ばどばーど

主に神奈備の筑波山を中心にした、里や沼のネイチャーフォト、植物や野鳥たちをご紹介します。写真をクリックすると拡大します。

四半世紀ぶりの本

2011年08月29日 | Weblog
 筑波での、「国際科学技術博覧会」から、26年経ちました。1985年の3月17日から9月16日まで開催されましたが、初日は全く気づかなかったのですが、2回目以降に会場で目にした、山口昌男先生とヴィクター・ターナー編の「見世物の人類学」という本がありました。ところが、当時としては高価で、どうしても手に入れることができませんでした。その本を長い間探していましたが、先日ようやく、ネットで見付けることができ、本日、神田の書店から届けられました。何と四半世紀ぶりのことです。何かほっとした気分になっています。
 1964年6月4日(木)に紀伊国屋ホールで開講した、岩波市民講座は経済学者の大内兵衛先生の講座がスタートでしたが、その後、様々な分野の先生方が登場し、湯川秀樹、西堀栄三郎、梅棹忠夫、亀井勝一郎、大江健三郎、今西錦司、本多勝一、山崎正和、梅原猛、その他各方面の多彩な講師陣でした。当時、土日は出勤が当たり前でしたので、休日を木曜日に入れてもらい、わくわくしながら通ったものです。
 そこで、出会ったのが、その後ライフワークとなった、文化人類学者の山口昌男先生でした。主義流りだった当時、全く違う道を示してくれたのが、先生の講座でした。転勤で東京を離れるまで市民講座に通いましたが、当地へ来て筑波大学が近くにあるので、夜勤明けや休みになると出かけて、山口ワールドのすべてを知ろうと、ノートに書き留めてきました。唯一欠けていたとも云える著書が、本書でした。
 とても良い気候になり、この本をきっかけにして、再び山口ワールドへの旅が始められそうです。

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