雪の裏磐梯で見た、真赤なカンボクの実が、この地でも厳寒に耐えて実っていた。そこへツグミがやって来て食べ始めた。別のツグミが来ると執拗に追い払い独占していた。カンボクの木は10本位並んでいるのだが、すべて独占しないと納まらないらしい。これだけ実がついているということは、未だ食べ始めたばかりなのかもしれない。毒性がようやく抜けたのだろう。
ハイタカが獲物を捕まえて去るとカラスが目敏く、それを見つけ後を追って行った。それで1件落着のごとく、再びカラたちは動き始めた。1時間程すると、カラスたちが鳴きながら、北に向かって行った。数分後カラスが高空で1羽の鳥を追っていた。よく見ると、それがハイタカだった。また獲物を求めて戻って来たのだろう。結局、追われて消えてしまった。サンクチュアリーの方に話をすると、成功しましたかとのこと、あまり餌捕りがうまくないハイタカだそうである。
初見初撮り 灰鷹 英名:Eurasian Sparrowhawk
大きさ32cm♂ 39cm♀
初見初撮り 灰鷹 英名:Eurasian Sparrowhawk
大きさ32cm♂ 39cm♀
そんな彼らを脅かす出来事が目前であった。何か異変を感じると、雀たちや日雀と共に樅の木の茂りに逃げ込んでいたのだが、その時は、ハイタカがやって来て茂りに突っ込んでいった。しかし、1度では成功しなかったようで、出てくると、諦めて去る様な仕種を見せ、油断させた上で再度茂りに突っ込んで行った。すると雀が1羽飛び出した。駐車場の端まで行ったかと思ったら、もう捕まえられてしまった。あっと言う間のことで、カメラを向ける間もなかった。