森を歩く。池からの流れに6羽のカケスが降りて水浴びをしたり、飲んだりしていた。私の姿が見えるかどうか位のタイミングで、蜘蛛の子を散らすがのごとく飛び立った。今期鳴き声は耳にしたが、このような明るいところで見たのは初めてである。
前にも書いたかもしれないが、かっぱ、がはっぱの正体は、蒼鷺ではないかと思っている。大きさといい、靄の中に佇む姿といい、そのものである。河童の芋銭か芋銭の河童かと云われるくらい、かっぱを描いている。じっとしている蒼鷺(河童)をみていると想像が膨らむのである。今回の目玉は大作「老楊と荒村」であったが、「乗風子」が良かった。晩年の作なので、大観に貰った青墨を使って描いているかもしれない。薄い墨で風を表現していた。添えられた筆は「乗風雲中遊戯」と書かれている。
第2回小川芋銭展も明日で終了となる。今回の展示は初公開の作品ばかりで一見の価値がある。その他、芋銭子の装丁本のすべても展示されている。
なかでも「ムグッチョの雛生る」が興味深い、ムグッチョの雛が卵から孵る瞬間を河童が面白そうに観察している図である。カメラの連射機能よろしく殻が破られてから出てくるまでを、3ショットで描いているのである。芋銭先生の遊び心が偲ばれる、嬉しい作品である。ムグッチョとはカイツブリのことである。別名、にお、むぐり、などとも呼ばれるそうである。
なかでも「ムグッチョの雛生る」が興味深い、ムグッチョの雛が卵から孵る瞬間を河童が面白そうに観察している図である。カメラの連射機能よろしく殻が破られてから出てくるまでを、3ショットで描いているのである。芋銭先生の遊び心が偲ばれる、嬉しい作品である。ムグッチョとはカイツブリのことである。別名、にお、むぐり、などとも呼ばれるそうである。