早朝の空き地は、松から落ちた毛虫を夢中で啄ばむムクドリたちが来ていた。いつもなら姿を見せるとすぐに飛立つのだが、美味しい獲物が沢山あるのか平然としていた。オナガも生垣の内側で毛虫を捕っていた。しばらくしてセキレイの甘えるような鳴声が聞こえてきたので、出てみるとハクセキレイの幼鳥が餌をもらっていた。
前にある公園の桜の木の茂りのなかで、いわゆる鶯の谷渡りを始めた。しかし、子供たちがやってきて、どっちボールの練習をはじめたので囀りが掻き消されてしまった。
昨日は、ある意味ではエポックとなる一日であった。隣の空き地が売りに出され、新しい所有者が家を建てるのか、立ち木がブルで全て抜き取られたのである。松、渋柿、モミジ各２本づつと、榊、柘植等である。いろいろな鳥たちの営巣や避難場所になっていた。鶯も良く来ていた。鶯は、今朝は更地になっていて驚いたことだろう。それでも我が家の生垣や柿の木、夏椿等を廻りながら囀っている。さらに身近になったのだが、気持の整理がつかない朝となった。それでも姿を見ることはなかなかできない。これはカマキリを捕まえ、隣家の屋根の上で脚や羽をとっているヒヨドリである。