風景写真も奥が深い。次のチャンスを調べてみると、２０１２年であった。その際うまく桜が咲いていてくれるかは保証の限りではないが。１日に、月の出が１時間半も遅れてくるので、昨日駄目だから今日という訳にもいかない。滅多にないチャンスなのであった。
月はすでに、シャトー本館の上に昇っていた。しかし、黄昏時の、あの青さはすでに無い。帰ってから、少し調べて見ると、夜景写真を撮るには、黄昏時が好いらしい。日没後の残照と街の明かりのバランスがとれた時がいいようで、わずか１０分位のことだとか。今回は４月８日で、日没は１８時０６分だった（水戸時間）。撮影は１８時３０分だったので、少し遅かったようだが、何とか間に合った。ちなみに月の出は１６時５０分であった。月がここまで昇って来るまでに案外かかっている。
小晩餐を頂いてから、外に出てまた何枚かシャトーらしい処を撮ってみた。ライトアップされた桜が輝いていた。シャトーにとっては、年に１度の書き入れ時である。
何とか、建物と桜に月をからめて撮れる位置をみつけて撮ってみると、空の色が見た目以上に青く写った。これはと思い何枚か撮ってみたが、生憎三脚が無い。これは、迂闊なことであった。