A.C.T.S.用務員のコツコツ工作帖

なんだかここんとこ「なんでも帖」になってますが…

コメントに答えて

2009-09-24 | Chronicle
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グッさんの「ゴリさん顔」の件なんですが、
これについては一項設ける必要があります。
まずは表をご覧下さい。ライダーの国籍の欄ね。



水色に塗った国の人なんですが、
もの凄い大雑把に言っちゃうと、みんな「バイキングの子孫」の国です。
もう少し正確に言うと、北方ゲルマン民族の国、
もしくは古くからいたケルト人と北方ゲルマン民族が混じり合った国…です。
バイキングの国っていうとデンマーク、スウェーデン、フィンランドあたりですが、
民族的にはもっともっと広く分布していて、
ざっくり「ヨーロッパの北半分はバイキング」って言っても良いかもしれません。
この表の中には、
もうひとつの勢力、南の方の「ローマ人・ラテン系」が、まったくいないんですよね。
よくもまぁはっきり分かれるもんだと、ビックリするぐらいです。



モイセーエフさんの「Russia」を薄緑にしたのは、
ちょっと注釈を加えるためです。
モイセーエフさんの出身はサンクトペテルブルグの傍でして、
この古都はバルト海の東の行き止まりにあります。
バイキングの人たちは海づたいにその辺まで行って、国を作りました。
Russiaという名前は、Rus'に地名接尾語-iaがくっついたものです。
このRus'は、もともとスウェーデンバイキングを表す言葉であり、
その源を辿るとRuotsi=オールを漕ぐ人々という意味です。
つまりロシアは、実はバイキングが生んだ国名なんですね。
で、モイセーエフさんも多分このグループに入るんだろうなぁ…と。
(アルベコフさんは、出身地が分かりませんでしたので一応白枠に。
 ロシアにはもう一派のスラブ系も大勢いますからね)

あと、東ドイツのフレンドリッヒさんがいますが、
ドイツの北東部はプロシア(プロイセン)と呼ばれますね。
これは、さっきのRus'の前にPo(近く…という意)がついたPrussiaで、
う~ん、これも充分にバイキング臭いな~って気がします。

てなわけで「ゴリさん顔」が揃ってるのは、
「だってみんなバイキングの末裔なんだから当たり前じゃん」ってことで、
よろしいでしょうか?。




もともと「オールを漕ぐ人々」であり、
VikingのViはbay=入江/湾の元になってる言葉、
-ingは人を表し、Viking=入江に暮らす人々って意味なんですが、
体がデカくて体力モリモリで根性むき出しって民族ですから、
地上に上がってからも野山を駆け巡って獲物を追いかけるのは得意でした。

トナカイとか追っかけて、野を越え山を越え、どんどん行っちゃうのね。
あんまりノンビリと定住しないタイプで、荒野を行くのが好きなんです。
この点、南方のローマ人はギリシャ文明を受け継ぐシティボーイ派ですし、
体もそんなに大きくなくて頑丈じゃないもんですから、
どっちか言うと「早いとこ集落つくって周辺で収穫して暮らそ!」ってなります。



「Cross Country」という行動原理は、バイキングの人たちの根元的なものです。
今ではスポーツのひとつとしても認知されていますが、
原型はノルディック競技であるバイアスロンに代表されるような、
「大自然耐久狩猟活動」ですわね。
Motocrossは、ご存じのようにMotorcycle Cross Countryの略です。
つまり、野山を駆け回ってどっちが強いか競おうぜ!っていうのは、
バイキングの概念そのものなんですね。



一方、ローマ人たちはシティボーイ的なロードレースを好みました。
'50~'60年代のメーカーとかライダーは、ラテン系が大勢力でしょ。
北方の大自然型ノルディック競技に対して、
南方の人たちはアルペン競技的な人工的レース形式が好きなんです。
モトクロスとロードどっちにも顔を出すイギリスは、
古くはゲルマンとローマがせめぎ合った接点みたいな国ですから、
どっちにも対応しちゃう部分があるんでしょうね。
早くから工業が発達していたのでハードウェアが有利ってのもあるでしょう。


てなあたりが、
「ゴリさん顔及びMotorcycle Cross Countryに関する考察」でござんす。
次回は、表の「ピンクの欄」について、ちょっと考えてみますね。

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5 コメント

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フムフム (142)
2009-09-23 21:14:23
いやぁ、工作員さんたらー。ノルディックにベネルクス三国かぁ。垢出みっくですなぁ。で、表の年号も直しといてネ~。
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Unknown (工作員じゃないっつの)
2009-09-23 21:31:01
いや~、サンキュサンキュ。
なんであんな化けったんじゃろって感じね。
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Unknown (red)
2009-09-23 21:53:23
ホヘ~ッ「ビッケ」の子孫の方々でしたヵ、海は、駆けるは、四ツ輪(ラリー)で駆けるは、好く好く駆け回る人々なんですな~、北欧の人は、元来 納得v(^o^)v。
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狩猟民族VS農耕民族 (ほりぐち)
2009-09-23 23:35:14
サッカーワールドカップの度に云々される狩猟民族の優位性とも縁がありそうなテーマですね。うさぎを追うが如し動体反応重視のサッカーのような競技では永久に制覇は無理なのか?とも思います。モトクロスはまだ間にマシンという存在があるので、太刀打ちできるような。
いずれにせよ”坂の上の雲”プロシァと大きく関わってる今、タイミングどんピシャで非常に興味深いです。
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狩猟民族VS農耕民族 (red)
2009-09-24 09:30:21
もう話が壮大に なって来て創造するだけで 眠れなくなくなってきましたヨッ。
(ほりぐち)さん発音良いナー、
「プロシァ」なんて言葉が、出てきちゃうと プロイセンによる ほぼヨーロッパを統一てのが 思い浮かんで来ちゃうけど 一国の存亡を懸けた時代の話まで及ぶと 益々どの様に 用務員さんの話が進展して行くのか 興味深深ですよ。
もう気になって 気になって以後 楽しみ。
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