ウェネトさまの館

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ビスうさ・ウェネトと申します。
どうぞごゆるりとおくつろぎ下さいまし。

「ヨーロピアン・モード」(文化学園服飾博物館)

2019年03月18日 06時08分29秒 | 展覧会・美術関連

1週間ほど前の話になりまするが、文化学園服飾博物館「ヨーロピアン・モード」を観たのでございます。
https://museum.bunka.ac.jp/exhibition/


 

毎年観に行っている「ヨーロピアン・モード」展、時代ごとの衣装も特集も毎年変わって楽しいのじゃ。

まずは2階の展示室から。
【第1室 1760s~1990s】

18世紀から20世紀末までの、ヨーロッパの女性の衣装と、装身具など小物も展示。
ロココ・スタイル、エンパイア・スタイル、クリノリン・スタイル、アール・ヌーヴォ、アール・デコなどなど、時代順に14のスタイルに分けられ、変遷もわかりやすいのでございます。
お気に入りを時代順に。

《ディ・ドレス》1840年頃
ロマンティック・スタイルの綿プリントドレス。
ほっそりウエストの前中心がV字形でさらにほっそり見え、襟ぐりもV字形。
スカートはふんわり広がり、後ろ身頃には小さなボタンが縦にずらり。

《ドレス》1880年代
バッスル・スタイルのドレスで、深紅のグログランゼと小花模様の紋織地の組み合わせに、赤いリボンがアクセント。
針金製のバッスル(1870~1890年)も展示されておりました。

《ケープ》1880年頃
インド・カシミール地方のペイズリー模様の刺繍ショールを、バッスル・スタイルのドレスの形に合わせてケープに仕立て直したもの。
これ、着物用にしたいぞよ。

《アフタヌーン・ドレス》
アール・ヌーヴォ・スタイルの、白い木綿の総レースのドレス。
ウエストがだぶついたデザインはイマイチ好みではないのじゃが(失礼)、かぎ針編みのアイリッシュ・クロッシェレースがたいそう素敵。

1階展示室の最後に[特別出品]として、東京オリンピック(1964年)と大阪万博(1970年)の制服もあり。
東京オリンピックは、選手制服(男性用)と、役員制服(男性用)と、通訳員制服(女性用)の展示。
女性通訳員制服はジャケットのみじゃが、黒地に白のパイピングで丈は短く、可愛うござります。
大阪万博は、ホステス制服3点の展示。

お次は1階へまいるぞよ。
【第2室 特集:20世紀のモードにみる「日本」】

19世紀半ば以降のジャポニスム、1960~70年代のフォークロアなど、日本の着物の要素を取り入れたドレス。
日本でヨーロッパ向きに制作され輸出されたものもございます。

《イヴニング・ドレス》1898年頃
薄ピンク地にビーズやラインストーンが使われ、小さな花咲く細い枝が枝垂れるデザインが繊細で美しく、所々に薬玉のモチーフも。
着てみたいぞよ。

《コート》1920年代
黒の絹地に、袖と後ろ身頃の一部に金蒔絵風の織物地。
着物にも合いそうなデザインじゃ。

ドレス以外の展示もございます。例えば、

《トランク》1910~20年代 ルイ・ヴィトン
「モノグラム」の大きいトランクが2つ。
そういえばヴィトンのモノグラムは、日本の家紋をモチーフに作られたのでしたな。

1910~30年代の「ヴォーグ」などファッション誌もございました。
会期は5月17日まで。

そして!いよいよ今週からフィギュア世界選手権が始まるというのに、やはりチケット入手できぬ~(号泣)
男子SPとFS、どちらか1枚でも入手できればと思うて、2日間とも予定を空けておるのに~。しくしく
羽生結弦くんがもう怪我などせず悔いのない演技ができますよう、そして優勝できますよう、家で念じながら観戦するかのぅ。