夏休みの自由研究

.
ビンテージ好きとしては、浅間のコースやらなんやら、
これまでいろいろレース史跡を尋ねてきたんですが、
実は我が家からほど近い所に「我が国初の常設レース場」跡っていうのがあります。
「多摩川スピードウェイ」って、名前は聞いたことありますよね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9A%E6%91%A9%E5%B7%9D%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4

東京と神奈川を隔てる多摩川の、川崎側の河川敷に、それはありました。
だいたいの位置は、下の写真の通り。
東海道新幹線で多摩川を渡る、ほんのちょっと上流のあたりです。



実は、いつも自転車で走る「多摩川サイクリングロード」っていうのが、
まさにこのスピードウェイ跡を貫いていまして、
わりと日常に溶け込んでいる所なんです。
で、いつもはスイス～イって通り過ぎちゃうんですが、
今回はちょっとユックリ周りを眺めてみようと思った次第。

下の記念写真みたいのは、
河川敷にコースを造る測量だかなんだかの人たち(らしい)。
奥に見える白い建物は東京側の取水堰。
右奥には東急東横線の多摩川鉄橋が見えますね。1926年製っていうんだから驚きます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%80%A5%E6%9D%B1%E6%A8%AA%E7%B7%9A

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%A8%AA%E7%B7%9A%E5%A4%9A%E6%91%A9%E5%B7%9D%E9%89%84%E6%A9%8B



コースのカタチが分かる航空写真も残っています。
幾何学的なオーバルじゃなくて、ややソラ豆みたいなかっこうしてます。
川側の護岸とか土手のラインに沿ってコースを造ったんでしょう。

インフィールドがやけに区画化されてるのはなんなんでしょうね？
この写真、いつ頃撮影されたモノか分かりませんが、
戦争中なんかは畑とかにも使ってたのかなぁ？。



で、現在の航空写真に重ね合わせると、こんな感じ。
今は、インフィールドはほとんど野球場になってまして、
コースを偲ばせる風景はほとんど無いんですが、
【1】の、第2ターンの出口部分は、痕跡が残っています。

また「2」にはまだ立派な「グランドスタンド跡」が残ってます。
その様子は、次回にでも。



タイトル写真はスタンド前「2」のストレートを、第1ターン方向から見たところ。
画面の奥～に、二子玉川で建設中の高層マンションが見えますね。
さてさて、
次回はもうちょっと突っ込んだ取材をお届けいたしやしょう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜続く＞