
大鏑矢(おおかぶらや)神社は、田村市船引町にある神社です。
旧社格は郷社。地元では「船引の大神宮様」と呼ばれて親しまれています。
創建は不明ですが、西暦801年に坂上田村麻呂が戦勝を祈願し、鏑矢を奉納したという伝説が残っています。
石造の神明鳥居
鳥居をくぐると手水舎の近くに大きなカエルが奉納されていました。隣りには大きなミズバショウの葉。
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昭和20年1月に奉納された狛犬です。向かって右側が玉取り、左側が子取り。左右どちらも少し口を開け、とても怖い形相です。
子獅子も怖い顔…
たてがみと尻尾の流れが力強く、背中の力こぶもはっきりと。高いところからから見下ろされ、金色の目でにらまれて、足がすくむようです。
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神門前の茅の輪をくぐりました。
神門の内側には、嘉永2年(1849)建立の石灯籠。
社殿と扁額
御祭神は、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)、大鏑矢神(おおかぶらやのかみ)、坂上田村麿命(さかのうえのたむらまろのみこと)。
鎮守の森の中に鎮座する末社
境内には四季折々の花が植えられ、よく手入れがされています。
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神社の隣に花菖蒲園があります。そんなに広くはありませんが、白や紫色のハナショウブがきれいに咲いていました。
もともとは、神社が境内周辺の田んぼを借り上げて、ハナショウブを植栽していたそうです。今は「大鏑矢ふれあい公園」として田村市が管理しているということ。
公園には駐車場があり、広い芝生や東屋が整備されています。雨降りでもハナショウブを見にやってくる人が後を絶ちません。
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神社のすぐ脇をJR磐越東線が走っています。その向こうの片曽根山が見えると、あぁ故郷に帰ってきたんだなと思います。
きれいな緑と花々に囲まれて、怖い顔をしている狛犬たちも、本当は気持ちがいいのだろうと思います。
2025.6.25
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