べたことないのでわかりませんが)。琉球の人々は珍品料理として重宝したわけです。ちなみに、こんぶの運命は琉球で終わることはなく、さらにそこを拠点に中国まで輸出されていたそうです。こんぶにしてみれば、「俺たちゃ寒い所が好きやねんから北の海に生えてたのによー、一体どこまで連れてくねんっちゅう話やで」とうんざりしたことでしょう。

えー、以上、浅い蘊蓄、明日すぐに使えないトリビアばかりの裏コレ講座でした・・・。

 さて、話をGOROさんに無理矢理戻して・・・。明日2月11日(土)12:15~14:00の間、コロッケさんと玉利かおりさんの司会によるNHK-FM『歌謡ジャーナル』にGOROさんが渡辺真知子さんと共に出演します。コロッケさんも音コレについて色々と語ってくれるそうですよ!ぜひ聴いてくださいね!(こんぶの話はしないと思います。あしからず…。)